もふもふ達、おいたする
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まだ眠くない。
バトルが始まった横でティナは眠気が襲われることもなく、1人、遊んでいた。
先程までは鈴の尻尾で遊んでいたが、彼女が眠りに落ちてしまい動く尻尾にじゃれつくこともできず。
かといってすぐそばの、自分よりいくぶんか小さい同種族の茶色の塊……ディーヴァと遊ぶこともできず…。
ディーヴァも鈴同様、寝てしまっているためだ。
すぐそばでバトルし始めるフォルテとリアラ、あっちの方で花の世話をするドレアムの3匹はともかく、何かおもしろいことが転がっていないかキョロキョロと探す。
「ぶーぃ!」
と。
ティナの深い緑の瞳がある一点で止まり、キラキラと輝いた。
目に映りこむのは、半魔達とくじをした時に使った紙と各色揃った『インク』だった。
ぺたり。
ぺたぺた。
さすがあたし!画家になれるねっ!
「~♪」
それから数十分後には、紙の上にはたくさんの、そして色とりどりのティナの足跡がところ狭しと並んだ。
自分の才能がおそろしい。
しかし、よくよく見てほしい。
その足跡は紙の上だけにとどまらず、紙を飛び出して床全体に及んでいた。
ペンキではないだけまだましだが、かなりの惨状になっていることだけは間違いない。
これを落とすのは苦労しそうだ。
ティナは鼻歌を歌いながら、楽しそうに落書きし続けるのだった。
***
ガチャン!
大きすぎず、しかし小さすぎない物音が響いた。
鈴は起きなかったが、物音に敏感たるディーヴァが目を覚ますには十分な大きさだったよう。
ディーヴァは何事かとびっくりして飛び起きた。
すぐ目の前に繰り広げられているフォルテとリアラのバトル。
刺すように凍てつくブリザードが荒れ狂い、妖精の風が妖精どころか魔王とでも言えるような猛威を奮って激しくぶつかり合っていた。
両者とも目が笑っていない。
フォルテはバーサーカーの狂気をはらんだ表情で笑っているし、リアラはそのまとう冷気のように触れた瞬間凍りついてしまいそうな鋭く冷淡な目をしていた。
い、いつもの2人じゃない……こわいよぅ……。
じわり、ディーヴァの瞳に涙が浮かぶ。
ここまでこわい兄や姉は、悪いことをして鈴に烈火のごとく怒られた時以来だろうか。
うわーん!!
ディーヴァはあまりの恐怖に周りの物をめちゃくちゃに破壊しながら奥の部屋に逃げ込んだ。
ご飯入れを吹っ飛ばし、花瓶を倒し、家具を壊し、果てには奥の部屋に続くドアを通らず壁に穴をぶちあけて通る。
無意識ではあるがイーブイのとっしん等を行使したと考えられる。
怯える末の妹すら歯牙にかけずフォルテとリアラはバトルを続け、ドレアムは花と戯れながら花を作るスペースを広げ、ティナは天才画伯っぷりを披露し……そんな中、鈴はすやすやと夢の中で幸せな夢を見ていた。
バトルが始まった横でティナは眠気が襲われることもなく、1人、遊んでいた。
先程までは鈴の尻尾で遊んでいたが、彼女が眠りに落ちてしまい動く尻尾にじゃれつくこともできず。
かといってすぐそばの、自分よりいくぶんか小さい同種族の茶色の塊……ディーヴァと遊ぶこともできず…。
ディーヴァも鈴同様、寝てしまっているためだ。
すぐそばでバトルし始めるフォルテとリアラ、あっちの方で花の世話をするドレアムの3匹はともかく、何かおもしろいことが転がっていないかキョロキョロと探す。
「ぶーぃ!」
と。
ティナの深い緑の瞳がある一点で止まり、キラキラと輝いた。
目に映りこむのは、半魔達とくじをした時に使った紙と各色揃った『インク』だった。
ぺたり。
ぺたぺた。
さすがあたし!画家になれるねっ!
「~♪」
それから数十分後には、紙の上にはたくさんの、そして色とりどりのティナの足跡がところ狭しと並んだ。
自分の才能がおそろしい。
しかし、よくよく見てほしい。
その足跡は紙の上だけにとどまらず、紙を飛び出して床全体に及んでいた。
ペンキではないだけまだましだが、かなりの惨状になっていることだけは間違いない。
これを落とすのは苦労しそうだ。
ティナは鼻歌を歌いながら、楽しそうに落書きし続けるのだった。
***
ガチャン!
大きすぎず、しかし小さすぎない物音が響いた。
鈴は起きなかったが、物音に敏感たるディーヴァが目を覚ますには十分な大きさだったよう。
ディーヴァは何事かとびっくりして飛び起きた。
すぐ目の前に繰り広げられているフォルテとリアラのバトル。
刺すように凍てつくブリザードが荒れ狂い、妖精の風が妖精どころか魔王とでも言えるような猛威を奮って激しくぶつかり合っていた。
両者とも目が笑っていない。
フォルテはバーサーカーの狂気をはらんだ表情で笑っているし、リアラはそのまとう冷気のように触れた瞬間凍りついてしまいそうな鋭く冷淡な目をしていた。
い、いつもの2人じゃない……こわいよぅ……。
じわり、ディーヴァの瞳に涙が浮かぶ。
ここまでこわい兄や姉は、悪いことをして鈴に烈火のごとく怒られた時以来だろうか。
うわーん!!
ディーヴァはあまりの恐怖に周りの物をめちゃくちゃに破壊しながら奥の部屋に逃げ込んだ。
ご飯入れを吹っ飛ばし、花瓶を倒し、家具を壊し、果てには奥の部屋に続くドアを通らず壁に穴をぶちあけて通る。
無意識ではあるがイーブイのとっしん等を行使したと考えられる。
怯える末の妹すら歯牙にかけずフォルテとリアラはバトルを続け、ドレアムは花と戯れながら花を作るスペースを広げ、ティナは天才画伯っぷりを披露し……そんな中、鈴はすやすやと夢の中で幸せな夢を見ていた。