第五奇談:紅い夕日と赤い頬
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あんなに欲しがってたのに、我慢してるんじゃない?
あたしだけ着るなんて不公平だ。総司の着物姿も見たいのに。
「……総司が着ないならあたしも着ないよ?」
永久は拗ねたように言う。
「じゃあ、僕も買っていいって事なのかな?」
「欲しかったくせに。これとかどう?」
渋い色合いの着流しを手に取って合わせてみる。
うん、かっこいい。
「あたしも総司が選んだの着るから、総司にもあたしが選んだの着てほしいなー……なんてね」
「ありがとう、永久に任せるよ」
お互いが選んだ物を姿見の前で合わせてみる。
「よく似合ってるし、かわいいよ。僕の時代に連れ去ってしまいたいくらいにね」
「御世辞でも嬉しいな、あんがと。総司も、かっこいいね」
御世辞じゃないんだけどな……
その時傍観を決め込んでいた初老の店主がやってきた。
「大変お似合いの恋人同士ですな」
「こ……こいびっ……」
「ええ、自慢の恋人です」
えええええええ!
嬉しいけど、嬉しいけど、でも……!!!!
「これ、頂けますか?」
「はいよ」
こちらに振り返る沖田が永久の表情に不安そうに聞いてきた。
「永久、何か不服だった?本当なら僕が贈ってあげたいんだけど、ごめんね?」
僕、お金ないんだよね。
「あ、いやその……気持ちだけ受け取っとく」
むしろ考えてたのはそこじゃないから。
「もう少ししたら近所の神社でお祭りがあるからその時にでも着ようか」
「そうだね。永久の浴衣姿、早くみたいな……」
「うん……」
……もちろんその時にまだ総司がいれば、になる。
突然帰ってしまう可能性もあるのだから。
うー、あんまり考えたくないかも。
「でもさ。あたし着付出来ないんだよね」
「大丈夫、僕上手いから!」
どこで覚えてきたのだろうか、親指を下に向けた間違ったポーズをとっている。
ちょっと、そのポージングは地獄に堕ちろだから!!!
そういう時には親指は上に向けるんだってば!!!
それともあたしに地獄に堕ちろってか?こわ!
てか上手いとか言われてもな、…貴方に肌を晒せと!?
ほわーい??
なんだか危ない予感しかしないよ!
あたしだけ着るなんて不公平だ。総司の着物姿も見たいのに。
「……総司が着ないならあたしも着ないよ?」
永久は拗ねたように言う。
「じゃあ、僕も買っていいって事なのかな?」
「欲しかったくせに。これとかどう?」
渋い色合いの着流しを手に取って合わせてみる。
うん、かっこいい。
「あたしも総司が選んだの着るから、総司にもあたしが選んだの着てほしいなー……なんてね」
「ありがとう、永久に任せるよ」
お互いが選んだ物を姿見の前で合わせてみる。
「よく似合ってるし、かわいいよ。僕の時代に連れ去ってしまいたいくらいにね」
「御世辞でも嬉しいな、あんがと。総司も、かっこいいね」
御世辞じゃないんだけどな……
その時傍観を決め込んでいた初老の店主がやってきた。
「大変お似合いの恋人同士ですな」
「こ……こいびっ……」
「ええ、自慢の恋人です」
えええええええ!
嬉しいけど、嬉しいけど、でも……!!!!
「これ、頂けますか?」
「はいよ」
こちらに振り返る沖田が永久の表情に不安そうに聞いてきた。
「永久、何か不服だった?本当なら僕が贈ってあげたいんだけど、ごめんね?」
僕、お金ないんだよね。
「あ、いやその……気持ちだけ受け取っとく」
むしろ考えてたのはそこじゃないから。
「もう少ししたら近所の神社でお祭りがあるからその時にでも着ようか」
「そうだね。永久の浴衣姿、早くみたいな……」
「うん……」
……もちろんその時にまだ総司がいれば、になる。
突然帰ってしまう可能性もあるのだから。
うー、あんまり考えたくないかも。
「でもさ。あたし着付出来ないんだよね」
「大丈夫、僕上手いから!」
どこで覚えてきたのだろうか、親指を下に向けた間違ったポーズをとっている。
ちょっと、そのポージングは地獄に堕ちろだから!!!
そういう時には親指は上に向けるんだってば!!!
それともあたしに地獄に堕ちろってか?こわ!
てか上手いとか言われてもな、…貴方に肌を晒せと!?
ほわーい??
なんだか危ない予感しかしないよ!