もふもふ達のポケモンバトル・後編
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そんなことを言っている間にもバトルは続く。
ドゥン!
パァン!
ドォン!
と何かがぶつかり合う音が絶えず聞こえてくると思ったら、どこかでみた『でんこうせっか』対決が繰り広げられていた。
とはいえ、そこかしこでぶつかり合う2匹の様子は常人なら目視で確認できない状態だ。
常人でない悪魔狩人諸君には見えている。確実に。
なぜにここまで見れないのか、というと特性で素早くなったドレアムと、芥子ちゃんもびっくりなバーサーカー状態のフォルテによる激しいぶつかり合いだからである。
あらやだこれどこのスーパー●イヤ人同士の戦いなの?……末恐ろしい。
レ「いきなさいドレアムー!」
ネ「負けんじゃねーぞフォルテー!」
「「フィアー!!」」
ドパパパパパパ!!!
トレーナーの激励で更に加速するドレアムとフォルテの戦い。
『でんこうせっか』だけに、ぶつかる瞬間には電撃すら走ってみえる。
ディーヴァなぞすでにこわいよう、と((((;゚Д゚)))))))ガタプル状態だ。
しかしその戦いにも終わりは来るわけで。
大きく頭を突き出したフォルテの渾身のでんこうせっかが、これまでにないひときわ大きな、落雷のような音とともにドレアムの頭にクリーンヒット。
ふらり、地に伏せるドレアムの体。
『でんこうせっか』対決はフォルテの勝利となった。
若「『ずつき』じゃね?なあこれどうみても『ずつき』じゃね??」
バ「『でんこうせっか』には……見えるようで見えなかったかもしれん」
たしかに、場所が場所だけに『ずつき』に見えなくもない。
若「どう見てもあれだよな、主人公と酔っ払い妖怪がサドンデス・マッチやった時のずつきのあれ!」
あの戦いはよかった、うむ。
初「だからいい加減そのジャンプ作品から離れろよ若」
バ「なら●ンター×2がいいか?」
初「それもアウトな」
髭「ごめん俺そろそろテ●プリか銀●かD●レあたりのネタもほしい」
初「他所にお願いしろ」
2「俺はぬ●孫と青エ●でよろしく」
初「…………」
ダンテ達の唯一の常識人、初代撃沈の上無言になる。
「ぶいぶいぶー」
どんだけジャンプ作品好きなのここの管理人。
「ブイ~!」
どんだけ~!
「シア、レイシャー」
ティナ、古いわよそのネタ……。
管理人もとい筆者はジャンプ作品好き、いいね?
「ニ……、フィア!?」
はあはあ……やったか!?
ネ「いや、まだだ。油断するなフォルテ」
そんなこんなで肩で息をするフォルテが細目で睨むは、倒れたドレアムの元。
目を回していないので、フォルテの勝利宣言はなされていないが、フォルテ的には「頼む、立ち上がって来るな……!」だった。
はてさて、フォルテの願いとは裏腹に、ふらつきながらも立ち上がるドレアム。
その頭の周りには、未だピヨピヨとこんらん時に現れるかわいらしい小鳥さんたちがぐるぐると回っている。
それらを頭を振ることでどこかへと無理やり追い払って、ドレアムは凛々しくたち直した。
レ「ドレアムまだいけるの?」
「フィ」
もちろんです。
同じく視界に入れて睨むは、フォルテの姿。
決着は未だつかない。
ジリジリと、両者出方を見計らっている姿は、バトル開始のそれを思い出させる。
「リフィ……フィアー……」
まったく……貴方ってポケモンはほんと石頭なんですから……。
「ニンフィ!」
おかげで勝てたけどな!
「フィ、リーフィア……」
フフ、まだ貴方の勝ちとは…
スッ……レディが腕を前へ上げると同時、ドレアムが走り出した。
レ「ドレアム……『はっぱカッター』!!」
「リーフィアァッ!!」
決まってませんよっ!!
走りながらの『はっぱカッター』。
ドレアム自身のスピードと合わさり、刃の如き研ぎ澄まされた葉が、豪速でフォルテに向かって来る。
「ニ゛ッ!?」
ネ「ちっ!フォルテ『ようせいのかぜ』!」
咄嗟に対応できなかったフォルテに指示を出してしっかりするのは、トレーナーたるネロしかいない。
ネロは落ち着いて指示を下したが、これは抜群のコンビネーションを持つネロとフォルテだからこそ為せる技である。
フォルテを中心に巻き起こる淡い桃色の風。
花弁とフォルテの体の色によるそれが、葉の刃を巻き込んで渦となる。
それはまるで竜巻のよう。
若「おお、トルネード旋風巻き起こすかフォルテ選手!」
髭「トルネード打法と勘違いすな」
「……シーア?」
……ベースボールでもするんですか?
リアラが言った通り、ベースボールと勘違いしそうなほどの遠心力が起こったからか、葉がフォルテに届くことは一度もなく、相殺されて上空彼方へと消し飛んでいった。
レ「ラチがあかないわ。『つるぎのまい』で攻撃力を上げなさい!」
「フィー!」
葉を劔がわりに研ぎ澄まし、ドレアムがその場で舞い踊る。
剣の切っ先が触れぬよう、上手く体を捻って危険をかいくぐる一種の修行にも取れるこの演舞こそ集中力、精神力を高める『つるぎのまい』。
それによってドレアムの攻撃への集中が増し、攻撃力がぐんと上がった。
ネ「おーおー、どんどん攻撃あげればいいさ。もっと上げてこいよ。フォルテ『いばる』だ」
「ニーン!」
カモン!とお馴染みの挑発ポーズを取るネロが指示したのは、なんと『いばる』。
相手を混乱させつつも、相手の攻撃力を底上げしてしまう技。
ただでさえ、攻撃力が上がっているところに更に攻撃力を上げるとは……。
これは相手が混乱して自分自身に攻撃してしまう展開を望んでのことなのだろうか、それとも……?
なんにせよバクチ打ちである。
ネ「フォルテ、こっちも自身を高めろ!『ふるいたてる』!」
「フィィォォォオ!」
うぉぉぉぉお!
フォルテの士気が高まってゆく。
バーサクモードへと徐々に変わってゆく。
レ「ふん。いくらやっても無駄無駄無駄ァ!こっちの方が上よ!『かみつく』攻撃!!」
しかしレディからすれば付け焼き刃にしかとれぬフォルテの『ふるいたてる』。
これは攻撃と特殊攻撃を一段階高める効果がある技だが、攻撃が四段階高まっているドレアムには遠く及ばない。
ザッと一足でフォルテの前に現れたドレアムの牙が、フォルテのやわ肉に食い込む。
「ニンフィ~~!」
いっでぇ~~~!
あまりの痛みに飛び上がって振り落とそうとするも、ドレアムはこんらん状態は続いているにもかかわらずスッポンの如く噛み付いて離れない。
初「大したガッツの持ち主だな」
髭「レディのスパルタで身についたんだろ。あいつ男に容赦ねぇもん」
多分それはダンテ達限定だと思う。
戦闘に参加していない観戦組のブイズは、みなそう思った。
「ニン!フィア!」
くそ!ドレアム離れろよぉ!
「モゴモゴ」
だが断る。
ネ「離れないなら強制的に放すまでだろ。フォルテ『スピードスター』。」
ぶんぶん体を振り、その場でぐるぐる回っても離れないドレアムに向かって放つ、フォルテ渾身の『スピードスター』。
とっさにドレアムが飛び退いてレディの元へと戻ると、レディからは『シザークロス』の指示が飛んだ。
『シザークロス』で以って、迫る『スピードスター』を打ち落とせ、そういう意味で。
レ「ああっ!どこ狙ってるの!ドレアムしっかり!!」
「フィ……リーフィ……!リーフィアフィー!」
くっ……こんらんがここに来て私を狂わせる……!まるで魅惑の香り放つレディのように!
レ「え、私のせい?」
しかし、ドレアムが腕の葉を成長させて作る甲殻状のハサミのような湾曲した武器ーーこれぞ『シザークロス』の正体であるーーは、乱発されたそれを避け切ることは難しく、打ち返せずに何発かドレアムの体にヒットしてしまった。
攻撃による痛みよりも、こんらんという状態異常がドレアムを蝕んでいるようだ。
ネ「こんらんしてるぜ。フォルテ、どんどん『スピードスター』撃ちまくれ!!」
「ニィン!」
おぅともさ、オラァ!
まるで幻影剣を放つネロそのまま。
それくらいの量の『スピードスター』が無尽蔵に放たれた。
こうなってくると材料たるフォルテの毛も心配だが、バーサーカーフォルテはさほど気にしていなさそうだ。
レ「ドレアム、しっかりしなさい!よく見て避けるのよ!」
「フィ!」
女性特有の凛とした声でピシャリと言われ、ドレアムは気を持ち直した。
バトルフィールドを縦横無尽に飛び回り避けるドレアム。
とはいえ、バトルフィールドなんて言っていても、この事務所前の広範囲スペースではそんなものあってないようなものである。
下手すれば見渡す限りのスラム街全土が、バトルフィールドといっても過言ではない。
「フィァ、エフィー?」
ふぁあ、今はどうなっているの?
その時、ディーヴァとのバトル後にずっと眠っていた鈴が起床した。
初「鈴。起きたのか」
「フィ、エーフィ」
ええ、眠いのは眠いけどね。
眠そうに顔をこする鈴の目は、たしかにまだとろんとしていていかにも「眠いです」と言っているよう。
それでも兄弟達のバトルが気になって起きたあたり、やはり一番上の姉である。
若「寝過ぎはよくないぜ」
髭「ああ。そのうち眠り姫になっちまう」
2「スリーピングビューティってやつか。……イイな」
何がイイなのやら……一体何をする気でいるのだ2代目よ。
「レイシャ」
バトルだけど、体力は拮抗してるわ。
髭「ああ。さっきまでたべのこしがあった分、フォルテの方が若干数有利だがな」
「エフィ?」
件のたべのこしはどうしたの?
「ぶーい!」
バトルからログアウトしたよ。
しかし戦闘力の数値をみると明らかにドレアムの方が高いのは明らか。
いや…迫る『スピードスター』を吹っ飛ばすドレアムの『シザークロス』の強さを見れば数値を見ずともわかる。
初「『つるぎのまい』した上に『いばる』を受けたから、ま。強いよな」
「イーブイブイ!」
おかげで『こんらん』してるけど!
「エーフィーフィアー」
最後までどうなるかわからないのがポケモンバトルの醍醐味よね。
はい、鈴の言葉でうまくまとまりましたとさ。
ドゥン!
パァン!
ドォン!
と何かがぶつかり合う音が絶えず聞こえてくると思ったら、どこかでみた『でんこうせっか』対決が繰り広げられていた。
とはいえ、そこかしこでぶつかり合う2匹の様子は常人なら目視で確認できない状態だ。
常人でない悪魔狩人諸君には見えている。確実に。
なぜにここまで見れないのか、というと特性で素早くなったドレアムと、芥子ちゃんもびっくりなバーサーカー状態のフォルテによる激しいぶつかり合いだからである。
あらやだこれどこのスーパー●イヤ人同士の戦いなの?……末恐ろしい。
レ「いきなさいドレアムー!」
ネ「負けんじゃねーぞフォルテー!」
「「フィアー!!」」
ドパパパパパパ!!!
トレーナーの激励で更に加速するドレアムとフォルテの戦い。
『でんこうせっか』だけに、ぶつかる瞬間には電撃すら走ってみえる。
ディーヴァなぞすでにこわいよう、と((((;゚Д゚)))))))ガタプル状態だ。
しかしその戦いにも終わりは来るわけで。
大きく頭を突き出したフォルテの渾身のでんこうせっかが、これまでにないひときわ大きな、落雷のような音とともにドレアムの頭にクリーンヒット。
ふらり、地に伏せるドレアムの体。
『でんこうせっか』対決はフォルテの勝利となった。
若「『ずつき』じゃね?なあこれどうみても『ずつき』じゃね??」
バ「『でんこうせっか』には……見えるようで見えなかったかもしれん」
たしかに、場所が場所だけに『ずつき』に見えなくもない。
若「どう見てもあれだよな、主人公と酔っ払い妖怪がサドンデス・マッチやった時のずつきのあれ!」
あの戦いはよかった、うむ。
初「だからいい加減そのジャンプ作品から離れろよ若」
バ「なら●ンター×2がいいか?」
初「それもアウトな」
髭「ごめん俺そろそろテ●プリか銀●かD●レあたりのネタもほしい」
初「他所にお願いしろ」
2「俺はぬ●孫と青エ●でよろしく」
初「…………」
ダンテ達の唯一の常識人、初代撃沈の上無言になる。
「ぶいぶいぶー」
どんだけジャンプ作品好きなのここの管理人。
「ブイ~!」
どんだけ~!
「シア、レイシャー」
ティナ、古いわよそのネタ……。
管理人もとい筆者はジャンプ作品好き、いいね?
「ニ……、フィア!?」
はあはあ……やったか!?
ネ「いや、まだだ。油断するなフォルテ」
そんなこんなで肩で息をするフォルテが細目で睨むは、倒れたドレアムの元。
目を回していないので、フォルテの勝利宣言はなされていないが、フォルテ的には「頼む、立ち上がって来るな……!」だった。
はてさて、フォルテの願いとは裏腹に、ふらつきながらも立ち上がるドレアム。
その頭の周りには、未だピヨピヨとこんらん時に現れるかわいらしい小鳥さんたちがぐるぐると回っている。
それらを頭を振ることでどこかへと無理やり追い払って、ドレアムは凛々しくたち直した。
レ「ドレアムまだいけるの?」
「フィ」
もちろんです。
同じく視界に入れて睨むは、フォルテの姿。
決着は未だつかない。
ジリジリと、両者出方を見計らっている姿は、バトル開始のそれを思い出させる。
「リフィ……フィアー……」
まったく……貴方ってポケモンはほんと石頭なんですから……。
「ニンフィ!」
おかげで勝てたけどな!
「フィ、リーフィア……」
フフ、まだ貴方の勝ちとは…
スッ……レディが腕を前へ上げると同時、ドレアムが走り出した。
レ「ドレアム……『はっぱカッター』!!」
「リーフィアァッ!!」
決まってませんよっ!!
走りながらの『はっぱカッター』。
ドレアム自身のスピードと合わさり、刃の如き研ぎ澄まされた葉が、豪速でフォルテに向かって来る。
「ニ゛ッ!?」
ネ「ちっ!フォルテ『ようせいのかぜ』!」
咄嗟に対応できなかったフォルテに指示を出してしっかりするのは、トレーナーたるネロしかいない。
ネロは落ち着いて指示を下したが、これは抜群のコンビネーションを持つネロとフォルテだからこそ為せる技である。
フォルテを中心に巻き起こる淡い桃色の風。
花弁とフォルテの体の色によるそれが、葉の刃を巻き込んで渦となる。
それはまるで竜巻のよう。
若「おお、トルネード旋風巻き起こすかフォルテ選手!」
髭「トルネード打法と勘違いすな」
「……シーア?」
……ベースボールでもするんですか?
リアラが言った通り、ベースボールと勘違いしそうなほどの遠心力が起こったからか、葉がフォルテに届くことは一度もなく、相殺されて上空彼方へと消し飛んでいった。
レ「ラチがあかないわ。『つるぎのまい』で攻撃力を上げなさい!」
「フィー!」
葉を劔がわりに研ぎ澄まし、ドレアムがその場で舞い踊る。
剣の切っ先が触れぬよう、上手く体を捻って危険をかいくぐる一種の修行にも取れるこの演舞こそ集中力、精神力を高める『つるぎのまい』。
それによってドレアムの攻撃への集中が増し、攻撃力がぐんと上がった。
ネ「おーおー、どんどん攻撃あげればいいさ。もっと上げてこいよ。フォルテ『いばる』だ」
「ニーン!」
カモン!とお馴染みの挑発ポーズを取るネロが指示したのは、なんと『いばる』。
相手を混乱させつつも、相手の攻撃力を底上げしてしまう技。
ただでさえ、攻撃力が上がっているところに更に攻撃力を上げるとは……。
これは相手が混乱して自分自身に攻撃してしまう展開を望んでのことなのだろうか、それとも……?
なんにせよバクチ打ちである。
ネ「フォルテ、こっちも自身を高めろ!『ふるいたてる』!」
「フィィォォォオ!」
うぉぉぉぉお!
フォルテの士気が高まってゆく。
バーサクモードへと徐々に変わってゆく。
レ「ふん。いくらやっても無駄無駄無駄ァ!こっちの方が上よ!『かみつく』攻撃!!」
しかしレディからすれば付け焼き刃にしかとれぬフォルテの『ふるいたてる』。
これは攻撃と特殊攻撃を一段階高める効果がある技だが、攻撃が四段階高まっているドレアムには遠く及ばない。
ザッと一足でフォルテの前に現れたドレアムの牙が、フォルテのやわ肉に食い込む。
「ニンフィ~~!」
いっでぇ~~~!
あまりの痛みに飛び上がって振り落とそうとするも、ドレアムはこんらん状態は続いているにもかかわらずスッポンの如く噛み付いて離れない。
初「大したガッツの持ち主だな」
髭「レディのスパルタで身についたんだろ。あいつ男に容赦ねぇもん」
多分それはダンテ達限定だと思う。
戦闘に参加していない観戦組のブイズは、みなそう思った。
「ニン!フィア!」
くそ!ドレアム離れろよぉ!
「モゴモゴ」
だが断る。
ネ「離れないなら強制的に放すまでだろ。フォルテ『スピードスター』。」
ぶんぶん体を振り、その場でぐるぐる回っても離れないドレアムに向かって放つ、フォルテ渾身の『スピードスター』。
とっさにドレアムが飛び退いてレディの元へと戻ると、レディからは『シザークロス』の指示が飛んだ。
『シザークロス』で以って、迫る『スピードスター』を打ち落とせ、そういう意味で。
レ「ああっ!どこ狙ってるの!ドレアムしっかり!!」
「フィ……リーフィ……!リーフィアフィー!」
くっ……こんらんがここに来て私を狂わせる……!まるで魅惑の香り放つレディのように!
レ「え、私のせい?」
しかし、ドレアムが腕の葉を成長させて作る甲殻状のハサミのような湾曲した武器ーーこれぞ『シザークロス』の正体であるーーは、乱発されたそれを避け切ることは難しく、打ち返せずに何発かドレアムの体にヒットしてしまった。
攻撃による痛みよりも、こんらんという状態異常がドレアムを蝕んでいるようだ。
ネ「こんらんしてるぜ。フォルテ、どんどん『スピードスター』撃ちまくれ!!」
「ニィン!」
おぅともさ、オラァ!
まるで幻影剣を放つネロそのまま。
それくらいの量の『スピードスター』が無尽蔵に放たれた。
こうなってくると材料たるフォルテの毛も心配だが、バーサーカーフォルテはさほど気にしていなさそうだ。
レ「ドレアム、しっかりしなさい!よく見て避けるのよ!」
「フィ!」
女性特有の凛とした声でピシャリと言われ、ドレアムは気を持ち直した。
バトルフィールドを縦横無尽に飛び回り避けるドレアム。
とはいえ、バトルフィールドなんて言っていても、この事務所前の広範囲スペースではそんなものあってないようなものである。
下手すれば見渡す限りのスラム街全土が、バトルフィールドといっても過言ではない。
「フィァ、エフィー?」
ふぁあ、今はどうなっているの?
その時、ディーヴァとのバトル後にずっと眠っていた鈴が起床した。
初「鈴。起きたのか」
「フィ、エーフィ」
ええ、眠いのは眠いけどね。
眠そうに顔をこする鈴の目は、たしかにまだとろんとしていていかにも「眠いです」と言っているよう。
それでも兄弟達のバトルが気になって起きたあたり、やはり一番上の姉である。
若「寝過ぎはよくないぜ」
髭「ああ。そのうち眠り姫になっちまう」
2「スリーピングビューティってやつか。……イイな」
何がイイなのやら……一体何をする気でいるのだ2代目よ。
「レイシャ」
バトルだけど、体力は拮抗してるわ。
髭「ああ。さっきまでたべのこしがあった分、フォルテの方が若干数有利だがな」
「エフィ?」
件のたべのこしはどうしたの?
「ぶーい!」
バトルからログアウトしたよ。
しかし戦闘力の数値をみると明らかにドレアムの方が高いのは明らか。
いや…迫る『スピードスター』を吹っ飛ばすドレアムの『シザークロス』の強さを見れば数値を見ずともわかる。
初「『つるぎのまい』した上に『いばる』を受けたから、ま。強いよな」
「イーブイブイ!」
おかげで『こんらん』してるけど!
「エーフィーフィアー」
最後までどうなるかわからないのがポケモンバトルの醍醐味よね。
はい、鈴の言葉でうまくまとまりましたとさ。