12/24・25 クリスマス
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しかしながら、ディーヴァはそのかっこよさを褒めるどころではない。
恥と怒りの感情で耳まで赤くしてダンテに告げた。
「ダンテまで着なくていいし!かわいそうとか思うなら、この衣装脱いだって構わないでしょ!」
「おっと、それが許されると思うか?」
「あー!あたしの服!」
ディーヴァの着ていた服はいつの間にかダンテの手の内に。
その手によって高い位置に持ち上げられていた。
「ダンテ、返してよー」
「やーだね!」
ピョンピョン飛び跳ねるが、長身のダンテの持ち上げた腕に届くはずもなく伸ばした手は空を切る。
「う~、ダンテのばかぁ!!ダンテなんか、おへそ冷やしておなかこわしちゃえ!……きゃ、」
「おっと」
蹴躓いたディーヴァを支え、ダンテはそのまま一緒にソファへ倒れ込んだ。
「やった♪洋服ゲット!」
ようやくダンテの手に届いて一安心。
だが、考えてみてほしい、今のディーヴァはダンテの上に乗っている状態なのである。
「そのポーズは誘ってるとしか思えないぜ?」
「え、きゃあ!!」
視界が回転して気がつくとディーヴァが下に、ダンテが上になっていた。
そしてダンテはディーヴァを逃がすまいと、その体に跨がるようにして押さえつけた。
その表情は、角があるというのにトナカイではなく狼にしかみえない。
「なあ、そろそろ……イイだろ?」
「イイって……何が?」
「クリスマスだぜ、わかるだろ。オレにお前っていうプレゼントをくれよ」
獲物を視界に入れた猛禽のような瞳を爛々と輝かせ、舌舐めずりする。
そしてその手はゆっくりと露わになっている足へ伸ばされた。
半魔ゆえの体温の高いゴツゴツした指が太ももをなぞる。
ぞわり。
ディーヴァは思わずぎゅ、と目をつぶる。
目を閉じたディーヴァを見たダンテはこれをチャンスと思った。
今度はその手を上下に分かれた場所から侵入させ、ディーヴァの体を浮かせてすばやくブラジャーを外す。
ぷちん……。
「……ぁっ!」
たゆん、服の上からでもわかる、豊満な胸が大きく揺れた。
ダンテはつばをごくりと飲み込んだ。
これから食事の時間の始まりだ!
どこから口にしようか思案するダンテとは反対に、食べられる側……ディーヴァは悪魔と相対した時以上にこわがっていた。
ただし、相手はダンテ。
予告なく襲ってきたならまだしも、今回のような場合に翼が出ることはなく結界も発動しない。
その目は、ひたすら「こわい」と恐怖色の涙をにじませていた。
「ふぇ……ダンテぇ、」
涙、そして恐怖に染まるディーヴァの表情を視界に入れたダンテ。
ダンテの中の天秤―自分の欲望、そして反対にはディーヴァが乗っている―が大きく揺れ動き、ディーヴァの方へと傾く。
今回も諦めたほうが、我慢した方がよさそうだ。
お前にはまだ早い!と何かが警告をならしているし、ディーヴァに嫌われたくはない。
嫌われるくらいなら、自分の欲を我慢する方がましというもの。
「……わかったよ」
ダンテはかわりに、最後の悪戯に「フッ……」と耳に息をふきかけて離してやった。
「ひゃう!」
「イタズラは終わりだ」
ディーヴァを立ち上がらせるためダンテの伸ばした腕をとる。
ダンテの我慢しているという気持ちもわからなくはない。
だが、どうしても恐怖の方が勝ってしまう。
「……ごめんね」
ディーヴァは申し訳なさそうにしゅんとした。
「オレこそ悪かったな」
「ううん、ダンテは悪くないよ。本当にごめんなさい」
「ディーヴァはいいんだよ、当たり前の反応を示したろ」
「でも……」
くよくよと悩み、落ち込み続けるディーヴァ。
このままではせっかくのクリスマスが落ち込んだまま終わってしまう!
「そんなに悪いと思ってくれてるなら、そうだな……」
「?」
ニヤリ、ダンテがいつものあの笑みを浮かべる。
あ……なんだかイヤな予感。
「さあ、ディーヴァ……撮らせてもらうぜ」
ディーヴァのそのイヤな予感は的中した。
いつの間に用意したのか、ダンテの手の中にはカメラが。
「オレの指示通りのポージング、頼んだぞ☆」
「え、やだ」
「写真撮影で我慢してやるってんだ、お前も我慢……してくれるよな?」
「うぅ……恥ずかしいからやだよぉ~」
「それともやっぱりベッドの上でオレとダンスしてくれるのか?」
「それもいや!」
「じゃ、写真だな」
「うわーん!もういいよ、どんどん撮ればいいじゃない!!」
結局、写真撮影でディーヴァは妥協する。
そして、あ~んなポーズやこ~んなポーズをさせ、その全てを写真におさめるダンテであった。
***
「いや~いい仕事したぜ!ディーヴァ、最高のプレゼントありがとな!!」
「ソレハヨカッタネ」
ホクホクとした表情でカメラを抱えるダンテとは裏腹に、ディーヴァは精根尽きたような面持ちでソファに横になっていた。
と、紙袋の中身がちらりと見える。
まだ底の方に何やら入っているようだった。
気になったディーヴァは、それを手に取る。
赤くてまぁるいそれを、ダンテがしたようなニヤリ顔になって見つめた。
「これ忘れてるよトナカイさん?」
「げ」
今度は振り返ったダンテの顔が引きつる番だった。
赤鼻のトナカイの、耳に紐をひっかけてつけるタイプの鼻の部分、それがディーヴァの手の中にあった。
「それはかっこ悪いからいらないと思ってつけてなかったのに……」
「あたしがこんな恥ずかしくて怖い思いしたのに、ダンテはお鼻もつけないわけ?」
「別につけなくてもいいだろ?」
にっこり笑顔に見え隠れする怒りの感情。
「問答無用です!」
ちょこんと赤鼻をつけられたダンテ。
「うわ、何するんだよ!」
「さぁて、この状態でもう一枚写真とろっか♪」
有無を言わさないような、天使であり小悪魔でもある微笑みに、ダンテは何も言えず固まった。
こうしてまた一枚、アルバムには変な写真が増えたのであった。
●あとがき
12月24~1月5日まで配置していた拍手夢。
ウラジャナイヨ~、未遂ダヨ~。
恥と怒りの感情で耳まで赤くしてダンテに告げた。
「ダンテまで着なくていいし!かわいそうとか思うなら、この衣装脱いだって構わないでしょ!」
「おっと、それが許されると思うか?」
「あー!あたしの服!」
ディーヴァの着ていた服はいつの間にかダンテの手の内に。
その手によって高い位置に持ち上げられていた。
「ダンテ、返してよー」
「やーだね!」
ピョンピョン飛び跳ねるが、長身のダンテの持ち上げた腕に届くはずもなく伸ばした手は空を切る。
「う~、ダンテのばかぁ!!ダンテなんか、おへそ冷やしておなかこわしちゃえ!……きゃ、」
「おっと」
蹴躓いたディーヴァを支え、ダンテはそのまま一緒にソファへ倒れ込んだ。
「やった♪洋服ゲット!」
ようやくダンテの手に届いて一安心。
だが、考えてみてほしい、今のディーヴァはダンテの上に乗っている状態なのである。
「そのポーズは誘ってるとしか思えないぜ?」
「え、きゃあ!!」
視界が回転して気がつくとディーヴァが下に、ダンテが上になっていた。
そしてダンテはディーヴァを逃がすまいと、その体に跨がるようにして押さえつけた。
その表情は、角があるというのにトナカイではなく狼にしかみえない。
「なあ、そろそろ……イイだろ?」
「イイって……何が?」
「クリスマスだぜ、わかるだろ。オレにお前っていうプレゼントをくれよ」
獲物を視界に入れた猛禽のような瞳を爛々と輝かせ、舌舐めずりする。
そしてその手はゆっくりと露わになっている足へ伸ばされた。
半魔ゆえの体温の高いゴツゴツした指が太ももをなぞる。
ぞわり。
ディーヴァは思わずぎゅ、と目をつぶる。
目を閉じたディーヴァを見たダンテはこれをチャンスと思った。
今度はその手を上下に分かれた場所から侵入させ、ディーヴァの体を浮かせてすばやくブラジャーを外す。
ぷちん……。
「……ぁっ!」
たゆん、服の上からでもわかる、豊満な胸が大きく揺れた。
ダンテはつばをごくりと飲み込んだ。
これから食事の時間の始まりだ!
どこから口にしようか思案するダンテとは反対に、食べられる側……ディーヴァは悪魔と相対した時以上にこわがっていた。
ただし、相手はダンテ。
予告なく襲ってきたならまだしも、今回のような場合に翼が出ることはなく結界も発動しない。
その目は、ひたすら「こわい」と恐怖色の涙をにじませていた。
「ふぇ……ダンテぇ、」
涙、そして恐怖に染まるディーヴァの表情を視界に入れたダンテ。
ダンテの中の天秤―自分の欲望、そして反対にはディーヴァが乗っている―が大きく揺れ動き、ディーヴァの方へと傾く。
今回も諦めたほうが、我慢した方がよさそうだ。
お前にはまだ早い!と何かが警告をならしているし、ディーヴァに嫌われたくはない。
嫌われるくらいなら、自分の欲を我慢する方がましというもの。
「……わかったよ」
ダンテはかわりに、最後の悪戯に「フッ……」と耳に息をふきかけて離してやった。
「ひゃう!」
「イタズラは終わりだ」
ディーヴァを立ち上がらせるためダンテの伸ばした腕をとる。
ダンテの我慢しているという気持ちもわからなくはない。
だが、どうしても恐怖の方が勝ってしまう。
「……ごめんね」
ディーヴァは申し訳なさそうにしゅんとした。
「オレこそ悪かったな」
「ううん、ダンテは悪くないよ。本当にごめんなさい」
「ディーヴァはいいんだよ、当たり前の反応を示したろ」
「でも……」
くよくよと悩み、落ち込み続けるディーヴァ。
このままではせっかくのクリスマスが落ち込んだまま終わってしまう!
「そんなに悪いと思ってくれてるなら、そうだな……」
「?」
ニヤリ、ダンテがいつものあの笑みを浮かべる。
あ……なんだかイヤな予感。
「さあ、ディーヴァ……撮らせてもらうぜ」
ディーヴァのそのイヤな予感は的中した。
いつの間に用意したのか、ダンテの手の中にはカメラが。
「オレの指示通りのポージング、頼んだぞ☆」
「え、やだ」
「写真撮影で我慢してやるってんだ、お前も我慢……してくれるよな?」
「うぅ……恥ずかしいからやだよぉ~」
「それともやっぱりベッドの上でオレとダンスしてくれるのか?」
「それもいや!」
「じゃ、写真だな」
「うわーん!もういいよ、どんどん撮ればいいじゃない!!」
結局、写真撮影でディーヴァは妥協する。
そして、あ~んなポーズやこ~んなポーズをさせ、その全てを写真におさめるダンテであった。
***
「いや~いい仕事したぜ!ディーヴァ、最高のプレゼントありがとな!!」
「ソレハヨカッタネ」
ホクホクとした表情でカメラを抱えるダンテとは裏腹に、ディーヴァは精根尽きたような面持ちでソファに横になっていた。
と、紙袋の中身がちらりと見える。
まだ底の方に何やら入っているようだった。
気になったディーヴァは、それを手に取る。
赤くてまぁるいそれを、ダンテがしたようなニヤリ顔になって見つめた。
「これ忘れてるよトナカイさん?」
「げ」
今度は振り返ったダンテの顔が引きつる番だった。
赤鼻のトナカイの、耳に紐をひっかけてつけるタイプの鼻の部分、それがディーヴァの手の中にあった。
「それはかっこ悪いからいらないと思ってつけてなかったのに……」
「あたしがこんな恥ずかしくて怖い思いしたのに、ダンテはお鼻もつけないわけ?」
「別につけなくてもいいだろ?」
にっこり笑顔に見え隠れする怒りの感情。
「問答無用です!」
ちょこんと赤鼻をつけられたダンテ。
「うわ、何するんだよ!」
「さぁて、この状態でもう一枚写真とろっか♪」
有無を言わさないような、天使であり小悪魔でもある微笑みに、ダンテは何も言えず固まった。
こうしてまた一枚、アルバムには変な写真が増えたのであった。
●あとがき
12月24~1月5日まで配置していた拍手夢。
ウラジャナイヨ~、未遂ダヨ~。
