とうらぶの短いお話
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「ここは玄関だし、とりあえず移動するか。審神者部屋でいいか?」
「え」
「なんだよ、山姥切だけでなく、他の奴にも見せる予定なのか?主殿がそうしたいってんなら止めないけどな」
「そ、そんなことしないよ!!」
「あ、まさか他の奴らにも見せたあとか?」そう揶揄ってみたが、そんなこと聞くまでもない。
山姥切の布に隠れて登場したのがその証拠で、着替えて山姥切を呼びつけ、そしてこっそり玄関まで来たのだろう。
布に隠れていたとはいえ、同じ部隊にいた加州清光や大和守安定達に見えなかったのは不幸中の幸いか。
色々想像したら微笑ましく感じた。
「よっと」
「わわっ……!」
深見に被せた羽織ごと、刀剣男士からしたら幾分小さな体躯を横抱きにする。
よく考えたら昨晩も横抱きにしたっけなぁ。
そんなこと考えながら審神者部屋に歩いていると、腕の中でおずおずと聞いてくる声が。
「これが私の持ってるビキニよ?…似合って、る……?」
「似合ってるかっていうか、えーと……」
改めてちら、と目を向ける。
こんな布地のほとんどない着物を見るのはほぼお初。
着物じゃない。これはそう、すでに下着だ。
前に洗濯当番の時、偶然手に取ってしまった深見の下着らしき布切れとほとんど変わらない大きさだ。
いや、あれより面積小さい。
というか、見えるところがほぼ素肌。
羽織に包まれているとはいえ、肌を密着させているのと変わらないことに、今更ながら気がついた。
「~~~っ!どこ見ていいかわかんねぇよ!!」
荒げた声とともに、到着した審神者部屋にぺいっと、深見を投げるように入れる。
「あれ?だって、兼定が見たいって言ったんでしょう?誉を取ったお願い事に」
「ま、まあ、そうだが……って!」
はた、と気がつく。
さっきまで恥ずかしがってばかりいた深見が、湯上げタオルかのように兼定の羽織を身にまとって、いたって普通の表情に逆戻りしているのだ。
深見の格好を思い浮かべて、自分の方が照れているという体たらく。
「なんでさっきまであんな恥ずかしそうにしてたくせに、今は俺の方が照れてんだよ!」
「うーん。ちょっと慣れた……からかな?それに兼定がそんなに恥ずかしそうにしてるって思うと気持ち的に楽になったわね」
そもそもここは審神者部屋で、周りには他に誰もいないから、そこまでは照れる必要ないからかもしれない。
ちょっと悔しい思いを感じながら、ここに来るまでの間に聞いた質問の答えを述べる。
「に、似合って、なくもない……と、俺は思うぞ…」
語尾が尻すぼみ式に小さくなってしまったのは許せ。
何を基準にして似合う似合わないを言えばいいのかよくわかってはいないが、少なくとも兼定の中では深見の水着姿は綺麗だと思えた。
「!……ありがとう……」
ちょっぴり恥ずかしそうに、でも至極嬉しそうに深見は笑った。
「え」
「なんだよ、山姥切だけでなく、他の奴にも見せる予定なのか?主殿がそうしたいってんなら止めないけどな」
「そ、そんなことしないよ!!」
「あ、まさか他の奴らにも見せたあとか?」そう揶揄ってみたが、そんなこと聞くまでもない。
山姥切の布に隠れて登場したのがその証拠で、着替えて山姥切を呼びつけ、そしてこっそり玄関まで来たのだろう。
布に隠れていたとはいえ、同じ部隊にいた加州清光や大和守安定達に見えなかったのは不幸中の幸いか。
色々想像したら微笑ましく感じた。
「よっと」
「わわっ……!」
深見に被せた羽織ごと、刀剣男士からしたら幾分小さな体躯を横抱きにする。
よく考えたら昨晩も横抱きにしたっけなぁ。
そんなこと考えながら審神者部屋に歩いていると、腕の中でおずおずと聞いてくる声が。
「これが私の持ってるビキニよ?…似合って、る……?」
「似合ってるかっていうか、えーと……」
改めてちら、と目を向ける。
こんな布地のほとんどない着物を見るのはほぼお初。
着物じゃない。これはそう、すでに下着だ。
前に洗濯当番の時、偶然手に取ってしまった深見の下着らしき布切れとほとんど変わらない大きさだ。
いや、あれより面積小さい。
というか、見えるところがほぼ素肌。
羽織に包まれているとはいえ、肌を密着させているのと変わらないことに、今更ながら気がついた。
「~~~っ!どこ見ていいかわかんねぇよ!!」
荒げた声とともに、到着した審神者部屋にぺいっと、深見を投げるように入れる。
「あれ?だって、兼定が見たいって言ったんでしょう?誉を取ったお願い事に」
「ま、まあ、そうだが……って!」
はた、と気がつく。
さっきまで恥ずかしがってばかりいた深見が、湯上げタオルかのように兼定の羽織を身にまとって、いたって普通の表情に逆戻りしているのだ。
深見の格好を思い浮かべて、自分の方が照れているという体たらく。
「なんでさっきまであんな恥ずかしそうにしてたくせに、今は俺の方が照れてんだよ!」
「うーん。ちょっと慣れた……からかな?それに兼定がそんなに恥ずかしそうにしてるって思うと気持ち的に楽になったわね」
そもそもここは審神者部屋で、周りには他に誰もいないから、そこまでは照れる必要ないからかもしれない。
ちょっと悔しい思いを感じながら、ここに来るまでの間に聞いた質問の答えを述べる。
「に、似合って、なくもない……と、俺は思うぞ…」
語尾が尻すぼみ式に小さくなってしまったのは許せ。
何を基準にして似合う似合わないを言えばいいのかよくわかってはいないが、少なくとも兼定の中では深見の水着姿は綺麗だと思えた。
「!……ありがとう……」
ちょっぴり恥ずかしそうに、でも至極嬉しそうに深見は笑った。