第六奇談:総司はストーカー?
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……いた。
永久は桜の木の裏に額を押し付けていた。
時折うぁーとか言っていてかなり変。
「永久」
「そ……総司……」
振り向いた永久の顔はまた真っ赤だった。
特に額が一番赤い。
「あはは、木に額ぶつけてたの?赤くなってる」
「ぐぬぬ、うっさいよ、総司がいきなりぶちゅー、とかするからでしょ!」
前髪を掻きあげて額を見る。
「痛くない?大丈夫?」
「ん。平気」
「君のことよろしくって頼まれたよ」
これで友人公認の仲だね、これからはもっともっと苛めてあげる。
爽やかな笑顔で総司が言った。
「あいつら~……」
余計なことを!!!あとで覚えてやがれ!!!ファ●ク!!!
ぎゅ……。
「ウエァハイィ!?」
不意に抱き寄せられた。
変な声が出たのはゴアイキョーってことで。
「ここ、いくら桜の木の裏っちょだからって抱きしめるとか~……??……え……総司?」
突然切なそうな表情になって彼は永久を見つめた。
「大丈夫、僕は君を残して帰ったりしないし、絶対守るから。何があっても離れないよ?」
「なんだかよく分かんないけど……でも、ありがと。うれしいよ?まぁ、離れないとかはちょっと怖いけどね!」
その後、午後の講義は無事終え帰路へつく2人。
夕暮れの中では2人の影が寄り添って歩いていた。
「約束する、邪魔はしないから、あの寺子屋一緒に行っていい……?」
ぎゅう、と握る手に、より一層力がこもる。
「君が心配だし、何より僕がさびしい」
きっとこれは彼の本心。
たった1人で知らない世界に迷い込んだ彼の本心。
「寺子屋じゃなくて大学ね。
しょうがないな……たまにならいいよ。毎日はだめ」
「ううん、毎日がいい」
「…………はいはい、わかりました!」
くすっと笑って永久が急にかけ出した。
「それにっ」
くるぅりと回ってこちらを向いた永久がいう。
「ご飯作り置きしなくてすむしね!」
ずっと一緒にいるよ。
君がそう望むならずっと……。
●あとがき
これから総司は、一緒に大学にお邪魔することが多くなります。
永久は桜の木の裏に額を押し付けていた。
時折うぁーとか言っていてかなり変。
「永久」
「そ……総司……」
振り向いた永久の顔はまた真っ赤だった。
特に額が一番赤い。
「あはは、木に額ぶつけてたの?赤くなってる」
「ぐぬぬ、うっさいよ、総司がいきなりぶちゅー、とかするからでしょ!」
前髪を掻きあげて額を見る。
「痛くない?大丈夫?」
「ん。平気」
「君のことよろしくって頼まれたよ」
これで友人公認の仲だね、これからはもっともっと苛めてあげる。
爽やかな笑顔で総司が言った。
「あいつら~……」
余計なことを!!!あとで覚えてやがれ!!!ファ●ク!!!
ぎゅ……。
「ウエァハイィ!?」
不意に抱き寄せられた。
変な声が出たのはゴアイキョーってことで。
「ここ、いくら桜の木の裏っちょだからって抱きしめるとか~……??……え……総司?」
突然切なそうな表情になって彼は永久を見つめた。
「大丈夫、僕は君を残して帰ったりしないし、絶対守るから。何があっても離れないよ?」
「なんだかよく分かんないけど……でも、ありがと。うれしいよ?まぁ、離れないとかはちょっと怖いけどね!」
その後、午後の講義は無事終え帰路へつく2人。
夕暮れの中では2人の影が寄り添って歩いていた。
「約束する、邪魔はしないから、あの寺子屋一緒に行っていい……?」
ぎゅう、と握る手に、より一層力がこもる。
「君が心配だし、何より僕がさびしい」
きっとこれは彼の本心。
たった1人で知らない世界に迷い込んだ彼の本心。
「寺子屋じゃなくて大学ね。
しょうがないな……たまにならいいよ。毎日はだめ」
「ううん、毎日がいい」
「…………はいはい、わかりました!」
くすっと笑って永久が急にかけ出した。
「それにっ」
くるぅりと回ってこちらを向いた永久がいう。
「ご飯作り置きしなくてすむしね!」
ずっと一緒にいるよ。
君がそう望むならずっと……。
●あとがき
これから総司は、一緒に大学にお邪魔することが多くなります。
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