11/1 犬の日
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帰ったあとは、昨日から作っておいたわんちゃん用のケーキを冷蔵庫から取り出し、ケルの前に置いたディーヴァ。
アイシングのようなもので綺麗にデコレートされており、使っているのはクリームチーズやヨーグルト等、無添加素材を使用……あらら、ご丁寧にイチゴも乗っている。
「はい、ケルのだよ。たーんとお食べー」
「こんなものまで用意してくれていたのか……すまないな、ディーヴァ」
「いーえ」
「へー、このケーキはケル用だったのか。うわ、イチゴも乗ってるじゃねぇか!」
「人間は食べてもあんまり甘く感じないから横から食べたりしないでね」
「うへぇ、味しねぇ……」
「って、言ってるそばからつまみ食いしてるし……」
イチゴが乗っていることだし、つまみ食いすると思ったから注意したのだが遅かったようだ。
「ケル、これもあげるね。いつもありがとう」
そう言ってケルの頭の上にちゅ、とキスを落とす。
「あーずりぃ!ディーヴァ、オレにもキスしてくれー!」
「ダンテにはいつもしてるでしょ!」
食べ終わる時を待ち、ディーヴァはケルに赤い革素材で細見の首輪をプレゼントした。
「……ありがとう。つけてくれるか?」
「オレがつけてやるよ」
ダンテがつけようと手を伸ばすと、ガブリと噛みつかれた。
「ギャー!!」
「ダンテにつけられるのは嫌だ」
「飼い主はオレじゃねーの!?何でだー!!」
「力は認めたが、飼い主にするならディーヴァだ。ディーヴァ、首輪を頼む」
「うん。よいしょ、……はい、どうぞ」
悪魔のケルに首輪、とはなんだか眷属かしもべのような感じだが、プレゼントされた本人は嬉しそうだ。
尻尾が左右に激しく揺れている。
「ちっ……まあいい。俺は違う生き物の飼い主だしな」
「なにか飼ってたっけ?」
「ディーヴァの飼い主だ。ディーヴァにオレ専用って書いた首輪つけたいもんだぜ」
「あっそう」
手が回復したダンテがニヤニヤしながらそうのたまうのを、ディーヴァは無視することにした。
「そうだった、ディーヴァ。たまには元の姿に戻ってみてもよいか?」
「え……うーん、いいけど、あの大きさは困るなあ」
ここで元の姿に戻ってしまえば、建物が崩壊するかもしれないほど、ケルは大きい。
「大丈夫だ。三つ首になるだけで大きさはこのままだ」
「それならいいよ」
その瞬間、ぽん、と気の抜けるような音と共にケルはそのままの大きさのまま、三つ首になった。
なんか意外とかわいいかも。
「やはりたまには他の首も出さぬとな」
「「ずるい。……真ん中だけ首輪もらってずるい!」」
「あ、他の首さんにも感情とかあるんだ」
「「「当たり前だろう」」」
こんな時だけそろう。
「だいたいさー真ん中ばっかりいっつも贔屓されててずっるいんだよねー。あ、だからと言って別にディーヴァが好きとかそんなじゃないから!か、勘違いすんなし!」
と、右の首が言い。
「真ん中ばかり贔屓するなんて、僕のことそんなに嫌いですか……僕は今までずっと、ずっと、ずうぅぅっと、キミを見ていたのに……」
と、左の首が言う。
「……二人の分も首輪買ってくるね」
ツンデレとヤンデレ……といった具合に、首それぞれ性格も違うようだ。
犬というか、ケルについてを少し理解できた日になった。
●あとがき
謎のお話。
犬をかわいがったり、犬にたいしての知識を身につける日らしいです。
当サイトでお犬様といえばケルベロスですね。
アイシングのようなもので綺麗にデコレートされており、使っているのはクリームチーズやヨーグルト等、無添加素材を使用……あらら、ご丁寧にイチゴも乗っている。
「はい、ケルのだよ。たーんとお食べー」
「こんなものまで用意してくれていたのか……すまないな、ディーヴァ」
「いーえ」
「へー、このケーキはケル用だったのか。うわ、イチゴも乗ってるじゃねぇか!」
「人間は食べてもあんまり甘く感じないから横から食べたりしないでね」
「うへぇ、味しねぇ……」
「って、言ってるそばからつまみ食いしてるし……」
イチゴが乗っていることだし、つまみ食いすると思ったから注意したのだが遅かったようだ。
「ケル、これもあげるね。いつもありがとう」
そう言ってケルの頭の上にちゅ、とキスを落とす。
「あーずりぃ!ディーヴァ、オレにもキスしてくれー!」
「ダンテにはいつもしてるでしょ!」
食べ終わる時を待ち、ディーヴァはケルに赤い革素材で細見の首輪をプレゼントした。
「……ありがとう。つけてくれるか?」
「オレがつけてやるよ」
ダンテがつけようと手を伸ばすと、ガブリと噛みつかれた。
「ギャー!!」
「ダンテにつけられるのは嫌だ」
「飼い主はオレじゃねーの!?何でだー!!」
「力は認めたが、飼い主にするならディーヴァだ。ディーヴァ、首輪を頼む」
「うん。よいしょ、……はい、どうぞ」
悪魔のケルに首輪、とはなんだか眷属かしもべのような感じだが、プレゼントされた本人は嬉しそうだ。
尻尾が左右に激しく揺れている。
「ちっ……まあいい。俺は違う生き物の飼い主だしな」
「なにか飼ってたっけ?」
「ディーヴァの飼い主だ。ディーヴァにオレ専用って書いた首輪つけたいもんだぜ」
「あっそう」
手が回復したダンテがニヤニヤしながらそうのたまうのを、ディーヴァは無視することにした。
「そうだった、ディーヴァ。たまには元の姿に戻ってみてもよいか?」
「え……うーん、いいけど、あの大きさは困るなあ」
ここで元の姿に戻ってしまえば、建物が崩壊するかもしれないほど、ケルは大きい。
「大丈夫だ。三つ首になるだけで大きさはこのままだ」
「それならいいよ」
その瞬間、ぽん、と気の抜けるような音と共にケルはそのままの大きさのまま、三つ首になった。
なんか意外とかわいいかも。
「やはりたまには他の首も出さぬとな」
「「ずるい。……真ん中だけ首輪もらってずるい!」」
「あ、他の首さんにも感情とかあるんだ」
「「「当たり前だろう」」」
こんな時だけそろう。
「だいたいさー真ん中ばっかりいっつも贔屓されててずっるいんだよねー。あ、だからと言って別にディーヴァが好きとかそんなじゃないから!か、勘違いすんなし!」
と、右の首が言い。
「真ん中ばかり贔屓するなんて、僕のことそんなに嫌いですか……僕は今までずっと、ずっと、ずうぅぅっと、キミを見ていたのに……」
と、左の首が言う。
「……二人の分も首輪買ってくるね」
ツンデレとヤンデレ……といった具合に、首それぞれ性格も違うようだ。
犬というか、ケルについてを少し理解できた日になった。
●あとがき
謎のお話。
犬をかわいがったり、犬にたいしての知識を身につける日らしいです。
当サイトでお犬様といえばケルベロスですね。