刀剣乱舞夢女子会と清光
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そのあと一階にあるという審神者さんの本丸へのゲートをくぐりぬけ、俺たちは無事に自身のあるじの元へと戻ることができた。
間接的な感じがしたとはいえ、大事なあるじたちを守れたんだ、よかった。
「あるじ~、ぽんぽんしてぇ……?」
「ぐすっ……愛してくれる?」
「俺、かわいくなくなっちゃったよー!」
他の加州清光、しいては他の刀剣男士が自分の審神者と再会の喜びを噛み締め、刀によっては甘える横で、俺も自分のあるじの元へと戻ってきていた。
「あるじ、俺……」
「き、清光……!!」
あるじの目が憔悴しきったように揺れ動いている。
その目には涙はないが、何日も眠っていない人のみたいに、落ち窪んで見えた。
そんなに心配してくれたんだね。
壊れ物を扱うみたいに、俺の頬を両の手で挟むあるじ。
ピリリと小さく痛みが走るから、頬に裂傷があるのかもしれない。
「きよみ……っ!怪我……!?手入れ部屋にいかないと……!
ああっダメ……ここウチの本丸じゃない……!」
腕に怪我してるのに気がついたあるじが取り乱している。
あるじの手、あったかいなあ。
ずっとこうしてたいけど、あるじを落ち着かせないと。
「これくらい大丈夫だよ。あるじこそ無事?どこも怪我ない?」
「だっ、大丈夫……!」
頬に重ねられたあたたかい温もりに、俺もそっと手を重ねて言い聞かす。
んー。言葉では大丈夫って言ってるけど、あるじの心はあんまり無事じゃなさそうだ。
怪我が目に入らないようにしないといけないな。
「そっか。ならよかった。……俺は大丈夫だから落ち着いて、ね?あるじ」
「……うん」
ほんとは他にも小さな傷があるけど、自分の本丸の手入れ部屋に入るまでは絶対晒さない。
服も傷も、そして髪と爪紅もさっさと治したいけども。
「ふう……お世話になった審神者さんに挨拶したら帰ろっか」
重ねた手を下ろさせ、指を絡めるように繋いであるじの目を見つめる。
とろりと、俺自身が甘えるように、そしてあるじ自身を甘やかすように。
「あるじ、今夜あるじのお部屋で一緒に寝ていい?
それだけで俺、元気になるから……」
これはほんとだ。
もちろん、手入れ部屋入って綺麗さっぱり治してからね。
それに今回お世話になった大和守安定が飛ばした遡行軍の首のせいで悪夢見そうだから。
うん。これもほんと。
「いいよ、でも……。今回、私が清光を連れて来なければこんなことには……。ほんとにごめんなさい。
刀がない中、よく無事で……よかった……ッ!」
俺の手を繋ぐあるじの手に力がこもった。
今度こそ、あるじは涙をこぼしそうだ。
「も~……あるじは心配しぃだなぁ。
楽しかった思い出だけ、この胸に残して、それでいいじゃん」
俺は周りも気にせず(というか周りも似たようなものだったし)あるじを抱きしめて、その背をぽんぽんと優しく叩いてやった。
次第に落ち着いてきたあるじに「楽しかったでしょ?」そう問い掛ければ、勢いよく首を縦に振って、少し酔ったのかフラフラになっている。
プッ……頭振りすぎだよ。
でもかわいく思うよ。その仕草と、目尻に滲んだ俺の為の涙。
「それでもあるじが納得してくれないんだったら、こんな機会が次にある時、また俺を連れていって?
またあるじを守りたい。あるじを守るのは他の刀剣男士じゃなくて、俺がいい。
それでおあいこだよ」
俺は次の審神者同士の交流会の近侍役をこうして手に入れたのだった。
色々あったけど、いいこと尽くめ。
終わりよければすべてよし!
……審神者さん、また誘ってくださいね。
間接的な感じがしたとはいえ、大事なあるじたちを守れたんだ、よかった。
「あるじ~、ぽんぽんしてぇ……?」
「ぐすっ……愛してくれる?」
「俺、かわいくなくなっちゃったよー!」
他の加州清光、しいては他の刀剣男士が自分の審神者と再会の喜びを噛み締め、刀によっては甘える横で、俺も自分のあるじの元へと戻ってきていた。
「あるじ、俺……」
「き、清光……!!」
あるじの目が憔悴しきったように揺れ動いている。
その目には涙はないが、何日も眠っていない人のみたいに、落ち窪んで見えた。
そんなに心配してくれたんだね。
壊れ物を扱うみたいに、俺の頬を両の手で挟むあるじ。
ピリリと小さく痛みが走るから、頬に裂傷があるのかもしれない。
「きよみ……っ!怪我……!?手入れ部屋にいかないと……!
ああっダメ……ここウチの本丸じゃない……!」
腕に怪我してるのに気がついたあるじが取り乱している。
あるじの手、あったかいなあ。
ずっとこうしてたいけど、あるじを落ち着かせないと。
「これくらい大丈夫だよ。あるじこそ無事?どこも怪我ない?」
「だっ、大丈夫……!」
頬に重ねられたあたたかい温もりに、俺もそっと手を重ねて言い聞かす。
んー。言葉では大丈夫って言ってるけど、あるじの心はあんまり無事じゃなさそうだ。
怪我が目に入らないようにしないといけないな。
「そっか。ならよかった。……俺は大丈夫だから落ち着いて、ね?あるじ」
「……うん」
ほんとは他にも小さな傷があるけど、自分の本丸の手入れ部屋に入るまでは絶対晒さない。
服も傷も、そして髪と爪紅もさっさと治したいけども。
「ふう……お世話になった審神者さんに挨拶したら帰ろっか」
重ねた手を下ろさせ、指を絡めるように繋いであるじの目を見つめる。
とろりと、俺自身が甘えるように、そしてあるじ自身を甘やかすように。
「あるじ、今夜あるじのお部屋で一緒に寝ていい?
それだけで俺、元気になるから……」
これはほんとだ。
もちろん、手入れ部屋入って綺麗さっぱり治してからね。
それに今回お世話になった大和守安定が飛ばした遡行軍の首のせいで悪夢見そうだから。
うん。これもほんと。
「いいよ、でも……。今回、私が清光を連れて来なければこんなことには……。ほんとにごめんなさい。
刀がない中、よく無事で……よかった……ッ!」
俺の手を繋ぐあるじの手に力がこもった。
今度こそ、あるじは涙をこぼしそうだ。
「も~……あるじは心配しぃだなぁ。
楽しかった思い出だけ、この胸に残して、それでいいじゃん」
俺は周りも気にせず(というか周りも似たようなものだったし)あるじを抱きしめて、その背をぽんぽんと優しく叩いてやった。
次第に落ち着いてきたあるじに「楽しかったでしょ?」そう問い掛ければ、勢いよく首を縦に振って、少し酔ったのかフラフラになっている。
プッ……頭振りすぎだよ。
でもかわいく思うよ。その仕草と、目尻に滲んだ俺の為の涙。
「それでもあるじが納得してくれないんだったら、こんな機会が次にある時、また俺を連れていって?
またあるじを守りたい。あるじを守るのは他の刀剣男士じゃなくて、俺がいい。
それでおあいこだよ」
俺は次の審神者同士の交流会の近侍役をこうして手に入れたのだった。
色々あったけど、いいこと尽くめ。
終わりよければすべてよし!
……審神者さん、また誘ってくださいね。
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