刀剣乱舞夢女子会と清光
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ちゅーちゅーストローをすすってると、な、なんだ敵襲っ?
後ろから誰かに抱きしめられたぁ!?
「ひぃぁっ!?」
「お、加州は女みたいな声も出せるんだな!」
つい、高めの悲鳴が口からこぼれた。
腰に回るのは俺よりも身長のある、それでいて透き通るように細っこい腕。
顔だけで振り返れば、そこにいたのは驚きを至上の喜びとする全身真っ白な刀剣男士。
「よっ!驚いたか?」
「はー……鶴丸国永ってほんと人の事驚かすの好きだよね……」
▼あ! やせいの びっくりじじいが とびだしてきた!
いや、野生じゃないか。ここにいるってことは審神者どこかにいるはずだし。
ってか、どこの鶴丸もこう……びっくりじじいなのだろうか。
天井から登場したり、床板からこんにちはしたり、心臓に悪いよね!でも、鶴丸は人を傷つける悪戯しないんだ。ここ尊敬するとこ!
「刃生には刺激がないとだからな!……ってことで、もういっちょ正面から行くぞ!!」
「へあ!?」
また抱きしめられた。
細っこい腕のどこにこんな力が!?
でも案外、体の方は筋肉ついてしっかりしてる……。まあ、筋肉ないと戦えないもんな。理解理解。
……ふわん。
あれ、この鶴丸すごくいい匂い。さっきいた歌仙もいい匂いしてたけど、なんだろう?鶴丸が香を焚くイメージはあまりわかない。
「……あんたもいい匂いする」
「お、気がついたか?鼻がいいな加州」
「抱きしめられたら誰でも気がつくって」
「『も』ってことは、他にもいい匂いの奴でもいたか?」
「歌仙兼定」
「いい匂いなんて言ってもらえて、恐悦至極」
「わ!?」
ぬっと後ろから、さっきのいい匂いの刀剣男士パート1が顔を出した。
至近距離だとほんと美丈夫だってのがよくわかる。
驚いてないところを見るに、鶴丸は歌仙が近づいてきていたの知ってたみたいだ。意地悪だなあ。
「驚かせるつもりはなかったんだ、すまないね」
「ああ、うん、大丈夫……」
歌仙と鶴丸が懐に手を入れて何か取り出そうとしてる。
それだけでふわり、またあの匂い。
「僕は名刺に少し練り香水をね、つけてるんだ」
「ああ、俺もだよ。よかったらもらってくれ」
「ははぁ、どうもご丁寧に……」
取り出したのは名刺ケースにきちんと収められていた名刺。
渡されたそれは刀剣男士の名前と写真付きで、すごく決まってる。かっこいいなあ。
俺もそのうち作っとこうかな?名刺の1つや2つあれば、またあるじに連れて来てもらうきっかけになるかもしれないもんねー。
他の刀剣男士にこの位置は譲らない。
「ああ、彼は優しいね」
あっちにも歌仙兼定がいるみたい。
他の歌仙兼定の行為をじっと見つめて、顔を綻ばせる歌仙兼定がここにはいた。
うちの歌仙兼定と比べると、貴方もじゅうぶん優しそうですよ。
でも、何が優しい?なんだろう。
ひょこっと、歌仙と鶴丸の間から見てみると、あっちの歌仙が自分の審神者に羽織を貸しているのが目に入った。
歌仙兼定も各本丸で違うんだろうな。
こっちの歌仙兼定はおっとり。
でもあっちの歌仙兼定はかっこよくて動きややる事なす事スマートに見える。
燭台切みたいで気がきく感じだ。
あっちではさっきの鶴丸と違う鶴丸が、やはり羽織を他の者に貸している。
こっちの方では、あれ……?薬研と長谷部が衣装交換してるし。長谷部のカソック薬研に結構似合うな。
その反対は……お、着れてる!長谷部似合うじゃん。
衣装交換かー。
俺も今度誰かと衣装交換してあるじに見てもらおう。それでかわいいとかかっこいいとかギャップ萌えってたくさん撫でてもらうんだー!
いつもいつでも愛されたいからね。
あーあ。いいな。ずるい。
衣装交換もいいけど、俺もあるじに羽織貸したりしたいのに…。羽織なんてないもんな……。
………………。
……あっ!
羽織ないけど、もっといいものあるじゃん!
そうと決まればあるじに突撃!
「あるじあるじあるじ俺のあるじ!」
「ひぇぁはい!?き、清光……?」
いつもと違う俺の様子に「どうしたの、ちょっと怖いよ」なんて言ってるあるじ。
怖いなんてひどいな。
「んー。あっちで歌仙が審神者に羽織貸してるの見えるよね?俺も同じことしたいなーって思って……」
「そうなの?でも、清光は羽織じゃないよね。コート貸してくれるってこと?」
「ううん、違うよ。だからね、」
そう言って俺は首元にあるじの赤いマフラーを外し、あるじの首と俺の首とで一緒くたに巻き直した。
これ、恋人巻きっていうんだって。
「こうするのがいいんじゃないかと思ったんだ」
「清光……嬉しいわ」
すごくあるじと近くなった。目の前にあるじ。
このあとどうするかな。抱きしめる以外選択肢なんてないよね?
抱きしめればすっぽり収まるあるじの体。
どこにだって連れて行けそう。それこそ、『隠す』ことだって。
「あー。これであるじは俺だけのあるじだね。そのまま神域に連れて行きたいなぁ。ダメかなぁ」
「え」
この時の俺は、俗に言う『ヤンデレ』っていう状態に近かった、とあとで聞いた。
体を抱き締めただけじゃ足りない、もっと近く、あるじを感じられるにはやっぱり神域……
「清光、ダメよ」
グッと肩を掴んであるじに引き離された。
それはあるじの使う言霊に近く、俺を確固たる意志で拒絶する力を持ってた。
……なんでだよ。
「なんで?ねぇなんで?俺だけのあるじになってくれないの?」
「ちょ、清光ぐるじぃ……」
俺の気持ちをわかって欲しい一心で、縋り付くようにあるじの首にかかるマフラーを掴む俺の手。
それに比例して絞まる、あるじの白く浮き立つような細首。
息も絶え絶えな声が聞こえてーーー。
後ろから誰かに抱きしめられたぁ!?
「ひぃぁっ!?」
「お、加州は女みたいな声も出せるんだな!」
つい、高めの悲鳴が口からこぼれた。
腰に回るのは俺よりも身長のある、それでいて透き通るように細っこい腕。
顔だけで振り返れば、そこにいたのは驚きを至上の喜びとする全身真っ白な刀剣男士。
「よっ!驚いたか?」
「はー……鶴丸国永ってほんと人の事驚かすの好きだよね……」
▼あ! やせいの びっくりじじいが とびだしてきた!
いや、野生じゃないか。ここにいるってことは審神者どこかにいるはずだし。
ってか、どこの鶴丸もこう……びっくりじじいなのだろうか。
天井から登場したり、床板からこんにちはしたり、心臓に悪いよね!でも、鶴丸は人を傷つける悪戯しないんだ。ここ尊敬するとこ!
「刃生には刺激がないとだからな!……ってことで、もういっちょ正面から行くぞ!!」
「へあ!?」
また抱きしめられた。
細っこい腕のどこにこんな力が!?
でも案外、体の方は筋肉ついてしっかりしてる……。まあ、筋肉ないと戦えないもんな。理解理解。
……ふわん。
あれ、この鶴丸すごくいい匂い。さっきいた歌仙もいい匂いしてたけど、なんだろう?鶴丸が香を焚くイメージはあまりわかない。
「……あんたもいい匂いする」
「お、気がついたか?鼻がいいな加州」
「抱きしめられたら誰でも気がつくって」
「『も』ってことは、他にもいい匂いの奴でもいたか?」
「歌仙兼定」
「いい匂いなんて言ってもらえて、恐悦至極」
「わ!?」
ぬっと後ろから、さっきのいい匂いの刀剣男士パート1が顔を出した。
至近距離だとほんと美丈夫だってのがよくわかる。
驚いてないところを見るに、鶴丸は歌仙が近づいてきていたの知ってたみたいだ。意地悪だなあ。
「驚かせるつもりはなかったんだ、すまないね」
「ああ、うん、大丈夫……」
歌仙と鶴丸が懐に手を入れて何か取り出そうとしてる。
それだけでふわり、またあの匂い。
「僕は名刺に少し練り香水をね、つけてるんだ」
「ああ、俺もだよ。よかったらもらってくれ」
「ははぁ、どうもご丁寧に……」
取り出したのは名刺ケースにきちんと収められていた名刺。
渡されたそれは刀剣男士の名前と写真付きで、すごく決まってる。かっこいいなあ。
俺もそのうち作っとこうかな?名刺の1つや2つあれば、またあるじに連れて来てもらうきっかけになるかもしれないもんねー。
他の刀剣男士にこの位置は譲らない。
「ああ、彼は優しいね」
あっちにも歌仙兼定がいるみたい。
他の歌仙兼定の行為をじっと見つめて、顔を綻ばせる歌仙兼定がここにはいた。
うちの歌仙兼定と比べると、貴方もじゅうぶん優しそうですよ。
でも、何が優しい?なんだろう。
ひょこっと、歌仙と鶴丸の間から見てみると、あっちの歌仙が自分の審神者に羽織を貸しているのが目に入った。
歌仙兼定も各本丸で違うんだろうな。
こっちの歌仙兼定はおっとり。
でもあっちの歌仙兼定はかっこよくて動きややる事なす事スマートに見える。
燭台切みたいで気がきく感じだ。
あっちではさっきの鶴丸と違う鶴丸が、やはり羽織を他の者に貸している。
こっちの方では、あれ……?薬研と長谷部が衣装交換してるし。長谷部のカソック薬研に結構似合うな。
その反対は……お、着れてる!長谷部似合うじゃん。
衣装交換かー。
俺も今度誰かと衣装交換してあるじに見てもらおう。それでかわいいとかかっこいいとかギャップ萌えってたくさん撫でてもらうんだー!
いつもいつでも愛されたいからね。
あーあ。いいな。ずるい。
衣装交換もいいけど、俺もあるじに羽織貸したりしたいのに…。羽織なんてないもんな……。
………………。
……あっ!
羽織ないけど、もっといいものあるじゃん!
そうと決まればあるじに突撃!
「あるじあるじあるじ俺のあるじ!」
「ひぇぁはい!?き、清光……?」
いつもと違う俺の様子に「どうしたの、ちょっと怖いよ」なんて言ってるあるじ。
怖いなんてひどいな。
「んー。あっちで歌仙が審神者に羽織貸してるの見えるよね?俺も同じことしたいなーって思って……」
「そうなの?でも、清光は羽織じゃないよね。コート貸してくれるってこと?」
「ううん、違うよ。だからね、」
そう言って俺は首元にあるじの赤いマフラーを外し、あるじの首と俺の首とで一緒くたに巻き直した。
これ、恋人巻きっていうんだって。
「こうするのがいいんじゃないかと思ったんだ」
「清光……嬉しいわ」
すごくあるじと近くなった。目の前にあるじ。
このあとどうするかな。抱きしめる以外選択肢なんてないよね?
抱きしめればすっぽり収まるあるじの体。
どこにだって連れて行けそう。それこそ、『隠す』ことだって。
「あー。これであるじは俺だけのあるじだね。そのまま神域に連れて行きたいなぁ。ダメかなぁ」
「え」
この時の俺は、俗に言う『ヤンデレ』っていう状態に近かった、とあとで聞いた。
体を抱き締めただけじゃ足りない、もっと近く、あるじを感じられるにはやっぱり神域……
「清光、ダメよ」
グッと肩を掴んであるじに引き離された。
それはあるじの使う言霊に近く、俺を確固たる意志で拒絶する力を持ってた。
……なんでだよ。
「なんで?ねぇなんで?俺だけのあるじになってくれないの?」
「ちょ、清光ぐるじぃ……」
俺の気持ちをわかって欲しい一心で、縋り付くようにあるじの首にかかるマフラーを掴む俺の手。
それに比例して絞まる、あるじの白く浮き立つような細首。
息も絶え絶えな声が聞こえてーーー。