第五奇談:紅い夕日と赤い頬
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そのあとは外に出て商店街をぶらぶらした。
知らない町だというのにいつの間にか沖田が手を引いて歩くようになってしまっている。
まだ、胸がドキドキしている。
初めて目にする男性の象徴(の模造品)を目にしてしまったからなのか、それとも彼を本格的に意識し始めたからなのか検討もつかない。
「あ」
ふと沖田が立ち止まり一軒の店を見やる。
つられて永久もその視線の先を追うとそこには一軒の呉服屋があった。
「買わない?」
「え……」
いや、嬉しいよ、でもさ……ここきちんとした呉服屋ですのよー、ちょ、おま!たけーよっ!
いくらある程度お金もってても総司が見てるような振袖はムリですから!
「うーん……や、安いのなら……?」
浴衣、とか、普段着っぽいのとかね。
沖田は値札をちらと見て納得したようだ。
「じゃぁ浴衣でいいから見よう?」
そう言って永久の手を引き、店へ入っていった。
胴着は着ているが実際、浴衣なんてあまり着ないからどうしたらいいか分からない。
まぁ、嫌いじゃあないんだけどね。
「すみません、浴衣見せてもらってもいいですか?」
ここへ来て幾らか慣れたようだ、臆する事なく店員に問う。
総司って、順応性高いなぁ。
浴衣を選ぶ沖田を見ながら永久はぼーっと考えた。
「ほら、僕が選んであげる。君はなんでも似合うかもしれないけど、はっきりした濃い色がいいかな」
沖田が綺麗な紺色の浴衣を持ってきた。
紺地に鮮やかだが落ち着いた色の華が咲き誇っている。
「はい、どうぞ」
にこにこと笑顔で手渡してくる沖田。
ああ。
ほら、またあたしの心臓がどきどきしてきた。
「……って、総司のは?」
「僕は別にいいかな」
君が喜んでくれるならそれで十分だ。
僕の分はいらない。
知らない町だというのにいつの間にか沖田が手を引いて歩くようになってしまっている。
まだ、胸がドキドキしている。
初めて目にする男性の象徴(の模造品)を目にしてしまったからなのか、それとも彼を本格的に意識し始めたからなのか検討もつかない。
「あ」
ふと沖田が立ち止まり一軒の店を見やる。
つられて永久もその視線の先を追うとそこには一軒の呉服屋があった。
「買わない?」
「え……」
いや、嬉しいよ、でもさ……ここきちんとした呉服屋ですのよー、ちょ、おま!たけーよっ!
いくらある程度お金もってても総司が見てるような振袖はムリですから!
「うーん……や、安いのなら……?」
浴衣、とか、普段着っぽいのとかね。
沖田は値札をちらと見て納得したようだ。
「じゃぁ浴衣でいいから見よう?」
そう言って永久の手を引き、店へ入っていった。
胴着は着ているが実際、浴衣なんてあまり着ないからどうしたらいいか分からない。
まぁ、嫌いじゃあないんだけどね。
「すみません、浴衣見せてもらってもいいですか?」
ここへ来て幾らか慣れたようだ、臆する事なく店員に問う。
総司って、順応性高いなぁ。
浴衣を選ぶ沖田を見ながら永久はぼーっと考えた。
「ほら、僕が選んであげる。君はなんでも似合うかもしれないけど、はっきりした濃い色がいいかな」
沖田が綺麗な紺色の浴衣を持ってきた。
紺地に鮮やかだが落ち着いた色の華が咲き誇っている。
「はい、どうぞ」
にこにこと笑顔で手渡してくる沖田。
ああ。
ほら、またあたしの心臓がどきどきしてきた。
「……って、総司のは?」
「僕は別にいいかな」
君が喜んでくれるならそれで十分だ。
僕の分はいらない。