ニヤニヤしたダンテが迫る。

「うぇぇっ！？」
「ハイ、制限時間、さーん、にーぃ、いーち、ぜー……」
「えっとえっとえーと……！？」

変なことをされちゃう！確定！！

「待って！あめ玉なんとかして返すっ！返すからぁ～っ！！」
「食べ終えたくせに何言ってる。悪戯決定だ」

ブッブー！時間切れ。

ダンテは腕に巻かれた包帯をシュルシュル解くと、それをぐるんと後ろを向かせたディーヴァに巻き付けた。

「ひゃっ！な、何するの！？」

身動きが取れないように、しかし苦しくないレベルで拘束する。
そのままディーヴァはダンテに抱え運ばれ、あれよあれよという間にベッドの上にポテッと投げられた。

「わぷっ！？」

ふかふかのベッドの上から、ダンテを見上げる。

「うーん……。イイ！」

ダンテはそんなことを抜かしながら、しきりに頷いていた。

「何が『イイ！』よっ！いったい何のつもり！？」
「決まってる。せっかくディーヴァがかわいらしい猫の魔女っ子になってるんだから可愛がってやろうかと思ってな？……ほーら、よしよしよーし！そのままオレ専用の愛猫になってろよー？」
「ぁうう……！」

猫の喉を鳴らすように、ディーヴァの首筋をこしょこしょするダンテ。
首のリボンについた鈴がちりん……とかわいい音をたてる様子を非常に楽しんでいた。

首筋をずっと弄られ疲弊したディーヴァは、はあはあと息を切らす。
ダンテの悪戯はまだ終わらない。

「さぁてお次は……。んー……、にゃーにゃー啼いてみるか？」
「えっ？なくの字が違うんですけどぉ～……」
「はぁ……まったく、文句の多い奴め」

ダンテは肩を竦めてみせた。