12/24・25 クリスマス
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「「メリークリスマス!!」」
お互いのグラスが軽やかな音をたてる。
中身はお酒ではないが、雰囲気は十分だ。
そう。
今年もまた、クリスマスがやってきたのだ。
ダンテと一緒のクリスマスはこれで二回目になる。
二人は、シチューやらターキーやらケーキやら、ところ狭しと並んだ料理に舌鼓をうちながら会話する。
「思ったんだけどさ、悪魔がクリスマスを祝うってなんだか不思議な感じがするよね」
「まあな。反対に天使のお前にゃピッタリだけど」
「えへへ、ありがと。ところで昔から祝ってたの?スパーダさんがいた頃も……」
「ああ、親父の奴はオレ達より楽しんでたぜ?はしゃぎすぎてお袋に叱られてたくらいだ」
「へ、へー。想像できないや」
ダンテの話を聞いていると、どんどん崩れていくスパーダ象。
ディーヴァの頭の中では、今やお茶目なパパさんのイメージになっている。
「でもイベントだしな、悪魔も天使も……誰でも楽しんでいいんじゃねぇか?」
「うん、そうだね!」
確かにそうだ。
イベント事を楽しみたい気持ちに種族なんて関係ない。
食事の後は、あたたかい部屋でソファに座りぼーっとTVをみる。
「食事以外は至ってフツーのクリスマスになりそうだな」
「こういうクリスマスがあってもいいんじゃない?プレゼントは明日の朝、枕元で交換…みたいな感じでさ」
「今じゃないのかよ」
ダンテのツッコミが入る。
彼はその手にプレゼントを隠し持っていたようだ。
「明日をお楽しみに!!」
「はいはい。ちょっと部屋に行ってくるな。……すぐ戻る」
愛する彼女はプレゼントは交換で。というのを御所望だ。
ダンテは仕方なしに、背中に隠したプレゼントを部屋に置きにいった。
ついでに他の用事もあるため、好都合というもの。
戻ったダンテがソファにどっかりと腰を下ろす。
そして神妙な面持ちでディーヴァの顔を覗き込んだ。
「さて、ディーヴァ」
「なに、改まって……」
「プレゼントは明日の楽しみにとっとくとして……。ディーヴァ、サンタになる気はないか?」
「サンタクロースに?」
「そ。赤い服のかわいいサンタクロースに」
仕事ということか。
ディーヴァはそう思い込んだ。
ダンテは表向き便利屋を営んでいる。
クリスマスにサンタの代わりをする、というような仕事が入ってもおかしくはないのだ。
げんに、昨日とおとといのダンテは珍しくプレゼント配達員の仕事をしていた。
少々さびしい気もするが仕事ならと、我慢したのが記憶にある。
そしてダンテはそれをディーヴァに手伝ってほしいということなのだろう。
寒いけれど天使の手も借りたいほど忙しいのならばしかたがない。
ディーヴァは立ち上がり頷いた。
「サンタクロースになるくらいお安いごようだよ!あたし、いくらでもお手伝いするよ」
「……本当か?何に誓う?」
「誓うってなにそれ、本当だよ~?」
「いーからいーから」
「んと、じゃあ……天使に誓って。でも、このままだと寒いからコートとってくるね」
自分に流れる血に誓いを立てたディーヴァは、立ち上がり部屋に行きかける。
だが、ダンテはそれを遮り止めた。
「いや、いい、コートは必要ない」
「へ、どして?」
「届け先はないからな。あるとすればココ、オレの元」
「どゆこと??」
「お前の仕事はこれに着替えるだけだ」
にやり。
ダンテはいつもの怪しげな笑みを浮かべ、リビングのすぐ外に置いておいたらしい紙袋をその手に持ってきた。
「え……」
取り出されたその中身を見てディーヴァは固まった。
「さあディーヴァ、おとなしくこれを着てもらおうか」
「やだ!あたしこんなの着ないよ!スカート短すぎ、露出しすぎ!!」
渡されたそれを突き返すディーヴァ。
ダンテは目を細めて言った。
「ほ~、天使に誓ってとか言ったのは誰だったかな~」
「ぅぐ……」
「ディーヴァはいつから嘘をつくような悪い子になったんだろうな~」
「ぐぬぬぬぬ…わかったわよ。……着ればいいんでしょ、着れば!」
「お利口だなぁ、ディーヴァ」
屈辱的な表情でディーヴァはダンテを、そしてその衣装を睨んだ。
着替えたディーヴァはそれ以上伸びないというのに、一生懸命裾をひっぱり居心地悪そうにしていた。
際どいどころではない。
しゃがまなくても履いているだけで下着が丸見えのそれ。
それは、パーティーグッズの類いではなく大人のコスプレ衣装屋に売っているであろう、非常に露出の多いサンタクロースの衣装だった。
よくあるワンピースタイプではなく、上下にわかれており上がキャミソールタイプでアームカバーが二の腕から下を覆っている。
それから、問題の下だ。
マイクロミニも真っ青!なパンツが丸見えのミニスカートである。
どう考えてもそういうことのための衣装としか思えない。
ダンテが嬉々として購入しているであろう光景が、はっきりと目に浮かぶ。
「本日のおぱんちゅは水色か、かわいいな」
「ぎゃー!見ないでったら!」
「見えちまうもんはしかたないだろ。それ以上引っ張ったら破けて余計に丸見えになるけど、いいのか」
ダンテのその注意に引っ張っていた手を止めて、見えぬよう手で隠すのみに努めたディーヴァ。
「へっへっへ……やっぱ似合うし、ずいぶんそそるねぇ……」
ダンテは満足げに頷き「ディーヴァだけ着るのはかわいそうだからな、オレも着るぜ」と、その言葉とともに更に紙袋から何やらとりだした。
サンタクロースといったら相棒はトナカイだ。
ダンテの衣装は、トナカイだった。
茶色のファーがふんだんに使われた、へそ出しタイプの無駄にスタイリッシュな衣装である。
正直にいおう、かっこいい。
お互いのグラスが軽やかな音をたてる。
中身はお酒ではないが、雰囲気は十分だ。
そう。
今年もまた、クリスマスがやってきたのだ。
ダンテと一緒のクリスマスはこれで二回目になる。
二人は、シチューやらターキーやらケーキやら、ところ狭しと並んだ料理に舌鼓をうちながら会話する。
「思ったんだけどさ、悪魔がクリスマスを祝うってなんだか不思議な感じがするよね」
「まあな。反対に天使のお前にゃピッタリだけど」
「えへへ、ありがと。ところで昔から祝ってたの?スパーダさんがいた頃も……」
「ああ、親父の奴はオレ達より楽しんでたぜ?はしゃぎすぎてお袋に叱られてたくらいだ」
「へ、へー。想像できないや」
ダンテの話を聞いていると、どんどん崩れていくスパーダ象。
ディーヴァの頭の中では、今やお茶目なパパさんのイメージになっている。
「でもイベントだしな、悪魔も天使も……誰でも楽しんでいいんじゃねぇか?」
「うん、そうだね!」
確かにそうだ。
イベント事を楽しみたい気持ちに種族なんて関係ない。
食事の後は、あたたかい部屋でソファに座りぼーっとTVをみる。
「食事以外は至ってフツーのクリスマスになりそうだな」
「こういうクリスマスがあってもいいんじゃない?プレゼントは明日の朝、枕元で交換…みたいな感じでさ」
「今じゃないのかよ」
ダンテのツッコミが入る。
彼はその手にプレゼントを隠し持っていたようだ。
「明日をお楽しみに!!」
「はいはい。ちょっと部屋に行ってくるな。……すぐ戻る」
愛する彼女はプレゼントは交換で。というのを御所望だ。
ダンテは仕方なしに、背中に隠したプレゼントを部屋に置きにいった。
ついでに他の用事もあるため、好都合というもの。
戻ったダンテがソファにどっかりと腰を下ろす。
そして神妙な面持ちでディーヴァの顔を覗き込んだ。
「さて、ディーヴァ」
「なに、改まって……」
「プレゼントは明日の楽しみにとっとくとして……。ディーヴァ、サンタになる気はないか?」
「サンタクロースに?」
「そ。赤い服のかわいいサンタクロースに」
仕事ということか。
ディーヴァはそう思い込んだ。
ダンテは表向き便利屋を営んでいる。
クリスマスにサンタの代わりをする、というような仕事が入ってもおかしくはないのだ。
げんに、昨日とおとといのダンテは珍しくプレゼント配達員の仕事をしていた。
少々さびしい気もするが仕事ならと、我慢したのが記憶にある。
そしてダンテはそれをディーヴァに手伝ってほしいということなのだろう。
寒いけれど天使の手も借りたいほど忙しいのならばしかたがない。
ディーヴァは立ち上がり頷いた。
「サンタクロースになるくらいお安いごようだよ!あたし、いくらでもお手伝いするよ」
「……本当か?何に誓う?」
「誓うってなにそれ、本当だよ~?」
「いーからいーから」
「んと、じゃあ……天使に誓って。でも、このままだと寒いからコートとってくるね」
自分に流れる血に誓いを立てたディーヴァは、立ち上がり部屋に行きかける。
だが、ダンテはそれを遮り止めた。
「いや、いい、コートは必要ない」
「へ、どして?」
「届け先はないからな。あるとすればココ、オレの元」
「どゆこと??」
「お前の仕事はこれに着替えるだけだ」
にやり。
ダンテはいつもの怪しげな笑みを浮かべ、リビングのすぐ外に置いておいたらしい紙袋をその手に持ってきた。
「え……」
取り出されたその中身を見てディーヴァは固まった。
「さあディーヴァ、おとなしくこれを着てもらおうか」
「やだ!あたしこんなの着ないよ!スカート短すぎ、露出しすぎ!!」
渡されたそれを突き返すディーヴァ。
ダンテは目を細めて言った。
「ほ~、天使に誓ってとか言ったのは誰だったかな~」
「ぅぐ……」
「ディーヴァはいつから嘘をつくような悪い子になったんだろうな~」
「ぐぬぬぬぬ…わかったわよ。……着ればいいんでしょ、着れば!」
「お利口だなぁ、ディーヴァ」
屈辱的な表情でディーヴァはダンテを、そしてその衣装を睨んだ。
着替えたディーヴァはそれ以上伸びないというのに、一生懸命裾をひっぱり居心地悪そうにしていた。
際どいどころではない。
しゃがまなくても履いているだけで下着が丸見えのそれ。
それは、パーティーグッズの類いではなく大人のコスプレ衣装屋に売っているであろう、非常に露出の多いサンタクロースの衣装だった。
よくあるワンピースタイプではなく、上下にわかれており上がキャミソールタイプでアームカバーが二の腕から下を覆っている。
それから、問題の下だ。
マイクロミニも真っ青!なパンツが丸見えのミニスカートである。
どう考えてもそういうことのための衣装としか思えない。
ダンテが嬉々として購入しているであろう光景が、はっきりと目に浮かぶ。
「本日のおぱんちゅは水色か、かわいいな」
「ぎゃー!見ないでったら!」
「見えちまうもんはしかたないだろ。それ以上引っ張ったら破けて余計に丸見えになるけど、いいのか」
ダンテのその注意に引っ張っていた手を止めて、見えぬよう手で隠すのみに努めたディーヴァ。
「へっへっへ……やっぱ似合うし、ずいぶんそそるねぇ……」
ダンテは満足げに頷き「ディーヴァだけ着るのはかわいそうだからな、オレも着るぜ」と、その言葉とともに更に紙袋から何やらとりだした。
サンタクロースといったら相棒はトナカイだ。
ダンテの衣装は、トナカイだった。
茶色のファーがふんだんに使われた、へそ出しタイプの無駄にスタイリッシュな衣装である。
正直にいおう、かっこいい。
