第一奇談:こんにちは沖田さん
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僕はその日、非番で暇だったから刀の手入れとか、土方さんをからかって遊んでた。
それでも時間が余ったから転寝してたんだ。
夢現つに誰かが僕を呼んでいる気がしたから目を覚ましてふすまを開けた。
ただそれだけなのに。
一瞬、僕は強い光を感じて目を閉じた。
本当にただそれだけ。
再び目を開けたら、真っ暗で空気の違う場所に、知らない場所にいた。
知らない気配もしたからとりあえず斬ろうとしたんだ。
まぁいつもの事だよね?
斬撃はよけられてしまったけど、それで良かったかもしれない。
とりあえずこの変な洋装の女の子に聞くしかない……。
沖田は目の前の女の子に刀を突き付けたままそう思った。
「ねぇ……ここはどこ?僕はさっきまで屯所にいたはずなのに……」
答えないと殺しちゃうかも、と目が言っている。
どう説明しよう。うわ、頭ん中ぐるぐる回る。なにこれどうしよう。ワクテカしてる気持ちもあるけど、ありえない事態が目の前で起こってるからほんとどうしようなんですけど。いやでも夢オチか?ていうかこの刀やばい。あたりそう!ヒィ!沖田さんすきだけどむしろ萌えだけど。どうしよう嬉しいかも生沖田!!うわー美形だよ肌あたしより綺麗ですよ?チョー触りてぇ。そのたくましい胸筋とかドキがムネムネ(死語)ですよ。技の腕前もやっぱすごいんだろーな。ちょっと試合申し込みたいかも??ムハァ、沖田さんすきですハァハァしちゃいますというかとりあえず刀しまってほしいけどそれはともかく貴方はゲームの人なんです。とか言ったらわけわかんない上に斬られちゃうだろーしコレ死亡フラグかなーいやそれよりちゃんと未来の説明もしなくちゃみたいな?
といいますか……。
貴方どうやってこられたし!!パラレルか!!パラレルか!!よぅしその手できたか!
いや、それよか沖田さんが薄桜鬼の沖田さんってことはですよ?薄桜鬼の副長が御先祖ってわけですよね、ええわかります。先祖めっちゃ美形じゃん!!やった!!なんかうれしいよ!自慢じゃね?ちょ、これ超自慢じゃね??だからあたしもこんなにかわいいのですねぇ!なんてな!!
いやいやいやいや。
そんなことあってたまるか!やっぱこれ全部夢オチだろ!?
むぎゅ~。
思い切り頬の肉をつまむ。
「……イタい。」
「君、何してんの?」
ワーイユメジャナカッタヨー。
刀を突き付けたまま、呆れたように言う。
「え……えへへ?」
ひきつりながらも笑って見せたけどこの沖田S司さんは刀を向けたままだ。
沖田さんってSでしょ?
だから沖田総司じゃなくて沖田S司で十分じゃボケェェ!
「あの……別に敵じゃないんで……ちゃんと説明しますからとりあえず刀、しまって頂けませんか?」
「いやだね」
にっこり好青年の笑みで返された。
デ ス ヨ ネー。
隙あらば斬る、みたいな設定でしたもんねー、千鶴ちゃんのこといっつも斬る斬るいってるみたいだし。
一言目二言目には斬るだの殺すだのばっか。
まぁちょっとMなあたしとしてはそういう言葉攻めもありだから好きなんですが!文句あっか!
「そんな細腕じゃ対して反撃できないだろうけど、僕の一撃目見事に避けたしね、念には念を入れないと」
は、この状態で話せと!?
ちょっとずらせば首ばっさりじゃないですか。
ゴメーン、手が滑った!とかやだよー。
せっかくの生沖田すわーん……絶対仲良くなりたい……なれるかな……うーん?
とりあえずちゃんと聞いてもらおうと、まっすぐ彼を見つめ、凛とした声音で言う。
「もしも……すべて聞き終えて、納得がいかなければ斬り殺してもかまいません。逃げも隠れもしません。ですからお願いします。話を……」
永久の目がまっすぐすぎて嘘じゃないことが伝わったようで、彼の構えた刀がわずかに動いた。
信じてみてもいいかなと思う。
納得行かないならこの子の言うとおり、殺しちゃえばいいんだし。
この部屋、逃げ道もなさそうだしね。
でもどっちにしたって僕は殺さないだろう。
この子のまっすぐな瞳はなんだか妙になつかしい。
こんな瞳を僕はどこかでみたことがある。
なにか、どうしようもなく惹かれるものがある。
吸い込まれてしまいそうだ。
沖田は溜息を吐き、刀を収めた。
そんな彼に永久は内心ほっとするのだった。
●あとがき
始めてみた薄桜鬼夢。
最初に来たのは総ちゃん!!
それでも時間が余ったから転寝してたんだ。
夢現つに誰かが僕を呼んでいる気がしたから目を覚ましてふすまを開けた。
ただそれだけなのに。
一瞬、僕は強い光を感じて目を閉じた。
本当にただそれだけ。
再び目を開けたら、真っ暗で空気の違う場所に、知らない場所にいた。
知らない気配もしたからとりあえず斬ろうとしたんだ。
まぁいつもの事だよね?
斬撃はよけられてしまったけど、それで良かったかもしれない。
とりあえずこの変な洋装の女の子に聞くしかない……。
沖田は目の前の女の子に刀を突き付けたままそう思った。
「ねぇ……ここはどこ?僕はさっきまで屯所にいたはずなのに……」
答えないと殺しちゃうかも、と目が言っている。
どう説明しよう。うわ、頭ん中ぐるぐる回る。なにこれどうしよう。ワクテカしてる気持ちもあるけど、ありえない事態が目の前で起こってるからほんとどうしようなんですけど。いやでも夢オチか?ていうかこの刀やばい。あたりそう!ヒィ!沖田さんすきだけどむしろ萌えだけど。どうしよう嬉しいかも生沖田!!うわー美形だよ肌あたしより綺麗ですよ?チョー触りてぇ。そのたくましい胸筋とかドキがムネムネ(死語)ですよ。技の腕前もやっぱすごいんだろーな。ちょっと試合申し込みたいかも??ムハァ、沖田さんすきですハァハァしちゃいますというかとりあえず刀しまってほしいけどそれはともかく貴方はゲームの人なんです。とか言ったらわけわかんない上に斬られちゃうだろーしコレ死亡フラグかなーいやそれよりちゃんと未来の説明もしなくちゃみたいな?
といいますか……。
貴方どうやってこられたし!!パラレルか!!パラレルか!!よぅしその手できたか!
いや、それよか沖田さんが薄桜鬼の沖田さんってことはですよ?薄桜鬼の副長が御先祖ってわけですよね、ええわかります。先祖めっちゃ美形じゃん!!やった!!なんかうれしいよ!自慢じゃね?ちょ、これ超自慢じゃね??だからあたしもこんなにかわいいのですねぇ!なんてな!!
いやいやいやいや。
そんなことあってたまるか!やっぱこれ全部夢オチだろ!?
むぎゅ~。
思い切り頬の肉をつまむ。
「……イタい。」
「君、何してんの?」
ワーイユメジャナカッタヨー。
刀を突き付けたまま、呆れたように言う。
「え……えへへ?」
ひきつりながらも笑って見せたけどこの沖田S司さんは刀を向けたままだ。
沖田さんってSでしょ?
だから沖田総司じゃなくて沖田S司で十分じゃボケェェ!
「あの……別に敵じゃないんで……ちゃんと説明しますからとりあえず刀、しまって頂けませんか?」
「いやだね」
にっこり好青年の笑みで返された。
デ ス ヨ ネー。
隙あらば斬る、みたいな設定でしたもんねー、千鶴ちゃんのこといっつも斬る斬るいってるみたいだし。
一言目二言目には斬るだの殺すだのばっか。
まぁちょっとMなあたしとしてはそういう言葉攻めもありだから好きなんですが!文句あっか!
「そんな細腕じゃ対して反撃できないだろうけど、僕の一撃目見事に避けたしね、念には念を入れないと」
は、この状態で話せと!?
ちょっとずらせば首ばっさりじゃないですか。
ゴメーン、手が滑った!とかやだよー。
せっかくの生沖田すわーん……絶対仲良くなりたい……なれるかな……うーん?
とりあえずちゃんと聞いてもらおうと、まっすぐ彼を見つめ、凛とした声音で言う。
「もしも……すべて聞き終えて、納得がいかなければ斬り殺してもかまいません。逃げも隠れもしません。ですからお願いします。話を……」
永久の目がまっすぐすぎて嘘じゃないことが伝わったようで、彼の構えた刀がわずかに動いた。
信じてみてもいいかなと思う。
納得行かないならこの子の言うとおり、殺しちゃえばいいんだし。
この部屋、逃げ道もなさそうだしね。
でもどっちにしたって僕は殺さないだろう。
この子のまっすぐな瞳はなんだか妙になつかしい。
こんな瞳を僕はどこかでみたことがある。
なにか、どうしようもなく惹かれるものがある。
吸い込まれてしまいそうだ。
沖田は溜息を吐き、刀を収めた。
そんな彼に永久は内心ほっとするのだった。
●あとがき
始めてみた薄桜鬼夢。
最初に来たのは総ちゃん!!