刀剣乱舞夢女子会と清光
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「で?俺達、今刀ないけどどうやって戦うのさ」
「本体があろうとなかろうと俺は敵を倒すのみよ」
そう言って三日月が構えているもの、なんだと思う?
フォークとスプーンだよ?
せめてナイフがいいなぁ、なんて思うけどここにはないみたい。
おかしいな、ケーキとか切り分けたり、お肉切ったりしたのがあったはずなんだけど……。
まあ、ないものはない。
三日月の言う通り、素手でもなんでもそこに遡行軍がいるなら、ぶっ潰すだけだから。
せっかくの楽しい時間、返してもらう勢いでね。
「あるじとの幸せな時間をよくも潰してくれちゃったよねー。一振残さず叩き潰してやる……!」
遡行軍相手だから叩き折る、でもいいんだけどこっちは刀無しというある意味戦力不足だもん。折れるかどうかわからないしここは叩き潰すで。
「さて……あいすくりぃむ分は働くとするか」
「そこ、給料分じゃないんだ!?」
かちゃり、フォークとスプーンを合わせて金属音を鳴らす三日月。
戦闘開始の言葉なんだろうけど、その台詞はいつもの三日月のとは違った。
持つものも刀じゃなければ、言葉も違う。
だけど、その眼光には遡行軍を倒してやろうとする鋭い光が見えた。
「これでどうだ?」
フォークやスプーンとは思えない切れ味……ううん斬れ味で、三日月は遡行軍を斬りはらっていく。
……スプーンはどちらかというと遡行軍を抉っているみたいだけど。うわ、斬られるより痛そう。絵面がエグい。
だけども、天下五剣たるその神々しくも鮮やかな剣捌きに感化されたか、他の刀剣男士達も手に取った武器……とは言いづらい物を手に遡行軍の前へと繰り出した。遡行軍もこっちに向かってくる。
戦いの火蓋は切って落とされた。
「恨みはないが、」
長谷部の声がする。
本人はいないが、それは俺を通り越し上から降ってきた。
ゴウッ!
何か長いものが、風をきるのだけが見えた。
「主命だ死ねえぇぇぇい!!」
遡行軍に振り下ろされたのは、何かしらの得物ではなく、長谷部の長い足だった。
さすがは機動力の高い長谷部。
豪速の踵落としが、遡行軍の頭にクリーンヒットした。
遡行軍には刀を振るう暇がない。
後方へ吹っ飛んでいく遡行軍と、それを追って飛んでいく長谷部を、俺はただただ目で追うことしかできなかった。
なんていう速さ。
「そこの加州、敵に刀を振るう暇を与えるな!」
驚いて止まってしまった俺を、叱責する言葉が飛んできた。
そうだったね。わかったよ長谷部。
俺は新たに自身の前に現れた敵短刀数振りへと向き直つと、その特徴的な赤いマフラーを掴んだ。
同時、突っ込んできた短刀をマフラーを翻して躱す。
赤い布と、突っ込んでくるモノ。
まるで本丸のテレビで見た、外国の闘牛士だなと、俺は頭の片隅で思いながら、躱した短刀に蹴りを見舞った。
「長谷部に遅れは取りまセン!
サッダルマ・プンダリーカ・スートラ!」
その横では千子村正が薄紫の長髪を棚引かせ、法華経を唱えている。
……遡行軍にラリアットを食らわせながら。
あ、ラリアットで倒れた遡行軍に今度はボディプレス仕掛けてる。
法華経唱えながらのプロレス技すごいなぁ。
俺に比べると結構大柄な体躯から繰り出されるそれは、かなりの威力だろう。
味方でよかった。
バッ!!
そして彼は例によって脱いでいる。
蜻蛉切さんいないから止めようにも止められない……どうしよう。
「huhuhu……ワタシを脱がしましたね……ワタシを脱がせた以上、アナタはここで終わりデス!」
そう言った千子村正は、相手に馬乗りになり、拳を叩き込んでいる。
現世で有名だという漫画に出てくる某オラオララッシュの勢いだ。
かっこいい!そこに痺れる憧れる。
「俺も負けてられないな……っと!」
遡行軍の猛攻をひらり、躱しつつ足技を決めていく俺。
軽やかなステップは、まるでダンスを踊るようで、どうせ踊るならあるじと踊りたいなんて考えちゃうよ。
その視界の端では会場の椅子を拝借して遡行軍を痛めつける蛍丸と鳴狐が映る。
「へいっ!とうっ!」
「ふっ!っ!」
「さあ御二方共、渾身の一撃を!」
ドゴォ!バキッ!
壊すのはダメだから、遡行軍の刀が振るわれるよりも素早く振り下ろしボカスカ殴りつけているのか。
うん、いい使い方だよ。それなら怒られない……はず。壊さないかぎりは。
殴る速さも苛烈だけど、その威力も千子村正と変わらないくらいすごかろう。
だって、蛍丸は身長こそ低めだけど刀種は大太刀だから力は強いし、鳴狐はあんなに細っこいけど俺と同じ打刀。力はあるもの。
ていうか、みんな元が刀だし末席とはいえ神様。
そんじょそこらの人間なんかよりは力があるに決まってるけどねー。
「本体があろうとなかろうと俺は敵を倒すのみよ」
そう言って三日月が構えているもの、なんだと思う?
フォークとスプーンだよ?
せめてナイフがいいなぁ、なんて思うけどここにはないみたい。
おかしいな、ケーキとか切り分けたり、お肉切ったりしたのがあったはずなんだけど……。
まあ、ないものはない。
三日月の言う通り、素手でもなんでもそこに遡行軍がいるなら、ぶっ潰すだけだから。
せっかくの楽しい時間、返してもらう勢いでね。
「あるじとの幸せな時間をよくも潰してくれちゃったよねー。一振残さず叩き潰してやる……!」
遡行軍相手だから叩き折る、でもいいんだけどこっちは刀無しというある意味戦力不足だもん。折れるかどうかわからないしここは叩き潰すで。
「さて……あいすくりぃむ分は働くとするか」
「そこ、給料分じゃないんだ!?」
かちゃり、フォークとスプーンを合わせて金属音を鳴らす三日月。
戦闘開始の言葉なんだろうけど、その台詞はいつもの三日月のとは違った。
持つものも刀じゃなければ、言葉も違う。
だけど、その眼光には遡行軍を倒してやろうとする鋭い光が見えた。
「これでどうだ?」
フォークやスプーンとは思えない切れ味……ううん斬れ味で、三日月は遡行軍を斬りはらっていく。
……スプーンはどちらかというと遡行軍を抉っているみたいだけど。うわ、斬られるより痛そう。絵面がエグい。
だけども、天下五剣たるその神々しくも鮮やかな剣捌きに感化されたか、他の刀剣男士達も手に取った武器……とは言いづらい物を手に遡行軍の前へと繰り出した。遡行軍もこっちに向かってくる。
戦いの火蓋は切って落とされた。
「恨みはないが、」
長谷部の声がする。
本人はいないが、それは俺を通り越し上から降ってきた。
ゴウッ!
何か長いものが、風をきるのだけが見えた。
「主命だ死ねえぇぇぇい!!」
遡行軍に振り下ろされたのは、何かしらの得物ではなく、長谷部の長い足だった。
さすがは機動力の高い長谷部。
豪速の踵落としが、遡行軍の頭にクリーンヒットした。
遡行軍には刀を振るう暇がない。
後方へ吹っ飛んでいく遡行軍と、それを追って飛んでいく長谷部を、俺はただただ目で追うことしかできなかった。
なんていう速さ。
「そこの加州、敵に刀を振るう暇を与えるな!」
驚いて止まってしまった俺を、叱責する言葉が飛んできた。
そうだったね。わかったよ長谷部。
俺は新たに自身の前に現れた敵短刀数振りへと向き直つと、その特徴的な赤いマフラーを掴んだ。
同時、突っ込んできた短刀をマフラーを翻して躱す。
赤い布と、突っ込んでくるモノ。
まるで本丸のテレビで見た、外国の闘牛士だなと、俺は頭の片隅で思いながら、躱した短刀に蹴りを見舞った。
「長谷部に遅れは取りまセン!
サッダルマ・プンダリーカ・スートラ!」
その横では千子村正が薄紫の長髪を棚引かせ、法華経を唱えている。
……遡行軍にラリアットを食らわせながら。
あ、ラリアットで倒れた遡行軍に今度はボディプレス仕掛けてる。
法華経唱えながらのプロレス技すごいなぁ。
俺に比べると結構大柄な体躯から繰り出されるそれは、かなりの威力だろう。
味方でよかった。
バッ!!
そして彼は例によって脱いでいる。
蜻蛉切さんいないから止めようにも止められない……どうしよう。
「huhuhu……ワタシを脱がしましたね……ワタシを脱がせた以上、アナタはここで終わりデス!」
そう言った千子村正は、相手に馬乗りになり、拳を叩き込んでいる。
現世で有名だという漫画に出てくる某オラオララッシュの勢いだ。
かっこいい!そこに痺れる憧れる。
「俺も負けてられないな……っと!」
遡行軍の猛攻をひらり、躱しつつ足技を決めていく俺。
軽やかなステップは、まるでダンスを踊るようで、どうせ踊るならあるじと踊りたいなんて考えちゃうよ。
その視界の端では会場の椅子を拝借して遡行軍を痛めつける蛍丸と鳴狐が映る。
「へいっ!とうっ!」
「ふっ!っ!」
「さあ御二方共、渾身の一撃を!」
ドゴォ!バキッ!
壊すのはダメだから、遡行軍の刀が振るわれるよりも素早く振り下ろしボカスカ殴りつけているのか。
うん、いい使い方だよ。それなら怒られない……はず。壊さないかぎりは。
殴る速さも苛烈だけど、その威力も千子村正と変わらないくらいすごかろう。
だって、蛍丸は身長こそ低めだけど刀種は大太刀だから力は強いし、鳴狐はあんなに細っこいけど俺と同じ打刀。力はあるもの。
ていうか、みんな元が刀だし末席とはいえ神様。
そんじょそこらの人間なんかよりは力があるに決まってるけどねー。