もふもふ達がやってきた!
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ブイズ揃って揃って~……
点呼始め!!
「エフィ!(いち!)」
「リフィ!(に!)」
「ニンフィ!(さん!)」
「シアッ!(し!)」
「ブイッ!(ご!)」
揃って端から返事していく姿にほんわかしてダンテ達は眺めた。
……かなり癒される。
しーん。
そしてしばしの沈黙が場を満たす。
「……ブィイ?(あれぇ?)」
いつもならここで
「ブィイ!(ろく!)」
の声が聞こえていたはず。
(((((ディーヴァがいない!!)))))
そこで初めて鈴達は一番下の妹たるディーヴァがいないことに気が付いた。
「エフィ!フィー!?(ディーヴァ!どこっ!?)」
「リーフィ?フィアァッ!(えっいないんですかっ?)」
「ニンッニンフィーア!(まさかまたどっか隠れてるんじゃ!)」
「レイシアー!シァァ!(ディーヴァ!いるなら出てきてよ!)」
「ブイブイブイッ!(ディーヴァいないないなーい!)」
途端慌てだすブイズ達。
他の子がポケモンの世界でいなくなったとあればまだここまで慌てる事はなかっただろう。
問題はここが全く違うポケモンのポの字も見つからない世界であること。
そして、ディーヴァのその性格にある。
ディーヴァはひっじょーぉに!
臆病で怖がりなのだ。
逃げ足が早いことが唯一の救いであるくらい、攻撃もほとんどできない、そんな子である。
普段も気が付くとどこかに隠れてしまうため、今回はまったく気が付かなかった。
泣かないし静かだな~とは思っていたが、まさかいなかったとは……
「エーフィイ!(確かこの世界に来た時はいたよね?)」
「リフィーアフィアフィー(どうだったか、私は存じませんが多分いたんじゃないかと……)」
「ニンフィーァ(俺も落っこちてて必死だったから覚えてないや)」
「レィッシャーシァア(あああ、ちゃんと私が見ていれば……ごめんねディーヴァ!)」
「ブーイ、ブイブーイ(あたし森に落ちるほんの数秒前は手、繋いでたよ!)」
ポケモンの世界に置いてきたとかではなさそうだ。
ということは、この世界に一緒に落ちてきたということになる。
お願いっ私を拾った場所に案内してください!
私達の一番下の妹がいないんですっ!
ティナと同じイーブイで!
ティナより小さい子なんです!
ひとりぼっちだから早く迎えに行かないとだよ!
そんな意味のことを一斉に口走るが悲しいかな、ポケモンの言葉はダンテ達にはただのブイブイフィアフィア言っているようにしか聞こえなかった。
それどころか騒いでいるブイズがかわいくてしかたがない!
若「かわいい……」
髭「ああ、かわいいな」
ほのぼのほんわかした空気が流れる。
「リフィ!/ニィン!(聞けよっ!)」
ブイズ男性陣……ドレアムとフォルテが突っ込んだ。
ようやくネロと初代、それにレディがなにかを伝えようとしているのに気がつく。
ネ「なんて言ってるんだ」
初「おい誰かわかるヤツいないか」
レ「困ったわね……」
若「読書家の鬼ぃちゃん、なんか知らないか?」
バ「誰が鬼ぃちゃんだ!知るわけがなかろう」
言い合いを始めてしまった者達をそのままに、じっと鈴を見つめていた2代目。
彼は机から紙とペンをとると、鈴に差し出した。
2「……使うか?」
「フィッ!」
力一杯頷くと、置かれた紙に向き合う鈴。
額の赤い宝石がまばゆい光を放ち始める。
念力を使っている証拠だ。
鈴は念力でペンを持ち上げると、華奢な英字を書き出した。
バ「英語を知っていたとは驚きだ」
髭「ついでにお前達の名前を教えてくれると助かるな」
「フィフィ!」
任せろ、とでもいうように鈴の尻尾がゆれる。
数分ののち、鈴は紙をくわえダンテ達に差し出した。
受け取ったネロが紙を見てワナワナと震える。
ネ「こいつ……!!」
2「なんだどうしたネロ」
ネロの周りにわらわらと集まり、紙を覗き込んだダンテ達。
ネ「若より字がうまい!」
初「え、そこかよ!?」
レ「あらほんと」
覗き込んだ文字列はさすがに達筆とはいかなくも、動物が書いたとは思えないほど整って見えた。
何を書いたのか本人にすら読めない時のある若よりは明らかにうまい。
髭「ぶっはっ!!こいつらより字が下手とかお前!」
バ「獣より劣るとは……はあ……」
若「う、うるせー!!」
吹き出す髭に侮蔑の眼差しを送るバージル。
若は真っ赤になって抗議した。
2「落ち着け若、いいから読むぞ」
鈴達は、自分達が違う世界からやってきたポケモンという生き物であること、自分達の名前、そしてもう一匹妹がいるから探してほしい、という話を伝えた。
そこからは早かった。
あと少しで太陽は沈みきり、夜の帳が下りてくる。
……悪魔の喜ぶ時間帯に。
そんな中に小さな生き物をひとりぼっちで置いておくことはできないし、鈴達は心配でたまらないだろう。
捜索隊として若とバージル……そして鈴が行くことになり、残りの者達は事務所で待つことになった。
留守番組も行きたがる者がほとんどだったが、そこは鈴の一喝で言わずもがな。
さすがオカン……いや、一番上の姉である。
その鈴に付き合い、鈴を助けた若も挙手。
しかし若だけでは不安感が残るため、歯止め役のバージルも同行。
何かあったらバージルが若に幻影剣を刺す、という手段がある。
ドレアム達は不安気に鳴きながら、それぞれのパートナーになりつつあるレディ、ネロ、髭達に抱きかかえられてそれを見送るのだった。
点呼始め!!
「エフィ!(いち!)」
「リフィ!(に!)」
「ニンフィ!(さん!)」
「シアッ!(し!)」
「ブイッ!(ご!)」
揃って端から返事していく姿にほんわかしてダンテ達は眺めた。
……かなり癒される。
しーん。
そしてしばしの沈黙が場を満たす。
「……ブィイ?(あれぇ?)」
いつもならここで
「ブィイ!(ろく!)」
の声が聞こえていたはず。
(((((ディーヴァがいない!!)))))
そこで初めて鈴達は一番下の妹たるディーヴァがいないことに気が付いた。
「エフィ!フィー!?(ディーヴァ!どこっ!?)」
「リーフィ?フィアァッ!(えっいないんですかっ?)」
「ニンッニンフィーア!(まさかまたどっか隠れてるんじゃ!)」
「レイシアー!シァァ!(ディーヴァ!いるなら出てきてよ!)」
「ブイブイブイッ!(ディーヴァいないないなーい!)」
途端慌てだすブイズ達。
他の子がポケモンの世界でいなくなったとあればまだここまで慌てる事はなかっただろう。
問題はここが全く違うポケモンのポの字も見つからない世界であること。
そして、ディーヴァのその性格にある。
ディーヴァはひっじょーぉに!
臆病で怖がりなのだ。
逃げ足が早いことが唯一の救いであるくらい、攻撃もほとんどできない、そんな子である。
普段も気が付くとどこかに隠れてしまうため、今回はまったく気が付かなかった。
泣かないし静かだな~とは思っていたが、まさかいなかったとは……
「エーフィイ!(確かこの世界に来た時はいたよね?)」
「リフィーアフィアフィー(どうだったか、私は存じませんが多分いたんじゃないかと……)」
「ニンフィーァ(俺も落っこちてて必死だったから覚えてないや)」
「レィッシャーシァア(あああ、ちゃんと私が見ていれば……ごめんねディーヴァ!)」
「ブーイ、ブイブーイ(あたし森に落ちるほんの数秒前は手、繋いでたよ!)」
ポケモンの世界に置いてきたとかではなさそうだ。
ということは、この世界に一緒に落ちてきたということになる。
お願いっ私を拾った場所に案内してください!
私達の一番下の妹がいないんですっ!
ティナと同じイーブイで!
ティナより小さい子なんです!
ひとりぼっちだから早く迎えに行かないとだよ!
そんな意味のことを一斉に口走るが悲しいかな、ポケモンの言葉はダンテ達にはただのブイブイフィアフィア言っているようにしか聞こえなかった。
それどころか騒いでいるブイズがかわいくてしかたがない!
若「かわいい……」
髭「ああ、かわいいな」
ほのぼのほんわかした空気が流れる。
「リフィ!/ニィン!(聞けよっ!)」
ブイズ男性陣……ドレアムとフォルテが突っ込んだ。
ようやくネロと初代、それにレディがなにかを伝えようとしているのに気がつく。
ネ「なんて言ってるんだ」
初「おい誰かわかるヤツいないか」
レ「困ったわね……」
若「読書家の鬼ぃちゃん、なんか知らないか?」
バ「誰が鬼ぃちゃんだ!知るわけがなかろう」
言い合いを始めてしまった者達をそのままに、じっと鈴を見つめていた2代目。
彼は机から紙とペンをとると、鈴に差し出した。
2「……使うか?」
「フィッ!」
力一杯頷くと、置かれた紙に向き合う鈴。
額の赤い宝石がまばゆい光を放ち始める。
念力を使っている証拠だ。
鈴は念力でペンを持ち上げると、華奢な英字を書き出した。
バ「英語を知っていたとは驚きだ」
髭「ついでにお前達の名前を教えてくれると助かるな」
「フィフィ!」
任せろ、とでもいうように鈴の尻尾がゆれる。
数分ののち、鈴は紙をくわえダンテ達に差し出した。
受け取ったネロが紙を見てワナワナと震える。
ネ「こいつ……!!」
2「なんだどうしたネロ」
ネロの周りにわらわらと集まり、紙を覗き込んだダンテ達。
ネ「若より字がうまい!」
初「え、そこかよ!?」
レ「あらほんと」
覗き込んだ文字列はさすがに達筆とはいかなくも、動物が書いたとは思えないほど整って見えた。
何を書いたのか本人にすら読めない時のある若よりは明らかにうまい。
髭「ぶっはっ!!こいつらより字が下手とかお前!」
バ「獣より劣るとは……はあ……」
若「う、うるせー!!」
吹き出す髭に侮蔑の眼差しを送るバージル。
若は真っ赤になって抗議した。
2「落ち着け若、いいから読むぞ」
鈴達は、自分達が違う世界からやってきたポケモンという生き物であること、自分達の名前、そしてもう一匹妹がいるから探してほしい、という話を伝えた。
そこからは早かった。
あと少しで太陽は沈みきり、夜の帳が下りてくる。
……悪魔の喜ぶ時間帯に。
そんな中に小さな生き物をひとりぼっちで置いておくことはできないし、鈴達は心配でたまらないだろう。
捜索隊として若とバージル……そして鈴が行くことになり、残りの者達は事務所で待つことになった。
留守番組も行きたがる者がほとんどだったが、そこは鈴の一喝で言わずもがな。
さすがオカン……いや、一番上の姉である。
その鈴に付き合い、鈴を助けた若も挙手。
しかし若だけでは不安感が残るため、歯止め役のバージルも同行。
何かあったらバージルが若に幻影剣を刺す、という手段がある。
ドレアム達は不安気に鳴きながら、それぞれのパートナーになりつつあるレディ、ネロ、髭達に抱きかかえられてそれを見送るのだった。