10月 ハロウィン
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実はディーヴァも仮装している。
その風貌は魔女。
だが、ただの魔女ではなく、長い尻尾と耳を携えた猫の姿をとった魔女だった。
ディーヴァはダンテの体に猫そのままに擦り寄り、小悪魔風を装っているのか上目使いで見上げた。
「ねぇダンテ、おかしチョーダイ?」
「籠が空なの知ってるだろ?1つももってねぇよ」
「なら悪戯だよね?」
「ああ、だが……」
べ。
ダンテは口を開け、その上に乗ったまぁるいあめ玉を見せた。
「ここにはまだ残ってる」
「……それをくれると?」
「その通り!とってみろよ」
とってみろ、そう言いながらもダンテは間髪入れずにキスをした。
「んっ……!」
舌を絡め合うとあめ玉が口移しで渡される。
そして、すぐに咥内に広がるあまーいあまーい苺みるく味。
「美味い?」
「ん、んー……美味しいよ……?」
頬をほんのり赤く染めながら、舌の上であめ玉を転がす。
ディーヴァの好きな、そしてダンテも負けず劣らず好きなはずのその味。
嬉しいが、もらってしまってよかったのだろうか。
味わって食べ終え、ダンテをじっと見つめていたら。
「オレからも……」
にっこり満面の笑顔で手を差し出された。
「trick or treat」
ダンテからの菓子の要求だ。
しかし、まだ菓子は焼き始めたばかりで手元には何もない。
「えっ!ま、まだ用意してる最中で……!!」
「ほぉ~。なら悪戯、だよな」
にっこりどころか、ニタ~リと口角を上げてダンテは笑う。
ろくでもないことを考えている時の顔だった。
その風貌は魔女。
だが、ただの魔女ではなく、長い尻尾と耳を携えた猫の姿をとった魔女だった。
ディーヴァはダンテの体に猫そのままに擦り寄り、小悪魔風を装っているのか上目使いで見上げた。
「ねぇダンテ、おかしチョーダイ?」
「籠が空なの知ってるだろ?1つももってねぇよ」
「なら悪戯だよね?」
「ああ、だが……」
べ。
ダンテは口を開け、その上に乗ったまぁるいあめ玉を見せた。
「ここにはまだ残ってる」
「……それをくれると?」
「その通り!とってみろよ」
とってみろ、そう言いながらもダンテは間髪入れずにキスをした。
「んっ……!」
舌を絡め合うとあめ玉が口移しで渡される。
そして、すぐに咥内に広がるあまーいあまーい苺みるく味。
「美味い?」
「ん、んー……美味しいよ……?」
頬をほんのり赤く染めながら、舌の上であめ玉を転がす。
ディーヴァの好きな、そしてダンテも負けず劣らず好きなはずのその味。
嬉しいが、もらってしまってよかったのだろうか。
味わって食べ終え、ダンテをじっと見つめていたら。
「オレからも……」
にっこり満面の笑顔で手を差し出された。
「trick or treat」
ダンテからの菓子の要求だ。
しかし、まだ菓子は焼き始めたばかりで手元には何もない。
「えっ!ま、まだ用意してる最中で……!!」
「ほぉ~。なら悪戯、だよな」
にっこりどころか、ニタ~リと口角を上げてダンテは笑う。
ろくでもないことを考えている時の顔だった。