もふもふ達のポケモンバトル・後編
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静寂の中向かい合う2匹。
バトル開始の合図の後も、しばし静かに時間が過ぎていく。
相手の出方を見ているのだろう。
この勝負、先に動いた方の負けは確実だ。
サア、風が吹く。
どこからともなく運ばれてきた一枚の葉が、2匹の中央に落ちた。
はらり、ひらり、……。
葉が地面に落ちるその瞬間、2匹の目がカッと見開き、同時に動いた。
ネ「フォルテ、『アイアンテール』!」
レ「ドレアム、『リーフブレード』!」
フォルテのリボン状の尾が、鋼のように硬くなってドレアムを襲う。
そのドレアムもまた、額の葉を成長させた刃で以ってフォルテのアイアンテールを迎え打つ。
ガキィン!!
元は尾や葉だと思えぬような金属音が響き渡った。
キィン!キン!
ギギギギ!!ジャキ!
何度も響く刃物同士がぶつかり合う音。
アイアンテールとリーフブレードの応酬、ここに極まれり!
その様はまるで。
「ブイブーイ!」
ひゃー、殺陣みたいでかっこいい……!
初「さてはティナ、お前バージルと一緒になってニッポンの時代劇見たろ」
バ「フフ、夜中にな」
「ブイ!イィーブイ」
暴れんぼーしょーぐんと水戸こーもん面白かった!今夜は必殺しごとにん見るよー。
2「……ほどほどにな」
ティナのような幼子に寝不足はあまりよろしくないのだが、その興奮冷めやらぬ様子は見ていて可愛らしい。
ついぞ怒れる事が出来ず、2代目は注意するに留めティナの頭を撫でてやった。
それに必殺仕事人は面白い。
その上映会に自身も参加しようと、2代目は密かに思った。
レ「このままやってもキリがないわ。ドレアム、距離をとって『はっぱカッター』よ」
「フィ!」
ネ「飛び道具か。フォルテ防げ!『ひかりのかべ』!」
「ニフィ」
鍔迫り合いから後ろへ飛びのき、ドレアムが放つ葉でできた鋭い刃。
まるで手裏剣だ。
高速でフォルテに向かって四方から飛んで来るそれを、フォルテとネロコンビは防ぐべく『ひかりのかべ』を張った。
壁とはいえそれは『ひかりのかべ』というポケモンの技で、その効果は特殊攻撃のダメージを半分にする事。
レ「半減したって、ダメージは残るわ!そのまま『マジカルリーフ』!!」
「リーフィー!」
葉の刃に加え、レディが指示したのは必中の『マジカルリーフ』。
どんなに逃れようとも追尾型のこれはどこまでも相手を追い、必ずダメージを与えてくる。
ステップを踏むように躱そうとしても、やはりフォルテの体にはその全てが叩きつけられた。
「フィフィ!ニンフィー!」
あだだだ!いてぇよネロ。なんとかしろって!
ネ「落ち着けフォルテ。『しんぴのまもり』」
痛がるフォルテを宥め賺すネロであったが、指示したのはなんと防御を固める補助技。
攻撃は最大の防御たるネロとフォルテのコンビにしては珍しい。
レディもそれについて訝しげに思ったようだ。
レ「へぇ、攻撃技じゃなくていいわけ?」
ネ「ああ。こっちは回復する術もあるんでな。今回は少しばかり慎重にいかせてもらうぜ」
回復する術、つまりはフォルテの持ち物たるスイートポテトの『たべのこし』。
それをひょいパクッと口にしたフォルテの体力がじわり、じわりと回復する。
これまでリアラとのバトルでも散々食べておいてまだ残っているとは、どれだけ大きいたべのこしやねん!という疑問は抱いてはいけない。
じゃないと2代目の無言のレーヴァテインが火を噴くぜ。
バ「なるほど。作戦コマンド『ガンガンいこうぜ』から『いのちだいじに』というわけか」
若「バージル……オレのド●クエ勝手にやったろ」
バ「俺のものは俺のもの。愚弟のものも俺のものだ」
若「なにそのジャイアニズム。ティナやディーヴァが真似するからやめろよ」
バ「だが断る」
そしてこのバージルである。
若は相変わらずかわいそうな扱いだが、どちらが上かというと実力ではなく、先に産まれた者つまり双子の兄たるバージルが上になるので諦めた方がいい。
レ「チッ、回復したですって……!狡いわね、なんて言うとでも?こっちも回復する準備いくわよー!ドレアム、『にほんばれ』よ!」
「リーフィアアァ!」
ドレアムの掛け声と同時に雲の切れ間から燦々と降り注ぐ太陽の光。
空を今見上げたら確実に目がやられるレベルで眩しいこと間違いなしである。
髭「『にほんばれ』か。確かドレアムの特性は『ようりょくそ』だったか?」
初「よく覚えてたな…」
バ「特性『ようりょくそ』の効果発動!『にほんばれ』で日射しが強い状況下では素早さが強化される!」
初「ちょ、なんでそこ●戯王っぽいんだよ!これポケモンの話だぞ」
若「管理人が遊●王も好きなんだろ」
2「あいつ節操ないからな」
|ω・)チラッ呼んだ?
全員「呼んでない」
そしてスピードが増したドレアムが次は先攻をとった。
ドレアムの技は。
レ「ドレアム、今よ。『こうごうせい』!」
「フィアーー……!」
レディが指示したのは植物が陽の光でエネルギーを生成するという光合成。
日差しが強い今、ドレアムの回復量はさらにグレードアップする。
太陽の優しく暖かな光が、エネルギーの塊となってドレアムの体に吸収されていき、そのダメージがそして細かな傷が癒えていった。
ネ「ふんっ!回復した体力ごともぎ取ってやれ……!『ドレインキッス』!!」
「ニンフィ!」
お前の魂いただくよっ……てか!
回復したてほやほやのドレアムの元へ駆け出すフォルテ。
その唇が今!ドレアムに迫る!
というか今度はソウ●イーターのネタとは……懐かしいなオイ。
「リフィ!リーフィアア!」
私の唇はレディのもの!やめてください!!
「ニ゛!?ニンフィアフィーアー!!」
ああ゛!?誰がヤローに好き好んでキスするか!でも技だからしゃーないだろ!大人しく喰らえドレアム!!
フォルテのキスがドレアムに直撃した。
ズキュウウウン!!という派手な効果音とともにである。
このようなプロレス技もびっくりなキッスなぞ、未だ嘗て見たことがあろうか。
いや、ないはずだ。(ただし●ョジョラーにはお馴染み)
微量とはいえ、せっかく回復したドレアムの体力がフォルテに奪われ、彼の体力を癒す。
ドレアムの体力よりも、この場合は精神力の方が深刻なダメージを食らっているように見えるのは幻だろうか。
「リフィ、フィアァ……フィッ!」
レディ、私……傷物に……ウッ!
レ「大丈夫よドレアム。ファーストは私としてる、そうでしょ?ほら、バトルは続いてるわよ。『くさぶえ』!」
「……リーフィ」
……あとでいっぱいしてくださいね。
この世の終わりかと落ち込むドレアムを叱咤し、レディはバトルに向かわせる。
こちらのコンビはレディの方がバトルマニアだ。
ドレアムはあとでたくさん消毒してもらうことを誓い、自分もバトルに集中することにした。
そんなドレアムが草で奏でる優しい音色。
心を穏やかにさせ、聴いた者を快い眠りへといざなう魔性の笛の音だ。
その音色を目の前で聴いたフォルテの瞼がゆっくりと降りていく…。
ネ「フォルテ!!」
と、思いきや。
ネ「なーんてな。寝ると思ったか?」
「ニンフィフィア」
俺はドレアムがその技使うの待ってたんだぜ。
レ「眠、らない……!?」
瞼は再び持ち上がり、くりくりとした大きな目がドレアムとレディをまっすぐ射抜いた。
「ブー、ブイブイ。ブ~イ~」
えー、ここで少し前のフォルテお兄ちゃんの技構成をふりかえってみましょー。『ドレインキッス』の前にしたのは~……」
ここでいきなり言葉を発したのはティナ。
彼女はかけるとすごく賢そうなめがねをつけての登場だ。
このめがねはポケモン界のアイテム『ものしりめがね』なるものである。
めがねかけたティナかわいい激レアだ!と2代目がシャッターを切るのにはもはや誰も突っ込まない。
バ「なるほど、『しんぴのまもり』効果か」
若「なんだっけそれ」
2「確か『しんぴのまもり』は『リフレクター』や『ひかりのかべ』とは違い、ダメージを半減させるものではないのだったな」
「ブブーイ!」
状態異常をふせぐの!
状態異常、つまりは眠りや麻痺、毒に凍結にならないというもので、混乱なんかもそこには含まれる。
もしかしたら風邪もひかない!……かもしれない。
筆者は金銀のルギア戦が初見だったが、この効果のおかげでゲットするのに苦労した……。
バトル開始の合図の後も、しばし静かに時間が過ぎていく。
相手の出方を見ているのだろう。
この勝負、先に動いた方の負けは確実だ。
サア、風が吹く。
どこからともなく運ばれてきた一枚の葉が、2匹の中央に落ちた。
はらり、ひらり、……。
葉が地面に落ちるその瞬間、2匹の目がカッと見開き、同時に動いた。
ネ「フォルテ、『アイアンテール』!」
レ「ドレアム、『リーフブレード』!」
フォルテのリボン状の尾が、鋼のように硬くなってドレアムを襲う。
そのドレアムもまた、額の葉を成長させた刃で以ってフォルテのアイアンテールを迎え打つ。
ガキィン!!
元は尾や葉だと思えぬような金属音が響き渡った。
キィン!キン!
ギギギギ!!ジャキ!
何度も響く刃物同士がぶつかり合う音。
アイアンテールとリーフブレードの応酬、ここに極まれり!
その様はまるで。
「ブイブーイ!」
ひゃー、殺陣みたいでかっこいい……!
初「さてはティナ、お前バージルと一緒になってニッポンの時代劇見たろ」
バ「フフ、夜中にな」
「ブイ!イィーブイ」
暴れんぼーしょーぐんと水戸こーもん面白かった!今夜は必殺しごとにん見るよー。
2「……ほどほどにな」
ティナのような幼子に寝不足はあまりよろしくないのだが、その興奮冷めやらぬ様子は見ていて可愛らしい。
ついぞ怒れる事が出来ず、2代目は注意するに留めティナの頭を撫でてやった。
それに必殺仕事人は面白い。
その上映会に自身も参加しようと、2代目は密かに思った。
レ「このままやってもキリがないわ。ドレアム、距離をとって『はっぱカッター』よ」
「フィ!」
ネ「飛び道具か。フォルテ防げ!『ひかりのかべ』!」
「ニフィ」
鍔迫り合いから後ろへ飛びのき、ドレアムが放つ葉でできた鋭い刃。
まるで手裏剣だ。
高速でフォルテに向かって四方から飛んで来るそれを、フォルテとネロコンビは防ぐべく『ひかりのかべ』を張った。
壁とはいえそれは『ひかりのかべ』というポケモンの技で、その効果は特殊攻撃のダメージを半分にする事。
レ「半減したって、ダメージは残るわ!そのまま『マジカルリーフ』!!」
「リーフィー!」
葉の刃に加え、レディが指示したのは必中の『マジカルリーフ』。
どんなに逃れようとも追尾型のこれはどこまでも相手を追い、必ずダメージを与えてくる。
ステップを踏むように躱そうとしても、やはりフォルテの体にはその全てが叩きつけられた。
「フィフィ!ニンフィー!」
あだだだ!いてぇよネロ。なんとかしろって!
ネ「落ち着けフォルテ。『しんぴのまもり』」
痛がるフォルテを宥め賺すネロであったが、指示したのはなんと防御を固める補助技。
攻撃は最大の防御たるネロとフォルテのコンビにしては珍しい。
レディもそれについて訝しげに思ったようだ。
レ「へぇ、攻撃技じゃなくていいわけ?」
ネ「ああ。こっちは回復する術もあるんでな。今回は少しばかり慎重にいかせてもらうぜ」
回復する術、つまりはフォルテの持ち物たるスイートポテトの『たべのこし』。
それをひょいパクッと口にしたフォルテの体力がじわり、じわりと回復する。
これまでリアラとのバトルでも散々食べておいてまだ残っているとは、どれだけ大きいたべのこしやねん!という疑問は抱いてはいけない。
じゃないと2代目の無言のレーヴァテインが火を噴くぜ。
バ「なるほど。作戦コマンド『ガンガンいこうぜ』から『いのちだいじに』というわけか」
若「バージル……オレのド●クエ勝手にやったろ」
バ「俺のものは俺のもの。愚弟のものも俺のものだ」
若「なにそのジャイアニズム。ティナやディーヴァが真似するからやめろよ」
バ「だが断る」
そしてこのバージルである。
若は相変わらずかわいそうな扱いだが、どちらが上かというと実力ではなく、先に産まれた者つまり双子の兄たるバージルが上になるので諦めた方がいい。
レ「チッ、回復したですって……!狡いわね、なんて言うとでも?こっちも回復する準備いくわよー!ドレアム、『にほんばれ』よ!」
「リーフィアアァ!」
ドレアムの掛け声と同時に雲の切れ間から燦々と降り注ぐ太陽の光。
空を今見上げたら確実に目がやられるレベルで眩しいこと間違いなしである。
髭「『にほんばれ』か。確かドレアムの特性は『ようりょくそ』だったか?」
初「よく覚えてたな…」
バ「特性『ようりょくそ』の効果発動!『にほんばれ』で日射しが強い状況下では素早さが強化される!」
初「ちょ、なんでそこ●戯王っぽいんだよ!これポケモンの話だぞ」
若「管理人が遊●王も好きなんだろ」
2「あいつ節操ないからな」
|ω・)チラッ呼んだ?
全員「呼んでない」
そしてスピードが増したドレアムが次は先攻をとった。
ドレアムの技は。
レ「ドレアム、今よ。『こうごうせい』!」
「フィアーー……!」
レディが指示したのは植物が陽の光でエネルギーを生成するという光合成。
日差しが強い今、ドレアムの回復量はさらにグレードアップする。
太陽の優しく暖かな光が、エネルギーの塊となってドレアムの体に吸収されていき、そのダメージがそして細かな傷が癒えていった。
ネ「ふんっ!回復した体力ごともぎ取ってやれ……!『ドレインキッス』!!」
「ニンフィ!」
お前の魂いただくよっ……てか!
回復したてほやほやのドレアムの元へ駆け出すフォルテ。
その唇が今!ドレアムに迫る!
というか今度はソウ●イーターのネタとは……懐かしいなオイ。
「リフィ!リーフィアア!」
私の唇はレディのもの!やめてください!!
「ニ゛!?ニンフィアフィーアー!!」
ああ゛!?誰がヤローに好き好んでキスするか!でも技だからしゃーないだろ!大人しく喰らえドレアム!!
フォルテのキスがドレアムに直撃した。
ズキュウウウン!!という派手な効果音とともにである。
このようなプロレス技もびっくりなキッスなぞ、未だ嘗て見たことがあろうか。
いや、ないはずだ。(ただし●ョジョラーにはお馴染み)
微量とはいえ、せっかく回復したドレアムの体力がフォルテに奪われ、彼の体力を癒す。
ドレアムの体力よりも、この場合は精神力の方が深刻なダメージを食らっているように見えるのは幻だろうか。
「リフィ、フィアァ……フィッ!」
レディ、私……傷物に……ウッ!
レ「大丈夫よドレアム。ファーストは私としてる、そうでしょ?ほら、バトルは続いてるわよ。『くさぶえ』!」
「……リーフィ」
……あとでいっぱいしてくださいね。
この世の終わりかと落ち込むドレアムを叱咤し、レディはバトルに向かわせる。
こちらのコンビはレディの方がバトルマニアだ。
ドレアムはあとでたくさん消毒してもらうことを誓い、自分もバトルに集中することにした。
そんなドレアムが草で奏でる優しい音色。
心を穏やかにさせ、聴いた者を快い眠りへといざなう魔性の笛の音だ。
その音色を目の前で聴いたフォルテの瞼がゆっくりと降りていく…。
ネ「フォルテ!!」
と、思いきや。
ネ「なーんてな。寝ると思ったか?」
「ニンフィフィア」
俺はドレアムがその技使うの待ってたんだぜ。
レ「眠、らない……!?」
瞼は再び持ち上がり、くりくりとした大きな目がドレアムとレディをまっすぐ射抜いた。
「ブー、ブイブイ。ブ~イ~」
えー、ここで少し前のフォルテお兄ちゃんの技構成をふりかえってみましょー。『ドレインキッス』の前にしたのは~……」
ここでいきなり言葉を発したのはティナ。
彼女はかけるとすごく賢そうなめがねをつけての登場だ。
このめがねはポケモン界のアイテム『ものしりめがね』なるものである。
めがねかけたティナかわいい激レアだ!と2代目がシャッターを切るのにはもはや誰も突っ込まない。
バ「なるほど、『しんぴのまもり』効果か」
若「なんだっけそれ」
2「確か『しんぴのまもり』は『リフレクター』や『ひかりのかべ』とは違い、ダメージを半減させるものではないのだったな」
「ブブーイ!」
状態異常をふせぐの!
状態異常、つまりは眠りや麻痺、毒に凍結にならないというもので、混乱なんかもそこには含まれる。
もしかしたら風邪もひかない!……かもしれない。
筆者は金銀のルギア戦が初見だったが、この効果のおかげでゲットするのに苦労した……。