もふもふ達のポケモンバトル・前編
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続いての対戦カードも期待大、トレーナー同士もある意味因縁の対決である、ネロとフォルテVS髭とリアラである。
バトルフィールドと化した荒れたコンクリートの上で、嬉々とした視線のフォルテと射抜くような視線のリアラが、互いを見つめ、対峙していた。
2「バトル開始!」
2代目が高らかに声を上げるが、おい2代目、なんでカメラを構えたままなんだ。
フラッシュたいてるし。
まぶしい!目が、目がぁ!!
ネロと髭はフォルテとリアラとは違い、軽く、そして飄々とした様子でまだ闘志にそこまでの火は付いていない。
まあ、そこにフォルトゥナでの一件やら何やらで思うところはあるだろうけども。
そんな中、対峙したフォルテが鋭く声を上げる。
「フィアッ!」
この間の続きといこうぜ!
フォルテが言っている“この間”。
それは、前々回に事務所を大破させてしまい2代目にブイズ揃って叱られてしまった時のことに相違ない。
あの時、四つ巴と化したバトルは、元はと言えばフォルテとリアラから勃発したもの。
勝敗の分からぬままうやむやにされていたそれは、今ようやく決着がつくはずだ。
髭「お、フォルテのヤツかなりやる気出してるみたいだぞ?どうするリアラ」
「レイッ!レイ、シャー」
望むところ。氷漬けになっても文句ないのよね?
「ニンフィ。フィフィーア」
もちろん。リアラこそ泣きを見てもしらないからな。
バトルの前からお互い一歩も引かないやりとり。
この間の一件のこともあるが、フォルテが売ってきたバトルを買ってしまうリアラもやはりポケモンなのか、バトルはしたいもの。
「レーイ!」
やれるものなら、やってみなさい!
大きく叫んだリアラの声が、本当の意味でのバトル開始の合図となった。
髭「リアラ、『ふぶき』だ!」
「シアッ!」
髭のその言葉でリアラが宙に飛び上がり、全身の毛を逆立てさせる。
小刻みに震えたそれは、大気中の水分を凍らせ、そして吹雪を構成する微粒子の氷へと姿を変えた。
この間、わずか1秒。
1秒にして出来上がる大自然の驚異、ブリザードである。
ゴウ……ッ!
リアラの体から猛吹雪がフォルテに向け、放たれた。
初「うっ!いきなり寒く……!」
若「ブエーックシ!さむっ!」
レ「汚いくしゃみね」
バ「服を着ないからそんな汚いくしゃみが出るんだ。愚弟、着ろ」
若「バージルも脱いだらタンクトップだろうがよ!」
若はもっともな回答で断ったが、バージルが自分の青いコートを若に渡してきた。
あのバージルが!若に!!
と、滅多にない心優しい立派な兄らしい事をバージルがした。
明日は槍が降るかもしれない。
いや、このバージル、実は偽物!?かもしれない。
2「俺は温かいぞ……ふぅ……」
一人だけほんわりほっこりしていると思ったら、2代目の周りにはこの凍える中眠る鈴、バトルに疲れて休むドレアムにティナ、そしてディーヴァがぬくぬくと身を寄せ合っていた。
ティナとディーヴァはそのもふもふ具合がハンパないだろうし、ほんとに温かそうだ。
若「ずるい!!1匹よこせや。キミにきめた!」
「ぶぎゅっ!?」
先ほどまでトレーナー役をしていたとはいえ、実際にゲットしたトレーナーでもない若だが。
だからこそ、選んだ1匹はティナ。
その若の半裸コートの中などという、素肌にダイレクトに体を押し付けられるような形で抱きしめられ、ティナはとても迷惑そうな声を上げた。
さて、バトルに戻ろう。
ネ「避けろフォルテ、ぶつかる直前に上に飛べ!」
「フィアッ!」
意思を持っているかのようにフォルテに向かってうねり吹いてくるブリザード。
フォルテはネロの言葉に合わせ、大きくジャンプした。
獲物に逃げられた吹雪は、そのまま前へ。
若「ぎゃあっ!?」
前にあった障害物、若へとダイレクトアタック!凍らせたのち、霧散した。
因みに抱かれていたティナは、その直前で若の腕から逃げていた。
「シーア……!」
避けたわね……!
初っ端から大技に分類される技を使い、しかもそれの方向を自在に操るーーなんて、技巧をやってのけたリアラ。
少しだけ疲れた様子で、フォルテを見据える。
フォルテは上手く避けられたことを、ネロに報告してよしよしと撫でられているところだった。
仲良きことは良いことであるが、ずいぶんな余裕である。
その隙を見逃す手はない。
髭「よし、ならば『あられ』だ」
「!……レイシーア!」
!……確かにそれならっ!
『ふぶき』とは違う種の大気のうねりが上空に向け展開される。
もっと威力は弱く、しかしとてつもなく広範囲のそれは、雪のあられとなって、天候を大きく変えた。
ネ「ポケモンってのは天候まで変えられるのかよ……」
「フィア」
これがリアラの十八番なんだぜ。
ヒョオオオオオ……!
フィールドを中心として降り続くあられで、周りが見えなくなってゆく。
一寸先は闇、フォルテの目にはそう映った。
レ「見えづらいわね……」
初「これじゃ中心にいるフォルテは俺たちよりも見えてないんだろうな」
若「つーか、リアラからも見えんのかこれ」
いつの間にか氷像と化していた若が、復活して他の人同様に目を凝らして雪降る中を見ている。
2「リアラからは見えるはずだ」
バ「なるほど。特性、ゆきがくれというわけか」
特性ゆきがくれ。
それは天候が『あられ』の時こそ真価を発揮する。
この特性を持つポケモンは、あられの時に限り、相手の技が当たりにくくなる。
つまり、相手から自身の姿が見えにくくなるが、自身からは相手が見えるという天候によっては非常に便利な特性である。
「レイ、シーア」
そう、私からはちゃんと見えてるわよ、フォルテ。
髭「トレーナー特権なのか、俺からも慌ててかっちょワリー坊やが見えてるぜ」
髭とリアラは雪の中、不敵な笑みを口元に浮かべてネロとフォルテを眺めた。
▼髭 と リアラ は たかみのけんぶつ を つかった!
バトルフィールドと化した荒れたコンクリートの上で、嬉々とした視線のフォルテと射抜くような視線のリアラが、互いを見つめ、対峙していた。
2「バトル開始!」
2代目が高らかに声を上げるが、おい2代目、なんでカメラを構えたままなんだ。
フラッシュたいてるし。
まぶしい!目が、目がぁ!!
ネロと髭はフォルテとリアラとは違い、軽く、そして飄々とした様子でまだ闘志にそこまでの火は付いていない。
まあ、そこにフォルトゥナでの一件やら何やらで思うところはあるだろうけども。
そんな中、対峙したフォルテが鋭く声を上げる。
「フィアッ!」
この間の続きといこうぜ!
フォルテが言っている“この間”。
それは、前々回に事務所を大破させてしまい2代目にブイズ揃って叱られてしまった時のことに相違ない。
あの時、四つ巴と化したバトルは、元はと言えばフォルテとリアラから勃発したもの。
勝敗の分からぬままうやむやにされていたそれは、今ようやく決着がつくはずだ。
髭「お、フォルテのヤツかなりやる気出してるみたいだぞ?どうするリアラ」
「レイッ!レイ、シャー」
望むところ。氷漬けになっても文句ないのよね?
「ニンフィ。フィフィーア」
もちろん。リアラこそ泣きを見てもしらないからな。
バトルの前からお互い一歩も引かないやりとり。
この間の一件のこともあるが、フォルテが売ってきたバトルを買ってしまうリアラもやはりポケモンなのか、バトルはしたいもの。
「レーイ!」
やれるものなら、やってみなさい!
大きく叫んだリアラの声が、本当の意味でのバトル開始の合図となった。
髭「リアラ、『ふぶき』だ!」
「シアッ!」
髭のその言葉でリアラが宙に飛び上がり、全身の毛を逆立てさせる。
小刻みに震えたそれは、大気中の水分を凍らせ、そして吹雪を構成する微粒子の氷へと姿を変えた。
この間、わずか1秒。
1秒にして出来上がる大自然の驚異、ブリザードである。
ゴウ……ッ!
リアラの体から猛吹雪がフォルテに向け、放たれた。
初「うっ!いきなり寒く……!」
若「ブエーックシ!さむっ!」
レ「汚いくしゃみね」
バ「服を着ないからそんな汚いくしゃみが出るんだ。愚弟、着ろ」
若「バージルも脱いだらタンクトップだろうがよ!」
若はもっともな回答で断ったが、バージルが自分の青いコートを若に渡してきた。
あのバージルが!若に!!
と、滅多にない心優しい立派な兄らしい事をバージルがした。
明日は槍が降るかもしれない。
いや、このバージル、実は偽物!?かもしれない。
2「俺は温かいぞ……ふぅ……」
一人だけほんわりほっこりしていると思ったら、2代目の周りにはこの凍える中眠る鈴、バトルに疲れて休むドレアムにティナ、そしてディーヴァがぬくぬくと身を寄せ合っていた。
ティナとディーヴァはそのもふもふ具合がハンパないだろうし、ほんとに温かそうだ。
若「ずるい!!1匹よこせや。キミにきめた!」
「ぶぎゅっ!?」
先ほどまでトレーナー役をしていたとはいえ、実際にゲットしたトレーナーでもない若だが。
だからこそ、選んだ1匹はティナ。
その若の半裸コートの中などという、素肌にダイレクトに体を押し付けられるような形で抱きしめられ、ティナはとても迷惑そうな声を上げた。
さて、バトルに戻ろう。
ネ「避けろフォルテ、ぶつかる直前に上に飛べ!」
「フィアッ!」
意思を持っているかのようにフォルテに向かってうねり吹いてくるブリザード。
フォルテはネロの言葉に合わせ、大きくジャンプした。
獲物に逃げられた吹雪は、そのまま前へ。
若「ぎゃあっ!?」
前にあった障害物、若へとダイレクトアタック!凍らせたのち、霧散した。
因みに抱かれていたティナは、その直前で若の腕から逃げていた。
「シーア……!」
避けたわね……!
初っ端から大技に分類される技を使い、しかもそれの方向を自在に操るーーなんて、技巧をやってのけたリアラ。
少しだけ疲れた様子で、フォルテを見据える。
フォルテは上手く避けられたことを、ネロに報告してよしよしと撫でられているところだった。
仲良きことは良いことであるが、ずいぶんな余裕である。
その隙を見逃す手はない。
髭「よし、ならば『あられ』だ」
「!……レイシーア!」
!……確かにそれならっ!
『ふぶき』とは違う種の大気のうねりが上空に向け展開される。
もっと威力は弱く、しかしとてつもなく広範囲のそれは、雪のあられとなって、天候を大きく変えた。
ネ「ポケモンってのは天候まで変えられるのかよ……」
「フィア」
これがリアラの十八番なんだぜ。
ヒョオオオオオ……!
フィールドを中心として降り続くあられで、周りが見えなくなってゆく。
一寸先は闇、フォルテの目にはそう映った。
レ「見えづらいわね……」
初「これじゃ中心にいるフォルテは俺たちよりも見えてないんだろうな」
若「つーか、リアラからも見えんのかこれ」
いつの間にか氷像と化していた若が、復活して他の人同様に目を凝らして雪降る中を見ている。
2「リアラからは見えるはずだ」
バ「なるほど。特性、ゆきがくれというわけか」
特性ゆきがくれ。
それは天候が『あられ』の時こそ真価を発揮する。
この特性を持つポケモンは、あられの時に限り、相手の技が当たりにくくなる。
つまり、相手から自身の姿が見えにくくなるが、自身からは相手が見えるという天候によっては非常に便利な特性である。
「レイ、シーア」
そう、私からはちゃんと見えてるわよ、フォルテ。
髭「トレーナー特権なのか、俺からも慌ててかっちょワリー坊やが見えてるぜ」
髭とリアラは雪の中、不敵な笑みを口元に浮かべてネロとフォルテを眺めた。
▼髭 と リアラ は たかみのけんぶつ を つかった!
