第三奇談:ベッドインと総司呼び
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永久ちゃんが作ってくれた握り飯はどこかなつかしい味がしたが、同時に味わったことのない不思議な味もした。
中身が鮭とイクラという鮭のたまごだった。
後で知ったことだけどイクラは高級食材らしい。
ちょっとびっくりした。
未来ではこんなものまですぐ手に入るのかな……それとも僕のために奮発したのかな……?
※ただ貰いものの瓶詰を開けただけです。
「うん、美味しいよ。いいお嫁さんになれるね。僕がもらってあげようか?」
感想が聞きたくてうずうずしているのか、穴があきそうなくらい見られたから素直にそう感想をのべた。
また茹蛸のように真っ赤になる君をみてすぐ顔にでるんだね、と鼻をちょんちょんつついた。
「お、おいしかったのなら……よかった、です……ね」
口をもごもごさせながら言う永久は本当にいじりがいのある可愛い子に見えた。
ホントに同じ歳なのだろうか、自分よりも幾分幼く見えるのはなぜだろう。
……体の方は比較的大人になり始めって感じだけどね。
ま、胸は見た目だけでいえば貧乳みたいだ。
揉んでないし見てないから知らないけども。
抱きついた時に軽く確認したようだ。
さすがは沖田総司!
でも、ずっと遊んでばかりもいられない。
聞きたいこと、新選組として聞き出さなくてはならない史実。
ちゃんと聞かなくてはならない。
僕たちの、新選組の未来、行く末、結末を。
僕の纏う空気が少し変わったからか、永久ちゃんが姿勢をただす様子が見えた。
いい子だね、聡い子も好きだよ。
「ねぇ、永久ちゃん」
「なんですか?」
「僕たちの歴史を教えてくれるかな?」
「……たとえば?」
「伝わっていること、知ってることすべて」
「すべて……か。すべては無理だと思う。それを知ってどうするつもりかにもよるし?」
いざ帰れたときに新選組のため、情報を役立てるに決まってるじゃないか。
そう伝えると永久は困ったような、悲しそうな表情を浮べた。
「だめなの?」
永久はこくりと静かにうなずき返した。
彼らが死なずにすむのならあたしはうれしい。
でも、教えることによって大事な歴史が動くと、死ななくてすむような人が死んでしまうとか、大きな事件が起こったりするのだ。
そう思うと怖い。
あたしにその責任は大きすぎる。
背負いきれない。
それに、新選組の人々がどんな悲哀に満ちた死を遂げるか告げるなんて、そんな酷な事はできない。
あなたたちのためだから。
だから教えられないよ。
「ごめんなさい、ダメだよ。それに未来は自分で掴み取る物、だと思うんだよね」
そう、精一杯の笑顔で伝えるとそれきり永久は押し黙った。
中身が鮭とイクラという鮭のたまごだった。
後で知ったことだけどイクラは高級食材らしい。
ちょっとびっくりした。
未来ではこんなものまですぐ手に入るのかな……それとも僕のために奮発したのかな……?
※ただ貰いものの瓶詰を開けただけです。
「うん、美味しいよ。いいお嫁さんになれるね。僕がもらってあげようか?」
感想が聞きたくてうずうずしているのか、穴があきそうなくらい見られたから素直にそう感想をのべた。
また茹蛸のように真っ赤になる君をみてすぐ顔にでるんだね、と鼻をちょんちょんつついた。
「お、おいしかったのなら……よかった、です……ね」
口をもごもごさせながら言う永久は本当にいじりがいのある可愛い子に見えた。
ホントに同じ歳なのだろうか、自分よりも幾分幼く見えるのはなぜだろう。
……体の方は比較的大人になり始めって感じだけどね。
ま、胸は見た目だけでいえば貧乳みたいだ。
揉んでないし見てないから知らないけども。
抱きついた時に軽く確認したようだ。
さすがは沖田総司!
でも、ずっと遊んでばかりもいられない。
聞きたいこと、新選組として聞き出さなくてはならない史実。
ちゃんと聞かなくてはならない。
僕たちの、新選組の未来、行く末、結末を。
僕の纏う空気が少し変わったからか、永久ちゃんが姿勢をただす様子が見えた。
いい子だね、聡い子も好きだよ。
「ねぇ、永久ちゃん」
「なんですか?」
「僕たちの歴史を教えてくれるかな?」
「……たとえば?」
「伝わっていること、知ってることすべて」
「すべて……か。すべては無理だと思う。それを知ってどうするつもりかにもよるし?」
いざ帰れたときに新選組のため、情報を役立てるに決まってるじゃないか。
そう伝えると永久は困ったような、悲しそうな表情を浮べた。
「だめなの?」
永久はこくりと静かにうなずき返した。
彼らが死なずにすむのならあたしはうれしい。
でも、教えることによって大事な歴史が動くと、死ななくてすむような人が死んでしまうとか、大きな事件が起こったりするのだ。
そう思うと怖い。
あたしにその責任は大きすぎる。
背負いきれない。
それに、新選組の人々がどんな悲哀に満ちた死を遂げるか告げるなんて、そんな酷な事はできない。
あなたたちのためだから。
だから教えられないよ。
「ごめんなさい、ダメだよ。それに未来は自分で掴み取る物、だと思うんだよね」
そう、精一杯の笑顔で伝えるとそれきり永久は押し黙った。