11/22 夫婦の日
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※連載第1章終了後しばらくして。
「今日は夫婦の日だぜ、ディーヴァ!!」
階下に下りてきたダンテが開口一番に言う。
「そうだね、それがどうかしたの?管理人は『そんなことより私の誕生日祝え!』って言ってたよ?」
「管理人はほっとけ。なあなあ、夫婦らしいことしようぜ~」
ディーヴァに抱きつきながら懇願してくるダンテ。
「夫婦らしい……こと?あたし達夫婦じゃないよ、何バカなこと言ってるの?」
「連載が進めばオレ達結婚するだろ?」
「さあ?それって管理人の気持ちとか采配次第なんじゃないかな。だいたい夫婦だとしてなにするの?夫婦らしいことって?」
ダンテの強い抱擁から顔を一生懸命出して、見上げる。
すると、待ってましたとばかりに嬉しそうな瞳とぶつかった。
「ベッドでの共同作業」
ダンテはニカッと笑って言い切る。
「…………」
反応なし。
しばしの沈黙。
「…………あれ?」
「はあ~ダンテならそっち方面な考えしかないよねー。なんて単純、なんて欲望に忠実……聞いたあたしがバカだったわ」
「欲望に忠実なのは悪魔としていいことだろ。昔親父が教えてくれたぜ」
スパーダさん、なんてこと子供に教えてるんですか。
ディーヴァはダンテの性格、実は遺伝なんじゃないかとさえ考えた。
「ああ、さいですか……。他の共同作業ならしてあげる」
「他の……共同作業?」
「うん。一緒にケーキ作ろ?
……管理人誕生日祝えってうるさいし。(ボソッ)」
「いいけど何すればいい?」
ダンテの手をとりディーヴァは自分のテリトリー、キッチンへ向かう。
テキパキと準備を始めしばらくして、そこにいたのはピンクのエプロン姿のディーヴァと、対照的に黒のエプロン姿のダンテ。
「あたしはケーキの土台作ってるから、ダンテは生クリーム泡立ててね!けっこう力いるからがんばってよ?」
「了解!……うお、確かにけっこう力仕事だな」
ということは、いつもストサンを作ってくれるディーヴァは……
「もしかして、ストサンって作るの大変か?」
「慣れてるし楽しんで作ってるから気にしないで」
否定はしないところを見ると、大変なことには変わらないらしい。
今度からもっと感謝しよう。
しゃかしゃかと泡立ていくと角が立ってきた。
「ディーヴァ、このくらいでどうだ?」
「どれどれ……って!やだ、ダンテったら鼻の頭にクリームついてるよ、ベタだね!」
ダンテの鼻の頭には白いクリームがちょこんと存在を主張している。
ディーヴァは人差し指で拭いとると、ぱくんと食べた。
「ん、できてるね!ありがとう」
ふわりと広がる甘い味と、デコレーションに最適な固さ。
ディーヴァは顔を綻ばせた。
ダンテはディーヴァが下げようとしたやわらかな手を握る。
「……ディーヴァ、」
「ん?」
そのエメラルドを愛しげに見つめながら、ダンテはディーヴァの指をなぞった。
「ここも、それからここも……
オレのためにあけといてくれるか?」
右手と左手、両方の薬指。
ディーヴァは瞬時に意味を理解すると茶目っ気たっぷりに返事した。
「ふふ、そこならもう予約済み!」
「はあ?誰のだよ!?」
「それはね……
ちゅっ
もちろんダンテの」
わずかに香る生クリーム味をダンテの唇に残し、ディーヴァの唇はゆっくりと離れた。
「さて、さっさと完成させてゆっくり夫婦の日を過ごそ!
……2人っきりでね」
そんな甘い空気漂う、夫婦の日のこと。
●あとがき
11月22日から12月5日まで放置プレイしてたやつです。
忌々しいほど甘くなった気がする。リア充め~!
そんなことよりその日は私の誕生日だろーが。
「今日は夫婦の日だぜ、ディーヴァ!!」
階下に下りてきたダンテが開口一番に言う。
「そうだね、それがどうかしたの?管理人は『そんなことより私の誕生日祝え!』って言ってたよ?」
「管理人はほっとけ。なあなあ、夫婦らしいことしようぜ~」
ディーヴァに抱きつきながら懇願してくるダンテ。
「夫婦らしい……こと?あたし達夫婦じゃないよ、何バカなこと言ってるの?」
「連載が進めばオレ達結婚するだろ?」
「さあ?それって管理人の気持ちとか采配次第なんじゃないかな。だいたい夫婦だとしてなにするの?夫婦らしいことって?」
ダンテの強い抱擁から顔を一生懸命出して、見上げる。
すると、待ってましたとばかりに嬉しそうな瞳とぶつかった。
「ベッドでの共同作業」
ダンテはニカッと笑って言い切る。
「…………」
反応なし。
しばしの沈黙。
「…………あれ?」
「はあ~ダンテならそっち方面な考えしかないよねー。なんて単純、なんて欲望に忠実……聞いたあたしがバカだったわ」
「欲望に忠実なのは悪魔としていいことだろ。昔親父が教えてくれたぜ」
スパーダさん、なんてこと子供に教えてるんですか。
ディーヴァはダンテの性格、実は遺伝なんじゃないかとさえ考えた。
「ああ、さいですか……。他の共同作業ならしてあげる」
「他の……共同作業?」
「うん。一緒にケーキ作ろ?
……管理人誕生日祝えってうるさいし。(ボソッ)」
「いいけど何すればいい?」
ダンテの手をとりディーヴァは自分のテリトリー、キッチンへ向かう。
テキパキと準備を始めしばらくして、そこにいたのはピンクのエプロン姿のディーヴァと、対照的に黒のエプロン姿のダンテ。
「あたしはケーキの土台作ってるから、ダンテは生クリーム泡立ててね!けっこう力いるからがんばってよ?」
「了解!……うお、確かにけっこう力仕事だな」
ということは、いつもストサンを作ってくれるディーヴァは……
「もしかして、ストサンって作るの大変か?」
「慣れてるし楽しんで作ってるから気にしないで」
否定はしないところを見ると、大変なことには変わらないらしい。
今度からもっと感謝しよう。
しゃかしゃかと泡立ていくと角が立ってきた。
「ディーヴァ、このくらいでどうだ?」
「どれどれ……って!やだ、ダンテったら鼻の頭にクリームついてるよ、ベタだね!」
ダンテの鼻の頭には白いクリームがちょこんと存在を主張している。
ディーヴァは人差し指で拭いとると、ぱくんと食べた。
「ん、できてるね!ありがとう」
ふわりと広がる甘い味と、デコレーションに最適な固さ。
ディーヴァは顔を綻ばせた。
ダンテはディーヴァが下げようとしたやわらかな手を握る。
「……ディーヴァ、」
「ん?」
そのエメラルドを愛しげに見つめながら、ダンテはディーヴァの指をなぞった。
「ここも、それからここも……
オレのためにあけといてくれるか?」
右手と左手、両方の薬指。
ディーヴァは瞬時に意味を理解すると茶目っ気たっぷりに返事した。
「ふふ、そこならもう予約済み!」
「はあ?誰のだよ!?」
「それはね……
ちゅっ
もちろんダンテの」
わずかに香る生クリーム味をダンテの唇に残し、ディーヴァの唇はゆっくりと離れた。
「さて、さっさと完成させてゆっくり夫婦の日を過ごそ!
……2人っきりでね」
そんな甘い空気漂う、夫婦の日のこと。
●あとがき
11月22日から12月5日まで放置プレイしてたやつです。
忌々しいほど甘くなった気がする。リア充め~!
そんなことよりその日は私の誕生日だろーが。