ダイススロー 12回目
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「は…?」
「ウソ、だろ…。
オレにディーヴァと殺し合えってか?」
「んな命令なわけネェよな、な!逢夏「本当です!」…そう、か…」
「なんで、どうして!なんでそんな命令なの!?嫌ッ」
「ディーヴァちゃんの運の良さが逆にあだとなったのね。
見事に良くないマスの命令に変えられちゃったねー」
「逢夏、んな悠長なこと言ってる場合か」
「おい!本当のマスの命令は何だったんだよ!そっちに戻せっ」
『ャダぷー!!』
つーん、とそっぽを向く悪魔のコマ。
それどころかコマはくるくると回転すると、ピタッと止まって『ほあた☆』と先ほどの命令時に使っていた杖を一振りした。
ぽんっという軽い音と共に、その場には誰もいなくなる。
そして残るは沈黙のみ…
***
ところ変わって4人が召喚されたのは、円形状の闘技場だった。
ちょうど中央で有刺鉄線で別れていて、ネロ&逢夏、ダンテ&ディーヴァになっている。
紅い空に浮かぶは真っ黒な雲。
その空気は淀み、うねる。
そして闘技場の周りにある客席にはぎゅうぎゅうに座った悪魔の大群が。
彼らはみな、スポーツを観戦しにきたような感じに熱気むんむん、メガホンにタオル、そして観戦のお供たるビール瓶を手にしていた。
時おり、『がんバるェ!にェと天シィ!』『半パ、しッヵり!』等と聞こえてくる。
「ここ、魔界かよっ!」
「すげー大群だな」
「お、襲われたらひとたまりもないよ…」
「その心配はなさそう。
ただ観戦しに来てるって感じ」
「でも多分、ここは人の世界じゃあないな」
そもそも、この世界全体が魔の気配で覆われている。
魔界であっているだろう。
なんとも言えぬ気持ち悪さと困惑と、さまざまな感情を胸に、4人は有刺鉄線を挟んでひとかたまりになった。
場所の確認もすんだところで、毎度お馴染みの悪魔が登場した。
その首にはドクロの形をしたホイッスルを下げている。
いい加減ふざけたヤローだ。
写真を貰った恩も忘れ、頭に血の昇ったネロとダンテが悪魔につかみかかる。
ダンテと違い比較的冷静なネロだが、やはり根は似ているのか一度頭にくると口は悪いわ、手は早いわで大変である。
「てめー絶対ぶっ殺す!
×u×k you!」
「そっからおりてこい!
テメェの×ん×と××丸もぎ取って悪魔共のエサにしてやる!」
「ネロもダンテも口悪っ!!」
「…えっ?何々、どーいう意味なの?」
2人とも随分と汚い言葉をお使いで。
何も知らない純真無垢な未成年がいるのをお忘れではありませんこと?
『だガ、コとヮリゅゥ!!』
悪魔は決して届かない上の方を飛び回り、お尻ペンペンしてから説明し出した。
逢夏以外には訳のわからない説明である。
でもまとめれば『ネロは逢夏と、ダンテはディーヴァとそれぞれ転がっている武器等何を使っても何をしてもいいので殺し合え、どちらかが死ねばそれで終了』…という至極簡単なことであった。
ぴぃぃぃぃぃい!!
説明が終わるや否や、そのドクロ型の口とキスを交わすかのようにホイッスルを鳴らす悪魔。
辺りは観戦者が叫ぶ歓声に包まれた。
簡単だが、実行の難し過ぎる命令。
わけがわからないまま、殺し合いの時間はとうとう始まってしまった。
「ダンテと殺し合いは出来ないよっ!!
そんな怖いことなんて…」
「オレだって出来ねぇよ。
ディーヴァに手をかける?嫌に決まってんだろ!
大丈夫だ、絶対そんなことしない。オレ自身からも守るって約束したろ?」
「うん…」
涙を流してカタカタ震えるディーヴァをダンテが強く抱き締め、その背をさすった。
逢夏はその感情の欠如ゆえ恐怖を感じることこそなかったが、ネロに向き直りその体に抱きついた。
ネロも強く抱き返す。
「私もネロを傷つけるなんて無理。
…まだ相手がダンテならなんとかなったんだけどな」
一言余計なことを追加するのを忘れない逢夏。
「おいおい、それはダンテに悪いだろ。
でも、そうだな…俺にもどう考えても出来そうもない。
愛する妻をこの手にかけるなんて出来るわけがないさ」
「ネロ…」
そう言って公開処刑という名のキスをするネロだった。
この命令はパスして後退するしかない。
4人の考えは一致した。
「ウソ、だろ…。
オレにディーヴァと殺し合えってか?」
「んな命令なわけネェよな、な!逢夏「本当です!」…そう、か…」
「なんで、どうして!なんでそんな命令なの!?嫌ッ」
「ディーヴァちゃんの運の良さが逆にあだとなったのね。
見事に良くないマスの命令に変えられちゃったねー」
「逢夏、んな悠長なこと言ってる場合か」
「おい!本当のマスの命令は何だったんだよ!そっちに戻せっ」
『ャダぷー!!』
つーん、とそっぽを向く悪魔のコマ。
それどころかコマはくるくると回転すると、ピタッと止まって『ほあた☆』と先ほどの命令時に使っていた杖を一振りした。
ぽんっという軽い音と共に、その場には誰もいなくなる。
そして残るは沈黙のみ…
***
ところ変わって4人が召喚されたのは、円形状の闘技場だった。
ちょうど中央で有刺鉄線で別れていて、ネロ&逢夏、ダンテ&ディーヴァになっている。
紅い空に浮かぶは真っ黒な雲。
その空気は淀み、うねる。
そして闘技場の周りにある客席にはぎゅうぎゅうに座った悪魔の大群が。
彼らはみな、スポーツを観戦しにきたような感じに熱気むんむん、メガホンにタオル、そして観戦のお供たるビール瓶を手にしていた。
時おり、『がんバるェ!にェと天シィ!』『半パ、しッヵり!』等と聞こえてくる。
「ここ、魔界かよっ!」
「すげー大群だな」
「お、襲われたらひとたまりもないよ…」
「その心配はなさそう。
ただ観戦しに来てるって感じ」
「でも多分、ここは人の世界じゃあないな」
そもそも、この世界全体が魔の気配で覆われている。
魔界であっているだろう。
なんとも言えぬ気持ち悪さと困惑と、さまざまな感情を胸に、4人は有刺鉄線を挟んでひとかたまりになった。
場所の確認もすんだところで、毎度お馴染みの悪魔が登場した。
その首にはドクロの形をしたホイッスルを下げている。
いい加減ふざけたヤローだ。
写真を貰った恩も忘れ、頭に血の昇ったネロとダンテが悪魔につかみかかる。
ダンテと違い比較的冷静なネロだが、やはり根は似ているのか一度頭にくると口は悪いわ、手は早いわで大変である。
「てめー絶対ぶっ殺す!
×u×k you!」
「そっからおりてこい!
テメェの×ん×と××丸もぎ取って悪魔共のエサにしてやる!」
「ネロもダンテも口悪っ!!」
「…えっ?何々、どーいう意味なの?」
2人とも随分と汚い言葉をお使いで。
何も知らない純真無垢な未成年がいるのをお忘れではありませんこと?
『だガ、コとヮリゅゥ!!』
悪魔は決して届かない上の方を飛び回り、お尻ペンペンしてから説明し出した。
逢夏以外には訳のわからない説明である。
でもまとめれば『ネロは逢夏と、ダンテはディーヴァとそれぞれ転がっている武器等何を使っても何をしてもいいので殺し合え、どちらかが死ねばそれで終了』…という至極簡単なことであった。
ぴぃぃぃぃぃい!!
説明が終わるや否や、そのドクロ型の口とキスを交わすかのようにホイッスルを鳴らす悪魔。
辺りは観戦者が叫ぶ歓声に包まれた。
簡単だが、実行の難し過ぎる命令。
わけがわからないまま、殺し合いの時間はとうとう始まってしまった。
「ダンテと殺し合いは出来ないよっ!!
そんな怖いことなんて…」
「オレだって出来ねぇよ。
ディーヴァに手をかける?嫌に決まってんだろ!
大丈夫だ、絶対そんなことしない。オレ自身からも守るって約束したろ?」
「うん…」
涙を流してカタカタ震えるディーヴァをダンテが強く抱き締め、その背をさすった。
逢夏はその感情の欠如ゆえ恐怖を感じることこそなかったが、ネロに向き直りその体に抱きついた。
ネロも強く抱き返す。
「私もネロを傷つけるなんて無理。
…まだ相手がダンテならなんとかなったんだけどな」
一言余計なことを追加するのを忘れない逢夏。
「おいおい、それはダンテに悪いだろ。
でも、そうだな…俺にもどう考えても出来そうもない。
愛する妻をこの手にかけるなんて出来るわけがないさ」
「ネロ…」
そう言って公開処刑という名のキスをするネロだった。
この命令はパスして後退するしかない。
4人の考えは一致した。