ダイススロー 12回目
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「この命令はパスする!!」
代表してネロが挙手と共に大声で叫ぶ。
だが、悪魔は歓声のうるささで聞こえていないのか、それとも聞こえない振りをしているのか、
『ェ~、聞コぇなィい~』
と、のたまった。
ニヤニヤした顔で言っているところをみるに、後者に違いない。
「くそっ!だーかーらー!」
「ネロ、任せて」
逢夏は武器の1つに薙刀があった為手にしたのだが、地面をガリガリ引っ掻いて『パス』の文字を書いた。
『………』
さすがに降りざるを得ない悪魔がゆらゆらと高度を下げる。
…ネロの悪魔の右手とダンテの手が届かぬギリギリラインまでだったが。
「くぉら!悪魔野郎っ!
こんな命令はパスだ、パスパス!」
「やってられっか!」
「マスを下がってもいいから元に戻して!」
「そうそう。さすがに無理だもの」
『ャっパリ、無リィだタか!!』
ふか~くため息を吐く悪魔。
ため息を吐きたいのはこっちである。
しかたなしに失敗マスとして処理する…
かと思われたが、悪魔はさらに意地の悪い笑みを浮かべる。
いや~な予感が4人の背筋を駆け抜けた。
悪魔はその手に先ほどの杖を手にしている。
『めェレェ出来ナぃかヮぃソォな、ォ魔ぇラ。
ォでガ、悪魔トシてノ本のォ、ぉもイだサせテゃるゥ!』
思いきり振り上げた悪魔の杖。
そこからはどす黒いコールタールのような霧が吹き出した。
「うわっ!」
「何だこりゃっ?」
はじめから狙いはネロとダンテだったようで、それは2人を一瞬で覆い尽くした。
「ネロっ!」
「ダンテっ!」
ゆっくりと晴れていく霧。
その中で光るのは、2つの赤い瞳だった。
代表してネロが挙手と共に大声で叫ぶ。
だが、悪魔は歓声のうるささで聞こえていないのか、それとも聞こえない振りをしているのか、
『ェ~、聞コぇなィい~』
と、のたまった。
ニヤニヤした顔で言っているところをみるに、後者に違いない。
「くそっ!だーかーらー!」
「ネロ、任せて」
逢夏は武器の1つに薙刀があった為手にしたのだが、地面をガリガリ引っ掻いて『パス』の文字を書いた。
『………』
さすがに降りざるを得ない悪魔がゆらゆらと高度を下げる。
…ネロの悪魔の右手とダンテの手が届かぬギリギリラインまでだったが。
「くぉら!悪魔野郎っ!
こんな命令はパスだ、パスパス!」
「やってられっか!」
「マスを下がってもいいから元に戻して!」
「そうそう。さすがに無理だもの」
『ャっパリ、無リィだタか!!』
ふか~くため息を吐く悪魔。
ため息を吐きたいのはこっちである。
しかたなしに失敗マスとして処理する…
かと思われたが、悪魔はさらに意地の悪い笑みを浮かべる。
いや~な予感が4人の背筋を駆け抜けた。
悪魔はその手に先ほどの杖を手にしている。
『めェレェ出来ナぃかヮぃソォな、ォ魔ぇラ。
ォでガ、悪魔トシてノ本のォ、ぉもイだサせテゃるゥ!』
思いきり振り上げた悪魔の杖。
そこからはどす黒いコールタールのような霧が吹き出した。
「うわっ!」
「何だこりゃっ?」
はじめから狙いはネロとダンテだったようで、それは2人を一瞬で覆い尽くした。
「ネロっ!」
「ダンテっ!」
ゆっくりと晴れていく霧。
その中で光るのは、2つの赤い瞳だった。