第二奇談:沖田さん=攻め!
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「あのさ……大丈夫?」
心配した永久は恐る恐る声をかける。
心の中では先ほどの余韻でまだちょっぴり萌えていたが。
「そのうち……そのうちなんとかなるって!」
「なんとかって…他人ごとみたいにいってるけど君、斬られたい?」
八つ当たりしたくなる。
永久ちゃんに八つ当たりしてもどうしようもないのに。
なんだかむなしくて悲しい。
この時代には銃刀法違反、といって刀を携帯して歩いてはいけない掟がある。
だから沖田の刀はさっき無理やりしまわれてしまったためないのだが、彼は刀もなしに凄んで永久を脅した。
とたんに永久のほうが泣きだしそうな顔になった。
「なんで君が悲しそうな顔するのさ」
その瞳はしばらく虚空を彷徨って、それから僕をまっすぐみつめて言った。
「沖田さんが泣かないからあたしがかわりに……とかかな?」
「疑問形で言われてもわかんないよ。でもどうして……」
ああ、まただ。
どうしようもなく惹かれる。
恋焦がれるほどに輝いた、僕にはないまっすぐな瞳だ。
「いや、沖田さんが好きだからね」
さらりとこともなげに彼女は告白した。
「最初は外見が好きだったけど、話してみてやっぱ好きだよ。うん。掻い摘んでしかわかんないけど中身も、ね?」
「知り合って数刻もたってないし何より斬られかかった相手にそんなこと言えるなんて……君っておかしいよ」
「へっへっへ」
「ほめてないんだけどな」
笑い方気持ち悪いし。
「あたしにはその言葉寧ろ御褒美です、キリッ!!」
変な子だね、君は。
でも、好意をむけられるのは悪くない。
素直な子は嫌いじゃないし。
「それにしても、この時代の子はずいぶん積極的なんだね」
僕らのいるところでは堂々と気持ちを口にする女の子なんてあんまりいない。
いたとしても遊女ぐらいだ。
この子は遊女とはちがう。
うん、気にいった。
もしも二度と戻れなくなったとしても彼女のそばにいれば退屈しなさそうだしおもしろそうだね。
それか離れる時が来ても無理やり持ち帰ってしまおうか?
とりあえず今はどうせ行くあてもないし、どうしたら彼女の家に転がり込めるだろうか。
図々しい話だが、それを考えてみる。
心配した永久は恐る恐る声をかける。
心の中では先ほどの余韻でまだちょっぴり萌えていたが。
「そのうち……そのうちなんとかなるって!」
「なんとかって…他人ごとみたいにいってるけど君、斬られたい?」
八つ当たりしたくなる。
永久ちゃんに八つ当たりしてもどうしようもないのに。
なんだかむなしくて悲しい。
この時代には銃刀法違反、といって刀を携帯して歩いてはいけない掟がある。
だから沖田の刀はさっき無理やりしまわれてしまったためないのだが、彼は刀もなしに凄んで永久を脅した。
とたんに永久のほうが泣きだしそうな顔になった。
「なんで君が悲しそうな顔するのさ」
その瞳はしばらく虚空を彷徨って、それから僕をまっすぐみつめて言った。
「沖田さんが泣かないからあたしがかわりに……とかかな?」
「疑問形で言われてもわかんないよ。でもどうして……」
ああ、まただ。
どうしようもなく惹かれる。
恋焦がれるほどに輝いた、僕にはないまっすぐな瞳だ。
「いや、沖田さんが好きだからね」
さらりとこともなげに彼女は告白した。
「最初は外見が好きだったけど、話してみてやっぱ好きだよ。うん。掻い摘んでしかわかんないけど中身も、ね?」
「知り合って数刻もたってないし何より斬られかかった相手にそんなこと言えるなんて……君っておかしいよ」
「へっへっへ」
「ほめてないんだけどな」
笑い方気持ち悪いし。
「あたしにはその言葉寧ろ御褒美です、キリッ!!」
変な子だね、君は。
でも、好意をむけられるのは悪くない。
素直な子は嫌いじゃないし。
「それにしても、この時代の子はずいぶん積極的なんだね」
僕らのいるところでは堂々と気持ちを口にする女の子なんてあんまりいない。
いたとしても遊女ぐらいだ。
この子は遊女とはちがう。
うん、気にいった。
もしも二度と戻れなくなったとしても彼女のそばにいれば退屈しなさそうだしおもしろそうだね。
それか離れる時が来ても無理やり持ち帰ってしまおうか?
とりあえず今はどうせ行くあてもないし、どうしたら彼女の家に転がり込めるだろうか。
図々しい話だが、それを考えてみる。