2/22 猫の日
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昨日の悪魔退治の依頼の際は、相手が面白い姿をしていた。
二本足で歩く猫の姿をしている悪魔だった。
攻撃方法といえば砂をかけるくらいで、悪戯好きなだけの悪魔だったが、周りの住人は困っているとのことで退治しに行ったのだ。
そんな悪魔に負けるダンテではない。
砂はかかったがすぐに倒せた……というかしかるべき場所へとお帰り願ったのだが……
「ん……なんじゃこりゃ!!」
なんだか変な感覚がしてディーヴァよりも一足先に起きたダンテ。
洗面台の鏡で覗き込んだいつものカッコいい自分の顔。
いつにもましてオレ、カッコいい!
……と思おうとして叫ぶ。
頬に猫の物だろう、髭が生えていた。
そして頭の上にはちょこんと白い猫の耳が……同時になんだか尻にも違和感を感じる。
嫌な予感……
振りかえると、やはりというかなんというか。
ご丁寧にも、尻からは耳と同じ配色の長い尻尾がゆらゆら揺れていた。
ダンテの叫び声に起きたのか、ディーヴァが目をごしごしこすって起きてきた。
「ふわぁ、どうしたのダンテ……」
ぱああああ!!
ダンテの姿を見て、目を輝かせる。
気が付けば、非常に喜んでいるディーヴァに、ずっとなでなでされていた。
ムツ●ロウもびっくりななでなでタイム。
ピンと張っている髭をツンツン引っ張ってみたり(ちょっと痛い)尻尾をモミモミしてみたり(なんだか変な気分になる、ここは性感帯か!?)耳をふにふにしてみたり(イキそうなくらい気持ちいい)。
そして喉をこれでもかと撫で、ゴロゴロ言わせる。
ゴロゴロゴロ……。
「やーん!ダンテかわいいー!!」
テンション高くダンテをかまうディーヴァに若干ひくが、ダンテは大人しくされるがままでいた。
何故こんなことになったかはなんとなくわかるが、いつ元に戻るだろうか。
これも結局呪いの一種だろうが……。
ディーヴァが喜ぶならいいよな、自分も気持ちいいし。
どこまでも楽天的なダンテだった。
ぐー……。
その内、腹の虫が鳴き出した。
「ディーヴァ、おにゃかすいたにゃん、朝飯はにゃんだ?ピザがいいにゃん……って、にゃんだこの言葉!?にゃんとかついてるにゃん!!」
「ぷふっ!!あはははは、ダンテ、猫語になってるーっ!!」
「笑いごとじゃにゃーいっ!」
その後は語尾に『にゃん』までついた。
そしてショックで固まるダンテの手には肉球までもがぷっくりと浮き上がってきていた。
このままではいずれ完全に猫になるんじゃね!?
ちょっぴり恐ろしく感じ始めたダンテにディーヴァが近づく。
そのダンテの手をとり……。
……ぷにっ。
ぷにぷにぷにぷにぷに…………
エンドレスぷにぷに。
「はわわわわ、肉球気持ちいい…肉球さいこーだよぉ!!」
「いい加減にしてくれにゃ、ディーヴァ」
「もうちょっとだけ!」
いつまでも肉球に構うディーヴァに、ダンテはお返しとばかりに猫のざらりとした舌でその頬を舐め上げた。
「お返しにゃ」
「わ、舌まで猫仕様に?ザラッザラ!くすぐったいというより、痛いね」
きっと熱い物にも弱いに違いない、猫舌という表現があるくらいだし。
話が猫舌について飛んでしまったディーヴァとは違く、ダンテは違う部分に着目していた。
「痛いで、思い出したにゃ!そう言えばにゃんだけどにゃ、猫ってヤる時、雌の首に噛みつくんにゃ」
他にも多々ありますがここから先はR指定表現が飛び出すので言わないでおきます!
ダンテの言葉に顔を赤くして舐められた頬を抑えるディーヴァ。
「……何でそんなどうでもいいことばっかり知ってるのよ」
「TVでやってたにゃ」
「そうなんだ……TVめ、いらんことを…」
「という訳で……」
いきなりぐるんと景色が回転する。
ディーヴァの視界に映るのは部屋の天井と舌なめずりするダンテに変わった。
大丈夫だ、きっと猫とだったら年齢も何も関係ない。
そんな意味の言葉を吐き出したダンテがディーヴァに覆いかぶさった。
「そんな話聞いたことないんですけどー!!って、ぎゃあ、ゴキブリ-!!」
天井にディーヴァの大嫌いなゴキブリが這っているのに気が付く。
その言葉にダンテもゴキブリを視界に映した。
「んんん!?おわわ体が勝手に!!」
猫の特性か、ゴキブリを追いかけだすダンテ。
「た、助かった……ゴキブリに助けられるとは思わなかったけどね」
やはり呪いの一種だったようで、そのあとに天使の力をダンテに与えることでなんとか解呪できた。
相変わらず便利な能力である。
「こういう猫耳だの尻尾だのは、ぜひディーヴァにつけさせたかったね!」
「だーめ。そうなってたら違う意味でダンテが発情しちゃうもん」
「ちげぇねぇや!」
●あとがき
2/22~3/8までの拍手。
小さい猫になっちゃうのではなく、でっかい図体のダンテに最初から最後まで耳やら尻尾やらついてるのを想像してみてください。
猫というか獅子のようなもんですが、意外と萌えるだろ?
ということで猫の日でした。
二本足で歩く猫の姿をしている悪魔だった。
攻撃方法といえば砂をかけるくらいで、悪戯好きなだけの悪魔だったが、周りの住人は困っているとのことで退治しに行ったのだ。
そんな悪魔に負けるダンテではない。
砂はかかったがすぐに倒せた……というかしかるべき場所へとお帰り願ったのだが……
「ん……なんじゃこりゃ!!」
なんだか変な感覚がしてディーヴァよりも一足先に起きたダンテ。
洗面台の鏡で覗き込んだいつものカッコいい自分の顔。
いつにもましてオレ、カッコいい!
……と思おうとして叫ぶ。
頬に猫の物だろう、髭が生えていた。
そして頭の上にはちょこんと白い猫の耳が……同時になんだか尻にも違和感を感じる。
嫌な予感……
振りかえると、やはりというかなんというか。
ご丁寧にも、尻からは耳と同じ配色の長い尻尾がゆらゆら揺れていた。
ダンテの叫び声に起きたのか、ディーヴァが目をごしごしこすって起きてきた。
「ふわぁ、どうしたのダンテ……」
ぱああああ!!
ダンテの姿を見て、目を輝かせる。
気が付けば、非常に喜んでいるディーヴァに、ずっとなでなでされていた。
ムツ●ロウもびっくりななでなでタイム。
ピンと張っている髭をツンツン引っ張ってみたり(ちょっと痛い)尻尾をモミモミしてみたり(なんだか変な気分になる、ここは性感帯か!?)耳をふにふにしてみたり(イキそうなくらい気持ちいい)。
そして喉をこれでもかと撫で、ゴロゴロ言わせる。
ゴロゴロゴロ……。
「やーん!ダンテかわいいー!!」
テンション高くダンテをかまうディーヴァに若干ひくが、ダンテは大人しくされるがままでいた。
何故こんなことになったかはなんとなくわかるが、いつ元に戻るだろうか。
これも結局呪いの一種だろうが……。
ディーヴァが喜ぶならいいよな、自分も気持ちいいし。
どこまでも楽天的なダンテだった。
ぐー……。
その内、腹の虫が鳴き出した。
「ディーヴァ、おにゃかすいたにゃん、朝飯はにゃんだ?ピザがいいにゃん……って、にゃんだこの言葉!?にゃんとかついてるにゃん!!」
「ぷふっ!!あはははは、ダンテ、猫語になってるーっ!!」
「笑いごとじゃにゃーいっ!」
その後は語尾に『にゃん』までついた。
そしてショックで固まるダンテの手には肉球までもがぷっくりと浮き上がってきていた。
このままではいずれ完全に猫になるんじゃね!?
ちょっぴり恐ろしく感じ始めたダンテにディーヴァが近づく。
そのダンテの手をとり……。
……ぷにっ。
ぷにぷにぷにぷにぷに…………
エンドレスぷにぷに。
「はわわわわ、肉球気持ちいい…肉球さいこーだよぉ!!」
「いい加減にしてくれにゃ、ディーヴァ」
「もうちょっとだけ!」
いつまでも肉球に構うディーヴァに、ダンテはお返しとばかりに猫のざらりとした舌でその頬を舐め上げた。
「お返しにゃ」
「わ、舌まで猫仕様に?ザラッザラ!くすぐったいというより、痛いね」
きっと熱い物にも弱いに違いない、猫舌という表現があるくらいだし。
話が猫舌について飛んでしまったディーヴァとは違く、ダンテは違う部分に着目していた。
「痛いで、思い出したにゃ!そう言えばにゃんだけどにゃ、猫ってヤる時、雌の首に噛みつくんにゃ」
他にも多々ありますがここから先はR指定表現が飛び出すので言わないでおきます!
ダンテの言葉に顔を赤くして舐められた頬を抑えるディーヴァ。
「……何でそんなどうでもいいことばっかり知ってるのよ」
「TVでやってたにゃ」
「そうなんだ……TVめ、いらんことを…」
「という訳で……」
いきなりぐるんと景色が回転する。
ディーヴァの視界に映るのは部屋の天井と舌なめずりするダンテに変わった。
大丈夫だ、きっと猫とだったら年齢も何も関係ない。
そんな意味の言葉を吐き出したダンテがディーヴァに覆いかぶさった。
「そんな話聞いたことないんですけどー!!って、ぎゃあ、ゴキブリ-!!」
天井にディーヴァの大嫌いなゴキブリが這っているのに気が付く。
その言葉にダンテもゴキブリを視界に映した。
「んんん!?おわわ体が勝手に!!」
猫の特性か、ゴキブリを追いかけだすダンテ。
「た、助かった……ゴキブリに助けられるとは思わなかったけどね」
やはり呪いの一種だったようで、そのあとに天使の力をダンテに与えることでなんとか解呪できた。
相変わらず便利な能力である。
「こういう猫耳だの尻尾だのは、ぜひディーヴァにつけさせたかったね!」
「だーめ。そうなってたら違う意味でダンテが発情しちゃうもん」
「ちげぇねぇや!」
●あとがき
2/22~3/8までの拍手。
小さい猫になっちゃうのではなく、でっかい図体のダンテに最初から最後まで耳やら尻尾やらついてるのを想像してみてください。
猫というか獅子のようなもんですが、意外と萌えるだろ?
ということで猫の日でした。