とうらぶの短いお話
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……よかった。
落ち込んでいる深見にイライラはした。
でも、元はと言えば深見の落ち込みようをなんとかして笑顔にしたいという気持ちが根底にあったのだ。
これが嬉しくないはずがない。
ただし、そこに若干の邪な思考があったことをお忘れなく。
いや、若干ではなく、結構ガッツリ邪な思考があったかもしれないけれど。
「はー……やぁっと笑った」
「え?」
「俺は……いや、俺達はそうやって主殿に笑ってて欲しいんだよ。笑って帰りを待っててくれりゃ、俺たちも頑張る甲斐があるってもんだ」
「兼定……」
また、深見の頭に手を置くと、今度は数回、ぽんぽんと叩く。
「主殿は、俺達が負うちっとの怪我なんざ笑い飛ばすくらいの、つええ女になれよ」
「む、それはなかなかできないけど……でも、ありがとう」
そう言ってクスリと笑いあった。
「あー……ところで、びきにってのは、下着のことだったんだな」
ひとしきり笑いあったところでやはり体は健全男子な兼定。
気になるところは、その水着姿。
「ふふ、下着みたいな面積しかないけど、これはちゃんと水着なの。海や川で泳ぐ時に着るものよ」
「それは知ってるが、まさかこんなちっこい布切れだと思わないだろ……」
「ちゃんと隠せてるのか!?」と若干大きい声で確認すれば「ちゃんと隠せてます!!」と同じく大声で返ってきた。
「はー……こんなの着て、アンタ意外と大胆だったんだなあ」
「私もそう思う。昔は周りを気にせずこんなのを着る度胸があったんだなぁってしみじみ……それも、肌の色が際立っちゃう漆黒とかね…はぁ……。言っとくけど……この歳でこんなの着るのすっごく恥ずかしかったんだからね?」
「誉のご褒美じゃなきゃ、こんなの着ない」と、そう言ってもじもじする深見がなんだか愛おしく感じる。
そろそろ着替える、なんて言い出す前に、ちょっと欲をかいてもバチはあたらねぇかもな。
「恥ずかしついでにその格好で風呂で背中でも流して……」
「「もらえるとおもうかい?」」
水着ならそのまま濡れてもいいんだろうからと、戦場疲れの背中を流してもらうというあわよくばな考え。
それは第三者たるふた振りの声にかき消された。
「歌仙に光忠?」
あ、厨組。
またの名を、主人のおかん・保護者組。
二人の鬼人が、そこには立っていた。
そうか、審神者部屋に来るまでの間に誰かしらに会うことこそなかったが、ちらりと見かけたか噂を聞きつけてこの2人が飛んで来るのを想定していなかった。
うん、この二人なら絶対くるよなぁ。
「和泉守くん、君は主になんて格好させてるんだ。いくら神との約束だからといって、していいことと悪いことがあるだろうクドクドクドクド……」
「こんな裸同然の姿を晒させて、一体何を考えているんだ。その上あわよくば入浴を共になんて僕だってまだそんなことはしたことがないのにブツブツブツブツ……」
主殿のびきに姿、すげぇ色っぽかったな……。
ああいう褒美のためにも、これからも歴史を守っていかねぇとな!
正座状態で2人の説教を聞きながら、兼定は歴史を守る目的をちょっぴり違う方向へ見出した。
ちなみに、その『なんて格好』『裸同然の姿』というのをしている深見には珍しくなんのお叱りの言葉もなかった。
深見?
もちろん、もう普段の巫女服に着替えましたとも!残念!
***
うわぁ、なんてまどろっこしくて無駄の多いお話!ビキニまでの前置きが長い。
でもね、活劇とうらぶ見てから、どーしよーもなく、かっこいい兼さんの部分も書きたかったのでござる。(私的かっこいいの部分が、前置き部分…だと…?)
あと、兼さんって男子中学生みたいなところあると思うんですよ。うん。そこから生まれたネタです。
ちなみにテレビは本丸の大広間と審神者部屋に鎮座してます。
落ち込んでいる深見にイライラはした。
でも、元はと言えば深見の落ち込みようをなんとかして笑顔にしたいという気持ちが根底にあったのだ。
これが嬉しくないはずがない。
ただし、そこに若干の邪な思考があったことをお忘れなく。
いや、若干ではなく、結構ガッツリ邪な思考があったかもしれないけれど。
「はー……やぁっと笑った」
「え?」
「俺は……いや、俺達はそうやって主殿に笑ってて欲しいんだよ。笑って帰りを待っててくれりゃ、俺たちも頑張る甲斐があるってもんだ」
「兼定……」
また、深見の頭に手を置くと、今度は数回、ぽんぽんと叩く。
「主殿は、俺達が負うちっとの怪我なんざ笑い飛ばすくらいの、つええ女になれよ」
「む、それはなかなかできないけど……でも、ありがとう」
そう言ってクスリと笑いあった。
「あー……ところで、びきにってのは、下着のことだったんだな」
ひとしきり笑いあったところでやはり体は健全男子な兼定。
気になるところは、その水着姿。
「ふふ、下着みたいな面積しかないけど、これはちゃんと水着なの。海や川で泳ぐ時に着るものよ」
「それは知ってるが、まさかこんなちっこい布切れだと思わないだろ……」
「ちゃんと隠せてるのか!?」と若干大きい声で確認すれば「ちゃんと隠せてます!!」と同じく大声で返ってきた。
「はー……こんなの着て、アンタ意外と大胆だったんだなあ」
「私もそう思う。昔は周りを気にせずこんなのを着る度胸があったんだなぁってしみじみ……それも、肌の色が際立っちゃう漆黒とかね…はぁ……。言っとくけど……この歳でこんなの着るのすっごく恥ずかしかったんだからね?」
「誉のご褒美じゃなきゃ、こんなの着ない」と、そう言ってもじもじする深見がなんだか愛おしく感じる。
そろそろ着替える、なんて言い出す前に、ちょっと欲をかいてもバチはあたらねぇかもな。
「恥ずかしついでにその格好で風呂で背中でも流して……」
「「もらえるとおもうかい?」」
水着ならそのまま濡れてもいいんだろうからと、戦場疲れの背中を流してもらうというあわよくばな考え。
それは第三者たるふた振りの声にかき消された。
「歌仙に光忠?」
あ、厨組。
またの名を、主人のおかん・保護者組。
二人の鬼人が、そこには立っていた。
そうか、審神者部屋に来るまでの間に誰かしらに会うことこそなかったが、ちらりと見かけたか噂を聞きつけてこの2人が飛んで来るのを想定していなかった。
うん、この二人なら絶対くるよなぁ。
「和泉守くん、君は主になんて格好させてるんだ。いくら神との約束だからといって、していいことと悪いことがあるだろうクドクドクドクド……」
「こんな裸同然の姿を晒させて、一体何を考えているんだ。その上あわよくば入浴を共になんて僕だってまだそんなことはしたことがないのにブツブツブツブツ……」
主殿のびきに姿、すげぇ色っぽかったな……。
ああいう褒美のためにも、これからも歴史を守っていかねぇとな!
正座状態で2人の説教を聞きながら、兼定は歴史を守る目的をちょっぴり違う方向へ見出した。
ちなみに、その『なんて格好』『裸同然の姿』というのをしている深見には珍しくなんのお叱りの言葉もなかった。
深見?
もちろん、もう普段の巫女服に着替えましたとも!残念!
***
うわぁ、なんてまどろっこしくて無駄の多いお話!ビキニまでの前置きが長い。
でもね、活劇とうらぶ見てから、どーしよーもなく、かっこいい兼さんの部分も書きたかったのでござる。(私的かっこいいの部分が、前置き部分…だと…?)
あと、兼さんって男子中学生みたいなところあると思うんですよ。うん。そこから生まれたネタです。
ちなみにテレビは本丸の大広間と審神者部屋に鎮座してます。