もふもふ達、家出する?
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煙がはれた先にいたのは青い魔人を背にしたネロだった。
まさかフォルテの技を受けて自分が魔人化するとはこの時は思いませんでした。
と、のちにネロは語ったという。
それを視界に入れて、チェスに興じていたバージルと鈴が口をぽかんと開け固まる。
ネ「フォルテ、やってくれるぜ……」
「フィ、ニンフィー?」
なんだよ、ネロ……俺とやる気か~?
お互いの間でピリピリと張り詰めていく空気。
睨みあうその様は、まさに一触即発と言ったところ。
お互いの得意技を手の内にこめているのだろうかネロの右手が、そしてフォルテの首から生えるリボンが淡く光っている。
ひやひやしながらバージルと鈴が見ていると、同時に2人が動いた。
ネロのブーツが床を蹴り、フォルテはリボンをバネとして飛び上がる。
2人が立っていた場所には小さく埃が舞った。
そして……。
「フィィィアァァァッッ!」
こんにゃろ!今食ったやつ返せ!今すぐ吐け!!
ネ「てめっ!フォルテ、引っ張るな。いででで!!」
ネロはフォルテの、フォルテはネロの頬をつねりあった。
かなり痛そうではあるが、つねりあいくらいなら心配しなくても良さそうだ。
若とバージルならば殺し合いに発展していただろう。
バ「フン……仲の良いことだな」
「エフィー……」
ひやひやして損したわ。
ホッとした様子でバージルと鈴は再びチェスに向き直るのだった。
しかし、ゴロゴロと床を転げまわってはつねりあいという取っ組み合いを続け、最終的に2人は開いたドアから飛び出してどこかに行ってしまった。
まさかそのまま場外アウトするとは思わなかったバージルと鈴であった。
そして、数分後……服と髪を埃まみれのヨレヨレぐちゃぐちゃにしたネロだけが帰って来た。
バ「フォルテはどうした?」
バージルがこっちも見ずに言う。
そして心配そうに、こちらの言葉を待つ鈴。
どちらの目線も、チェスの盤上に注がれている。
一時でも目を離せば不利になる、お互いそんなゲームメイク中のようだ。
ネロは大きなため息を吐き出しながら、しょんぼりと話す。
ネ「はあ~……売り言葉に買い言葉、取っ組み合いの末、フォルテと喧嘩別れしちまった……」
その話に、鈴もバージルもため息を吐いた。
落ち着いたらフォルテは戻って来るだろうと、そう思うことにして……。
まさかフォルテの技を受けて自分が魔人化するとはこの時は思いませんでした。
と、のちにネロは語ったという。
それを視界に入れて、チェスに興じていたバージルと鈴が口をぽかんと開け固まる。
ネ「フォルテ、やってくれるぜ……」
「フィ、ニンフィー?」
なんだよ、ネロ……俺とやる気か~?
お互いの間でピリピリと張り詰めていく空気。
睨みあうその様は、まさに一触即発と言ったところ。
お互いの得意技を手の内にこめているのだろうかネロの右手が、そしてフォルテの首から生えるリボンが淡く光っている。
ひやひやしながらバージルと鈴が見ていると、同時に2人が動いた。
ネロのブーツが床を蹴り、フォルテはリボンをバネとして飛び上がる。
2人が立っていた場所には小さく埃が舞った。
そして……。
「フィィィアァァァッッ!」
こんにゃろ!今食ったやつ返せ!今すぐ吐け!!
ネ「てめっ!フォルテ、引っ張るな。いででで!!」
ネロはフォルテの、フォルテはネロの頬をつねりあった。
かなり痛そうではあるが、つねりあいくらいなら心配しなくても良さそうだ。
若とバージルならば殺し合いに発展していただろう。
バ「フン……仲の良いことだな」
「エフィー……」
ひやひやして損したわ。
ホッとした様子でバージルと鈴は再びチェスに向き直るのだった。
しかし、ゴロゴロと床を転げまわってはつねりあいという取っ組み合いを続け、最終的に2人は開いたドアから飛び出してどこかに行ってしまった。
まさかそのまま場外アウトするとは思わなかったバージルと鈴であった。
そして、数分後……服と髪を埃まみれのヨレヨレぐちゃぐちゃにしたネロだけが帰って来た。
バ「フォルテはどうした?」
バージルがこっちも見ずに言う。
そして心配そうに、こちらの言葉を待つ鈴。
どちらの目線も、チェスの盤上に注がれている。
一時でも目を離せば不利になる、お互いそんなゲームメイク中のようだ。
ネロは大きなため息を吐き出しながら、しょんぼりと話す。
ネ「はあ~……売り言葉に買い言葉、取っ組み合いの末、フォルテと喧嘩別れしちまった……」
その話に、鈴もバージルもため息を吐いた。
落ち着いたらフォルテは戻って来るだろうと、そう思うことにして……。