もふもふ達のポケモンバトル・後編
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さて、しばらく晴れることのなかった煙。
その向こうから、キラリと二つの何かが鋭く光った。
その光源から放たれたもの、それは。
レ「ドレアム、『エナジーボール』!」
ネ「フォルテ、『シャドーボール』!」
ゴウッ!!
光り輝く緑色の塊と、ほの暗い闇色の塊がドレアムとフォルテから互いをめがけて発射された。
その数、両手でも足りぬくらい。
発射されたそれらが、ドレアムとフォルテのちょうど中央でぶつかり合って弾ける。
弾けた攻撃の余波が、そしてぶつかり合わなかった塊が、レディとドレアム、ネロとフォルテにダイレクトに当たる。
Z技を受けたあとの体力ではこれが限界か。
ゆっくりと、倒れる2匹。
これはもしかしたら引き分けか……?
誰もがそう思ったその時だった。
片腕をついたフォルテが最後の力を振り絞り、特大の『ムーンフォース』を繰り出したのだ。
月の力を借りた幻想的なエネルギー波が、一生懸命立ち上がろうとしていたドレアムを包み込み、再び地べたへと戻らせる。
ドシャッとドレアムが伏せたその時、ドレアムは目を回し戦闘不能となっていた。
ネ「……チェックメイト」
「ニンフィ」
ゲームオーバーだぜ。
口にするは、決めゼリフ。
レ「……今、指示あったの……?」
ネ「“切り札”としてバトルする前から指示しておいたんだ。な、フォルテ」
「ニンフィー」
そうだぜ。
レ「そう……降参ね」
レディも負けを認め、ため息とともに肩を軽く落とした。
バ「ドレアム戦闘不能。フォルテの勝ち。よってこのバトル、フォルトゥナタウンのネロの勝利」
若「フォルトゥナまで言わなくてもいいだろ。しかもタウンじゃねえし」
バ「ポケモンらしさを大事にしてみた」
レフリーたるバージルが高らかに言い放つと、バトルは終了。
レディは倒れたドレアムに駆け寄り、その体を愛おしげに撫でつつ、悔しさを口にした。
レ「負けるのって悔しいわね……。これがネロでまだよかったわ」
「リフィ……」
つぶやきが聴こえて目が覚めたか、ドレアムがレディのヘテロクロミアの瞳を心配そうに腕の中から覗き込んだ。
レ「あ、気がついた?……ごめんね。私の指示のせいで負けちゃったわね」
「リーフィア、フィー」
そんなことありません。私のせいです。レディは何も悪くない。すごく楽しかったですよ。
レ「ありがとうドレアム」
「フィ!リフィー?」
また次頑張りましょう!次にバトルするときも私と組んでくださいますか?
レ「もちろんよ」
告白のし合いのような甘い空気漂う2人の反省。
とはいえ、反省するところなどひとつもなく、次のバトルの約束へとこぎつけたのである。
笑顔になったところで、今度は照れながらおずおずと何かを差し出すドレアム。
「リ、フィー、リーフィアア」
あの……これ、『あかいいと』っていうポケモン世界のアイテムです。受け取ってくださいませんか?
それはみたとおり、真っ赤な色をした細くもなく太くもないとても頑丈に出来ている糸。
メロメロという技を持っている時に使用するアイテムなのだが、ここでドレアムが使いたい使い方は少し違う。
世界共通の迷信としての使い方だ。
「リーフィア……」
この『あかいいと』がレディと私をずっと繋いでいてくれますように……。
レ「ふふ、嬉しいプレゼントね。ありがとう」
『あかいいと』を指がわりに手首にしっかりと巻きつけ、リボン結びするとかわいいブレスレットが完成する。
それを満足そうにドレアム共々見つめてから、「これが約束の消毒キスよ」と囁き、リップノイズを響かせるレディ。
空気がどこまでも甘い、ごちそうさまです!
ふんわり甘い雰囲気漂う反対側を見てみよう。
そこにあるのは、白熱したバトルを繰り広げ終えた汗迸り血湧き肉躍る漢の場所。
ネ「フォルテ、ナイスファイト」
「フィ」
ネロもな。
レディとドレアムの雰囲気を壊さぬためか、それとも男には男にしか声をかけづらい理由があるのか、若や初代が讃えにきた。
若「すっげーバトル見せてもらったぜ、ありがとなネロ、フォルテ!」
ネ「フォルテの頑張りのお陰だ」
「ニンフィ!」
祝うならお菓子でも用意してろよな!
初「こいつ、言うな~」
ネ「はあ……菓子ならあとでスイートポテトだろ?」
「フィア」
ネロ、わかってんじゃん。
ネ「タルトも作ってやるから楽しみにしてろよ」
「ニンフィ~~~!」
ネロ!愛してる~~~!!
ネ「ぐふっ」
んん!?BLかな??
ぬっ┌(┌^o^)┐ホモォ。
御腐れ様は山へお帰り……。
バ「さて、あと一戦あったはずだが」
2「そういえばそうだったな。鈴対フォルテのバトルで終わりか」
初「鈴、……ありゃ?」
鈴の方を確認すれば、彼女はすやすやと寝息を立て、眠りについていた。
若「えーーー」
バ「愚弟並みのおやすみ3秒……」
初「ちょ、おいいいい!!」
髭「さっきまで起きてたよな!?」
2「まさにスリーピングビューティ」
「ぶいぶー」
鈴お姉ちゃんならZ技の後にはもう寝てたよ。
「ブイイーブイ」
久しぶりにZ技やったら疲れちゃったんだって。
「ニンフィーア」
アレはゼンリョク出すから鈴は眠くなるよな。
ネ「まじかよ」
そっと近づく若。
うむ、眠りは深そうだ。どうやったら起きるだろうかと、手を伸ばすそれにリアラが一言。
「グレイッシャ」
起こさないほうがいいですよ。
言葉とともに投げかけられた視線、その先にはよく見たら鈴の字で立て看板が。
そこには『寝てます。起こすな。もしも起こしたら……』と書いてあった。
若「何ぞこれ」
「ぶいー」
絶対起こすなの時に現れる立て看板だよ。
若「オーケィ理解した」
この……の部分が恐ろしさを発している。
起こしたら一体どうなるんだろうか。
知りたいような知りたくないような。
こういう時の特攻隊長である若ですら、今回はおとなしく手を出さなかった。
賢明な判断である。
ネ「んじゃあ、バトルしなくていいか」
「ニンフィー」
鈴が参加したら鈴が買っちまうのは目に見えてるしな。
髭「およ?フォルテのようなバトル馬鹿でもそう思うのか?」
「ニィンフィア」
バトル馬鹿言うな。勝てないのわかってる喧嘩は売りたくないんだよ。
若「ふーん。じゃあ、俺は勝てる喧嘩を売るかなっと」
フォルテの代わり、というわけではないが若がその顔に臨戦状態とも言うべき、不敵な笑みを浮かべた。
若「ティナ!フォルテが疲れている今こそチャンスだ!ネロめがけて『とっしん』だ!!」
「ブイ?」
え、なんで?
フォルテのトレーナーたるネロに攻撃する必要性をまったくもって感じないし、相手が疲れているからという卑怯な真似なぞしたくない。
ティナの疑問はごもっともである。
だが、トレーナー側はポケモン側のそんな気も知らず、白熱し始める……だって沸点の低いネロと若だもの。
が、攻撃してくれないティナには頼らず、若は自身の飛び道具であるエボニー&アイボリーを連射する。
ネロなら素直に体で受けず、防ぐのをわかっているからこそできる芸当。
一般人なら一発でオダブツだよそんなもん。
若「ヒャッハー!!」
ネ「てめっ!ンなことさせるかっての!幻影剣!」
ネロの方も疲れているフォルテには頼らずして、幻影剣を召喚。
若を串刺しにする勢いで次々に放った。
若「ハハハ!ぬるいなネロ!んなスピードじゃバージルの幻影剣には劣るぜ?」
ネ「ちょこまかと……お前はハエか!」
若「ブーーーン!って、誰が『ザ・フライ』やねん!」
とはいえ、幻影剣の一本すらも若には当たらなかったようだが。
ハエ男、結構ショッキングなSFホラーだが好き。
ディーヴァはきっと嫌いかな、虫だし。
その向こうから、キラリと二つの何かが鋭く光った。
その光源から放たれたもの、それは。
レ「ドレアム、『エナジーボール』!」
ネ「フォルテ、『シャドーボール』!」
ゴウッ!!
光り輝く緑色の塊と、ほの暗い闇色の塊がドレアムとフォルテから互いをめがけて発射された。
その数、両手でも足りぬくらい。
発射されたそれらが、ドレアムとフォルテのちょうど中央でぶつかり合って弾ける。
弾けた攻撃の余波が、そしてぶつかり合わなかった塊が、レディとドレアム、ネロとフォルテにダイレクトに当たる。
Z技を受けたあとの体力ではこれが限界か。
ゆっくりと、倒れる2匹。
これはもしかしたら引き分けか……?
誰もがそう思ったその時だった。
片腕をついたフォルテが最後の力を振り絞り、特大の『ムーンフォース』を繰り出したのだ。
月の力を借りた幻想的なエネルギー波が、一生懸命立ち上がろうとしていたドレアムを包み込み、再び地べたへと戻らせる。
ドシャッとドレアムが伏せたその時、ドレアムは目を回し戦闘不能となっていた。
ネ「……チェックメイト」
「ニンフィ」
ゲームオーバーだぜ。
口にするは、決めゼリフ。
レ「……今、指示あったの……?」
ネ「“切り札”としてバトルする前から指示しておいたんだ。な、フォルテ」
「ニンフィー」
そうだぜ。
レ「そう……降参ね」
レディも負けを認め、ため息とともに肩を軽く落とした。
バ「ドレアム戦闘不能。フォルテの勝ち。よってこのバトル、フォルトゥナタウンのネロの勝利」
若「フォルトゥナまで言わなくてもいいだろ。しかもタウンじゃねえし」
バ「ポケモンらしさを大事にしてみた」
レフリーたるバージルが高らかに言い放つと、バトルは終了。
レディは倒れたドレアムに駆け寄り、その体を愛おしげに撫でつつ、悔しさを口にした。
レ「負けるのって悔しいわね……。これがネロでまだよかったわ」
「リフィ……」
つぶやきが聴こえて目が覚めたか、ドレアムがレディのヘテロクロミアの瞳を心配そうに腕の中から覗き込んだ。
レ「あ、気がついた?……ごめんね。私の指示のせいで負けちゃったわね」
「リーフィア、フィー」
そんなことありません。私のせいです。レディは何も悪くない。すごく楽しかったですよ。
レ「ありがとうドレアム」
「フィ!リフィー?」
また次頑張りましょう!次にバトルするときも私と組んでくださいますか?
レ「もちろんよ」
告白のし合いのような甘い空気漂う2人の反省。
とはいえ、反省するところなどひとつもなく、次のバトルの約束へとこぎつけたのである。
笑顔になったところで、今度は照れながらおずおずと何かを差し出すドレアム。
「リ、フィー、リーフィアア」
あの……これ、『あかいいと』っていうポケモン世界のアイテムです。受け取ってくださいませんか?
それはみたとおり、真っ赤な色をした細くもなく太くもないとても頑丈に出来ている糸。
メロメロという技を持っている時に使用するアイテムなのだが、ここでドレアムが使いたい使い方は少し違う。
世界共通の迷信としての使い方だ。
「リーフィア……」
この『あかいいと』がレディと私をずっと繋いでいてくれますように……。
レ「ふふ、嬉しいプレゼントね。ありがとう」
『あかいいと』を指がわりに手首にしっかりと巻きつけ、リボン結びするとかわいいブレスレットが完成する。
それを満足そうにドレアム共々見つめてから、「これが約束の消毒キスよ」と囁き、リップノイズを響かせるレディ。
空気がどこまでも甘い、ごちそうさまです!
ふんわり甘い雰囲気漂う反対側を見てみよう。
そこにあるのは、白熱したバトルを繰り広げ終えた汗迸り血湧き肉躍る漢の場所。
ネ「フォルテ、ナイスファイト」
「フィ」
ネロもな。
レディとドレアムの雰囲気を壊さぬためか、それとも男には男にしか声をかけづらい理由があるのか、若や初代が讃えにきた。
若「すっげーバトル見せてもらったぜ、ありがとなネロ、フォルテ!」
ネ「フォルテの頑張りのお陰だ」
「ニンフィ!」
祝うならお菓子でも用意してろよな!
初「こいつ、言うな~」
ネ「はあ……菓子ならあとでスイートポテトだろ?」
「フィア」
ネロ、わかってんじゃん。
ネ「タルトも作ってやるから楽しみにしてろよ」
「ニンフィ~~~!」
ネロ!愛してる~~~!!
ネ「ぐふっ」
んん!?BLかな??
ぬっ┌(┌^o^)┐ホモォ。
御腐れ様は山へお帰り……。
バ「さて、あと一戦あったはずだが」
2「そういえばそうだったな。鈴対フォルテのバトルで終わりか」
初「鈴、……ありゃ?」
鈴の方を確認すれば、彼女はすやすやと寝息を立て、眠りについていた。
若「えーーー」
バ「愚弟並みのおやすみ3秒……」
初「ちょ、おいいいい!!」
髭「さっきまで起きてたよな!?」
2「まさにスリーピングビューティ」
「ぶいぶー」
鈴お姉ちゃんならZ技の後にはもう寝てたよ。
「ブイイーブイ」
久しぶりにZ技やったら疲れちゃったんだって。
「ニンフィーア」
アレはゼンリョク出すから鈴は眠くなるよな。
ネ「まじかよ」
そっと近づく若。
うむ、眠りは深そうだ。どうやったら起きるだろうかと、手を伸ばすそれにリアラが一言。
「グレイッシャ」
起こさないほうがいいですよ。
言葉とともに投げかけられた視線、その先にはよく見たら鈴の字で立て看板が。
そこには『寝てます。起こすな。もしも起こしたら……』と書いてあった。
若「何ぞこれ」
「ぶいー」
絶対起こすなの時に現れる立て看板だよ。
若「オーケィ理解した」
この……の部分が恐ろしさを発している。
起こしたら一体どうなるんだろうか。
知りたいような知りたくないような。
こういう時の特攻隊長である若ですら、今回はおとなしく手を出さなかった。
賢明な判断である。
ネ「んじゃあ、バトルしなくていいか」
「ニンフィー」
鈴が参加したら鈴が買っちまうのは目に見えてるしな。
髭「およ?フォルテのようなバトル馬鹿でもそう思うのか?」
「ニィンフィア」
バトル馬鹿言うな。勝てないのわかってる喧嘩は売りたくないんだよ。
若「ふーん。じゃあ、俺は勝てる喧嘩を売るかなっと」
フォルテの代わり、というわけではないが若がその顔に臨戦状態とも言うべき、不敵な笑みを浮かべた。
若「ティナ!フォルテが疲れている今こそチャンスだ!ネロめがけて『とっしん』だ!!」
「ブイ?」
え、なんで?
フォルテのトレーナーたるネロに攻撃する必要性をまったくもって感じないし、相手が疲れているからという卑怯な真似なぞしたくない。
ティナの疑問はごもっともである。
だが、トレーナー側はポケモン側のそんな気も知らず、白熱し始める……だって沸点の低いネロと若だもの。
が、攻撃してくれないティナには頼らず、若は自身の飛び道具であるエボニー&アイボリーを連射する。
ネロなら素直に体で受けず、防ぐのをわかっているからこそできる芸当。
一般人なら一発でオダブツだよそんなもん。
若「ヒャッハー!!」
ネ「てめっ!ンなことさせるかっての!幻影剣!」
ネロの方も疲れているフォルテには頼らずして、幻影剣を召喚。
若を串刺しにする勢いで次々に放った。
若「ハハハ!ぬるいなネロ!んなスピードじゃバージルの幻影剣には劣るぜ?」
ネ「ちょこまかと……お前はハエか!」
若「ブーーーン!って、誰が『ザ・フライ』やねん!」
とはいえ、幻影剣の一本すらも若には当たらなかったようだが。
ハエ男、結構ショッキングなSFホラーだが好き。
ディーヴァはきっと嫌いかな、虫だし。