5/13 メイストームデー
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5月の嵐と書いてメイストームデーと読む。
それは別れを切り出すのにはかっこうの日のこと……。
「日本には、バレンタインデー、ホワイトデーに続いてメイストームデーってのがあるらしいよ」
「へー。何で知ってんだよそんなこと」
「この本に書いてあるの」
ディーヴァが持っている本をダンテに見せる。
『日本の行事・記念日』と書かれたその本……何故読むのをそのチョイスにしたかは突っ込まない方がいいだろう。
受け取ってメイストームデーとやらの欄を読むと、その顔はみるみるうちに険しい物になってきた。
「この記念日……縁起でもねーな」
冒頭のとおりの記念日であるが、恋人達が別れを切り出すための記念日。
バレンタインデーとホワイトデーで盛り上がった気持ちを一気に奈落の底へぶち落とすものだ。
もはや記念日でもなんでもない。
「ま、うちはそんなモンとは無縁だな」
「ふふ、そうだね」
本をテーブルに置いたダンテはディーヴァを抱き寄せると共にソファーへ沈み込んだ。
らぶらぶいちゃいちゃとハートマークが飛び交っていそうな熱愛ぶりを発揮して、二人はお互いの指を絡ませ合った。
「そういえばダンテ。冷蔵庫に入ってたあたしのケーキしらない?」
手を離してから思い出したようにダンテに言う。
ギクリ、その瞬間、ダンテの動きがわずかに止まった。
「1日限定20個のリンゴとチーズのプリンケーキなの。あたしの好きな物が全部揃ってる素敵なケーキ……、やっと手に入れたんだよねー」
ディーヴァの好物といえば、リンゴ、チーズ、プリンである。
「さっき食べようと思って冷蔵庫開けたらなかったんだぁ……ダンテ、どこにやったか知ってる?」
「ぅ……あ、えっと……」
あれれ?さっきまでの甘い空気はどこへやら。
なんだか雲行きが怪しくなってきたような……まさにストーム!嵐がやってきそうである。
「……ここに入ってる、とかじゃないよね?」
ツンとダンテのお腹を指でつつく。
いや、もはやツンではなくグサッという感じであり、ディーヴァは確信しているのかもしれない。
それは別れを切り出すのにはかっこうの日のこと……。
「日本には、バレンタインデー、ホワイトデーに続いてメイストームデーってのがあるらしいよ」
「へー。何で知ってんだよそんなこと」
「この本に書いてあるの」
ディーヴァが持っている本をダンテに見せる。
『日本の行事・記念日』と書かれたその本……何故読むのをそのチョイスにしたかは突っ込まない方がいいだろう。
受け取ってメイストームデーとやらの欄を読むと、その顔はみるみるうちに険しい物になってきた。
「この記念日……縁起でもねーな」
冒頭のとおりの記念日であるが、恋人達が別れを切り出すための記念日。
バレンタインデーとホワイトデーで盛り上がった気持ちを一気に奈落の底へぶち落とすものだ。
もはや記念日でもなんでもない。
「ま、うちはそんなモンとは無縁だな」
「ふふ、そうだね」
本をテーブルに置いたダンテはディーヴァを抱き寄せると共にソファーへ沈み込んだ。
らぶらぶいちゃいちゃとハートマークが飛び交っていそうな熱愛ぶりを発揮して、二人はお互いの指を絡ませ合った。
「そういえばダンテ。冷蔵庫に入ってたあたしのケーキしらない?」
手を離してから思い出したようにダンテに言う。
ギクリ、その瞬間、ダンテの動きがわずかに止まった。
「1日限定20個のリンゴとチーズのプリンケーキなの。あたしの好きな物が全部揃ってる素敵なケーキ……、やっと手に入れたんだよねー」
ディーヴァの好物といえば、リンゴ、チーズ、プリンである。
「さっき食べようと思って冷蔵庫開けたらなかったんだぁ……ダンテ、どこにやったか知ってる?」
「ぅ……あ、えっと……」
あれれ?さっきまでの甘い空気はどこへやら。
なんだか雲行きが怪しくなってきたような……まさにストーム!嵐がやってきそうである。
「……ここに入ってる、とかじゃないよね?」
ツンとダンテのお腹を指でつつく。
いや、もはやツンではなくグサッという感じであり、ディーヴァは確信しているのかもしれない。