もふもふ達、おいたする
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先に依頼を終わらせて帰ってきたのは若、初代、髭のグループだった。
若「やった!オレ達いっちばーん!」
初「一番も何も、先か後かしかないけどな」
髭「ま、かけは俺達が勝ちだ。あいつらには特別美味いストサン要求してやろうぜ」
若「フッフー!おうともさ!!」
踊りだしそうにはしゃぎまくる若と苦笑する初代。
その2人を背後に控え、髭は事務所のドアノブに手をかけた。
バターン!!
その瞬間上から、店で一番重要なピンクのネオンサイン……看板が大きくずれ落ちた。
髭「え゛……」
嫌な予感をはらんだ空気が、事務所の中から漂ってきている。
非常に開けたくない思いにかられる。
髭「か、看板が……」
初「ずり落ちただけだろ、後で直せばいいだけの話だ」
若「何してんだ髭。早く開けろよ、」
そんな髭の思いを無視し、若がドアを開けた。
若「な……って……」
事務所の中を目にした髭は、一瞬にしてムンクの叫びのような顔になった。
台風に違いない。
どう考えても悪魔の仕業と言うよりは、台風一過のそのあとだ。
インクまみれの足跡まみれ。
これだけならばまだ良かった、落とせばいいだけのことだ。
しかし、それだけにあらず。
家具は倒れに倒れ、ほとんどが使い物にならなさそうなほど壊れ大破していて、床板や壁には穴、ガラスは割れ放題、カーテンはビリビリのボロボロ。
ここはどこぞの廃墟か!
一瞬別の場所に思うほどだった。
髭「うわあああ俺の事務所ーッ!!」
若「わー……オレの時みてぇになってやがる」
初「ああ、あの時の事務所な。確かにあれと同じくらいの凄さだな」
若にとっては今から少し前の、そして初代にとっては今から数年前の、テメンニグルという魔界につながる塔でバージルと死闘を繰り広げた時の話だ。
若はまだ店の名前も決まっていない自分の事務所で、悪魔を相手に暴れに暴れた結果、建物を瓦礫に変えた経験があった。
髭「お、俺の……。かなり先までデポジット払ってる俺の……事務、所……」
思わず魂が出かかり、ふらりと倒れそうになる髭をあわてて支える初代。
珍しい、髭が倒れかけるなんてよっぽどだ。
そしてブイズ達はその部屋の真ん中で、ちょこんと身を寄せ合って縮こまっていた。
その様子から初代にはわかった。
この惨状は悪魔でも台風でもない、ブイズ達の仕業だな、と……。
だが今、俺が叱るべき時ではではない。
叱るべきはこの事務所の持ち主たる髭、もしくは一番の年長者たる2代目だろう。
飴と鞭……鞭を与えられてたっぷり叱られた後の飴の役は俺が引き受けよう。
初代は肩をすくめて苦笑した。
その内、二代目・バージル・ネロのグループが帰ってきた。
事務所内に広がる異様であり、すばらしい破壊の後のような惨状を目にし、開いた口が塞がらない。
ネ「な、んだ……こりゃ。おっさん達、まーた暴れたのか?」
それにしては、髭がボロボロのソファに横になっているのが気にはなる。
髭「誰が自分の事務所をここまで破壊するもんか。暴れてねぇよ、若じゃあるまいし……」
若「オレだってこんなにしないっての!」
一度事務所を大破させた経験のある者が何を言う!
と思って白い目を向けるが、よく考えたらダンテ達は一度通った道。
若だけのことは言えない。
初「ブイズ達がちょっとな」
初代がブイズ達から聞き出した内容……何が起こったのかを、箒を片手に2代目達に詳しく話して聞かせる。
2代目達は黙って聞いていた。
ネ「へえ。また派手にやったもんだな」
バ「フン……。前とそう変わらんだろう、もともと汚い。掃除する口実が出来て良かったではないか」
髭「変わらないとか失礼過ぎるな。さっきまではもっとすごい状態だったんだぜ……」
額に冷水タオルを乗せたまま、髭がつぶやくように答える。
これでも少しは片付いてきた状態とのことだ。
珍しいことに、初代が箒で床を掃いているのと同様、若も箒を手にして片づけをしていた。
そして、それをわれ先にと手伝うように、鈴達4匹も掃除に明け暮れている。
ちなみに、鈴・ドレアム・フォルテ・リアラ・ティナがこの場にはいるはずなのになぜ4匹か、というと…。
氷タイプのリアラのみ、髭の額のタオルを冷やす役となっているためだ。
元より髭を心配していたリアラだ。
他の者も何も言わず、彼女のしたいようにさせていた。
若「髭、こんなことで倒れるとかダッセーよな!」
箒片手にゲラゲラ笑い転げる若。
おい、お前の未来の姿だぞ、自分の未来を笑うことになるぞ。
その場の者達は心中でそうつっこむのだった。
そしてずっと黙っていたこの人、2代目はというと……。
背後にどす黒い魔王のオーラを背負っていた。
ゴゴゴゴゴゴ……。
魔王降臨。
無言だからこそわかる、非常に怒っておられるようだ。
元凶のブイズ達だけではなく、若やネロ、バージルまでもが顔を青くしていた。
やっぱり2代目は怒るよな。
初代の思った通りである。
それを見て小さくため息を吐く初代。
2代目は怒っているが、髭は怒らなかった。
ただ、しょんぼりと落ち込み悲しんでいて、逆にその姿を見せられた方が心にグサッと堪える、ブイズ達だった。
2「お前たち……覚悟は出来ているな……?ちょっとこっちに来なさい」
ここへ来てから何度、2代目の頭の上に鬼の角が生えたところを見ているだろう。
そろそろ幻ではなく、具現化しそうだ。
ブイズ達はそのあとしばらくの間、2代目からの恐怖の説教を受けることとなったのだった。
若「やった!オレ達いっちばーん!」
初「一番も何も、先か後かしかないけどな」
髭「ま、かけは俺達が勝ちだ。あいつらには特別美味いストサン要求してやろうぜ」
若「フッフー!おうともさ!!」
踊りだしそうにはしゃぎまくる若と苦笑する初代。
その2人を背後に控え、髭は事務所のドアノブに手をかけた。
バターン!!
その瞬間上から、店で一番重要なピンクのネオンサイン……看板が大きくずれ落ちた。
髭「え゛……」
嫌な予感をはらんだ空気が、事務所の中から漂ってきている。
非常に開けたくない思いにかられる。
髭「か、看板が……」
初「ずり落ちただけだろ、後で直せばいいだけの話だ」
若「何してんだ髭。早く開けろよ、」
そんな髭の思いを無視し、若がドアを開けた。
若「な……って……」
事務所の中を目にした髭は、一瞬にしてムンクの叫びのような顔になった。
台風に違いない。
どう考えても悪魔の仕業と言うよりは、台風一過のそのあとだ。
インクまみれの足跡まみれ。
これだけならばまだ良かった、落とせばいいだけのことだ。
しかし、それだけにあらず。
家具は倒れに倒れ、ほとんどが使い物にならなさそうなほど壊れ大破していて、床板や壁には穴、ガラスは割れ放題、カーテンはビリビリのボロボロ。
ここはどこぞの廃墟か!
一瞬別の場所に思うほどだった。
髭「うわあああ俺の事務所ーッ!!」
若「わー……オレの時みてぇになってやがる」
初「ああ、あの時の事務所な。確かにあれと同じくらいの凄さだな」
若にとっては今から少し前の、そして初代にとっては今から数年前の、テメンニグルという魔界につながる塔でバージルと死闘を繰り広げた時の話だ。
若はまだ店の名前も決まっていない自分の事務所で、悪魔を相手に暴れに暴れた結果、建物を瓦礫に変えた経験があった。
髭「お、俺の……。かなり先までデポジット払ってる俺の……事務、所……」
思わず魂が出かかり、ふらりと倒れそうになる髭をあわてて支える初代。
珍しい、髭が倒れかけるなんてよっぽどだ。
そしてブイズ達はその部屋の真ん中で、ちょこんと身を寄せ合って縮こまっていた。
その様子から初代にはわかった。
この惨状は悪魔でも台風でもない、ブイズ達の仕業だな、と……。
だが今、俺が叱るべき時ではではない。
叱るべきはこの事務所の持ち主たる髭、もしくは一番の年長者たる2代目だろう。
飴と鞭……鞭を与えられてたっぷり叱られた後の飴の役は俺が引き受けよう。
初代は肩をすくめて苦笑した。
その内、二代目・バージル・ネロのグループが帰ってきた。
事務所内に広がる異様であり、すばらしい破壊の後のような惨状を目にし、開いた口が塞がらない。
ネ「な、んだ……こりゃ。おっさん達、まーた暴れたのか?」
それにしては、髭がボロボロのソファに横になっているのが気にはなる。
髭「誰が自分の事務所をここまで破壊するもんか。暴れてねぇよ、若じゃあるまいし……」
若「オレだってこんなにしないっての!」
一度事務所を大破させた経験のある者が何を言う!
と思って白い目を向けるが、よく考えたらダンテ達は一度通った道。
若だけのことは言えない。
初「ブイズ達がちょっとな」
初代がブイズ達から聞き出した内容……何が起こったのかを、箒を片手に2代目達に詳しく話して聞かせる。
2代目達は黙って聞いていた。
ネ「へえ。また派手にやったもんだな」
バ「フン……。前とそう変わらんだろう、もともと汚い。掃除する口実が出来て良かったではないか」
髭「変わらないとか失礼過ぎるな。さっきまではもっとすごい状態だったんだぜ……」
額に冷水タオルを乗せたまま、髭がつぶやくように答える。
これでも少しは片付いてきた状態とのことだ。
珍しいことに、初代が箒で床を掃いているのと同様、若も箒を手にして片づけをしていた。
そして、それをわれ先にと手伝うように、鈴達4匹も掃除に明け暮れている。
ちなみに、鈴・ドレアム・フォルテ・リアラ・ティナがこの場にはいるはずなのになぜ4匹か、というと…。
氷タイプのリアラのみ、髭の額のタオルを冷やす役となっているためだ。
元より髭を心配していたリアラだ。
他の者も何も言わず、彼女のしたいようにさせていた。
若「髭、こんなことで倒れるとかダッセーよな!」
箒片手にゲラゲラ笑い転げる若。
おい、お前の未来の姿だぞ、自分の未来を笑うことになるぞ。
その場の者達は心中でそうつっこむのだった。
そしてずっと黙っていたこの人、2代目はというと……。
背後にどす黒い魔王のオーラを背負っていた。
ゴゴゴゴゴゴ……。
魔王降臨。
無言だからこそわかる、非常に怒っておられるようだ。
元凶のブイズ達だけではなく、若やネロ、バージルまでもが顔を青くしていた。
やっぱり2代目は怒るよな。
初代の思った通りである。
それを見て小さくため息を吐く初代。
2代目は怒っているが、髭は怒らなかった。
ただ、しょんぼりと落ち込み悲しんでいて、逆にその姿を見せられた方が心にグサッと堪える、ブイズ達だった。
2「お前たち……覚悟は出来ているな……?ちょっとこっちに来なさい」
ここへ来てから何度、2代目の頭の上に鬼の角が生えたところを見ているだろう。
そろそろ幻ではなく、具現化しそうだ。
ブイズ達はそのあとしばらくの間、2代目からの恐怖の説教を受けることとなったのだった。