第一奇談:こんにちは沖田さん
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……バチバチッ……!
ゲームの機械からものすごい音がしたかと思うと部屋の電気がいきなり消えた。
「な……なに??」
勾玉に続いてゲームまで壊れたとかはなしだZE?
つか、停電んん??あたし暗いのあんまり好きじゃないんですけど!
暗闇の中周りをきょろきょろとしていると、目の端でキラリと鈍く銀色がひらめいた。
「ッッ!!」
ガッ!!!
「よくよけられたね」
本能的に後ろに飛び退く永久の耳に聞いた事のあるような無いようなちょっと素敵な声が響いた。
暗くてよくわからないが床板に長い得物が刺さっている。
日本刀に見えるのは目の錯覚だろうか。
もしも身体で受け止めていたらと思うと背中を冷たいものが流れ落ちる。
これは剣道で培った技術の賜物だろう。
やっていて良かった。
「あんた誰!どっからわいてでたの!?」
声の主は問いかけには答えず、再び刀を構え直したようだ。
「次は当てる。うごかないでよ?」
まずい。何がなんだか分からないけどこの、声が素敵な変質者は本気だ……っ!
永久は後ずさりながらも死を覚悟した。
二度目はない。
いくら剣道に精通している永久と言えども殺されてしまう。
「ふ……不法侵入罪と銃刀法違反で警察につき出しますよ!!」
暗い中だが刀が振り下ろされる残像が確かに見てとれた。
ブゥゥン……!
その時停電が終わり、明かりがついた。
「何?何で急に明るく……」
声の主が突然の光に驚いたのか、刀は鼻先1センチで止まった。
「君、何かしたの?」
驚きながらも不機嫌そうな面持ちで言う。
その顔には覚えがあった永久は鼻先1センチの刀にではなく、彼の正体に固まった。
「うそ……本物……」
今から攻略しようとしていた彼……
沖田総司がそこで自分に刀を突き付けていたのだから。
ゲームの機械からものすごい音がしたかと思うと部屋の電気がいきなり消えた。
「な……なに??」
勾玉に続いてゲームまで壊れたとかはなしだZE?
つか、停電んん??あたし暗いのあんまり好きじゃないんですけど!
暗闇の中周りをきょろきょろとしていると、目の端でキラリと鈍く銀色がひらめいた。
「ッッ!!」
ガッ!!!
「よくよけられたね」
本能的に後ろに飛び退く永久の耳に聞いた事のあるような無いようなちょっと素敵な声が響いた。
暗くてよくわからないが床板に長い得物が刺さっている。
日本刀に見えるのは目の錯覚だろうか。
もしも身体で受け止めていたらと思うと背中を冷たいものが流れ落ちる。
これは剣道で培った技術の賜物だろう。
やっていて良かった。
「あんた誰!どっからわいてでたの!?」
声の主は問いかけには答えず、再び刀を構え直したようだ。
「次は当てる。うごかないでよ?」
まずい。何がなんだか分からないけどこの、声が素敵な変質者は本気だ……っ!
永久は後ずさりながらも死を覚悟した。
二度目はない。
いくら剣道に精通している永久と言えども殺されてしまう。
「ふ……不法侵入罪と銃刀法違反で警察につき出しますよ!!」
暗い中だが刀が振り下ろされる残像が確かに見てとれた。
ブゥゥン……!
その時停電が終わり、明かりがついた。
「何?何で急に明るく……」
声の主が突然の光に驚いたのか、刀は鼻先1センチで止まった。
「君、何かしたの?」
驚きながらも不機嫌そうな面持ちで言う。
その顔には覚えがあった永久は鼻先1センチの刀にではなく、彼の正体に固まった。
「うそ……本物……」
今から攻略しようとしていた彼……
沖田総司がそこで自分に刀を突き付けていたのだから。