一度目の審神者業
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ーーー私の初期刀は山姥切国広だった。
山姥切は、共に歩んでくれた。いかなる時も。
その出陣。
運命の出陣の日。
彼は、今の自分達の練度では無理だ、とそう言っていたのに、私は新たなる合戦場へと強行させた。
山姥切はいつも自分を卑下する性格で、こじらせ体質などと呼ばれている。
だから今回も、謙遜して無理と言っているのだと、勝手に思い込んでいた。
その、審神者の采配が間違っていた。
はじめは良かった。
だが、次第に増える刀傷。
軽症から中傷、中傷から重症へと。
短刀の一振りが、敵の猛攻に体勢を崩した時だった。
彼が、山姥切がなりふり構わず短刀を庇ったのだ。
自身も深く傷つき、すでに重症だったというのに。
彼は折れた。
そうして私の初期刀、山姥切国広は、私の前から永遠に消えてしまった。
たとえ次の山姥切国広が来たとしても、あの彼はどこにもいない。
私は、この時、自分の本丸を棄てた。他の刀剣のことも、放棄して。
そのまま、二度と審神者になんてならない、なれないと思っていたーーー
次ページ、簡単な女審神者の設定
山姥切は、共に歩んでくれた。いかなる時も。
その出陣。
運命の出陣の日。
彼は、今の自分達の練度では無理だ、とそう言っていたのに、私は新たなる合戦場へと強行させた。
山姥切はいつも自分を卑下する性格で、こじらせ体質などと呼ばれている。
だから今回も、謙遜して無理と言っているのだと、勝手に思い込んでいた。
その、審神者の采配が間違っていた。
はじめは良かった。
だが、次第に増える刀傷。
軽症から中傷、中傷から重症へと。
短刀の一振りが、敵の猛攻に体勢を崩した時だった。
彼が、山姥切がなりふり構わず短刀を庇ったのだ。
自身も深く傷つき、すでに重症だったというのに。
彼は折れた。
そうして私の初期刀、山姥切国広は、私の前から永遠に消えてしまった。
たとえ次の山姥切国広が来たとしても、あの彼はどこにもいない。
私は、この時、自分の本丸を棄てた。他の刀剣のことも、放棄して。
そのまま、二度と審神者になんてならない、なれないと思っていたーーー
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