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『禁断の愛とその果て』
※兄弟設定、二番目の名前変換
―カンタレラ……雪のように白く、快いほど甘美な毒薬……。
この屋敷に代々受け継がれてきた毒薬だ。
この毒薬があったからこそ、一族は栄え、繁栄してきたと言っても過言ではない―
オレにはルクレツィアという年下の妹がいる。
かわいいかわいいオレの妹は、今や年頃の娘……かわいらしさはそのままに、それはもう美しく成長した。
屋敷の庭園に咲き乱れる真紅の薔薇達の中、座りこんでそっと花を眺めるルクレツィアは、その薔薇達と引けをとらぬ美しさ。
オレは、あろうことか実の妹に懸想している。
こんなこと両親に、いや、誰かに知られてはいけないことだろう。
その想いを抱くことすら禁忌だ。
「ルクレツィア……お前が誰かの物になるなんて、オレには我慢ならねぇ……」
ギリ……と唇を噛みしめて、その姿を屋敷の影から見つめていると、おっと、彼女がこちらの視線に気が付いたようだ。
「お兄さま!」と屈託のない笑顔をこちらに向けて、手を振っている。
それに手を振り返して小さく笑みをこぼすと、ダンテは静かにその場を後にした。
カツン、カツンと靴音を鳴らして長い回廊をすすむ。
一歩一歩が重く、上手く進まない。
そして、とうとうその歩みは止まる。
無視しようと思っても、無視できぬこの感情。
気が付かないふりをしようとしても、身の内に宿る心には悟られている。
妹に酔いしれている思いには、嘘がつけない。
「ダメだ……やっぱり耐えられない」
ルクレツィアには、最近婚約者が出来た。
親の決めたその人は、名だけ通った顔も知らぬ者。
結婚の日取りが決まるまでは、お互い顔も性格も何も知らないまま。
名が通っていたところでダンテからしてみれば、どこの馬の骨。
そんな者に愛する妹が娶られていくなんて、耐えきれないし許せない。
それならば禁忌であろうともいっそ……と、手で覆っていた顔を歪ませた。
その表情には、鋭くも妖艶な光がたたえられていた。
※兄弟設定、二番目の名前変換
―カンタレラ……雪のように白く、快いほど甘美な毒薬……。
この屋敷に代々受け継がれてきた毒薬だ。
この毒薬があったからこそ、一族は栄え、繁栄してきたと言っても過言ではない―
オレにはルクレツィアという年下の妹がいる。
かわいいかわいいオレの妹は、今や年頃の娘……かわいらしさはそのままに、それはもう美しく成長した。
屋敷の庭園に咲き乱れる真紅の薔薇達の中、座りこんでそっと花を眺めるルクレツィアは、その薔薇達と引けをとらぬ美しさ。
オレは、あろうことか実の妹に懸想している。
こんなこと両親に、いや、誰かに知られてはいけないことだろう。
その想いを抱くことすら禁忌だ。
「ルクレツィア……お前が誰かの物になるなんて、オレには我慢ならねぇ……」
ギリ……と唇を噛みしめて、その姿を屋敷の影から見つめていると、おっと、彼女がこちらの視線に気が付いたようだ。
「お兄さま!」と屈託のない笑顔をこちらに向けて、手を振っている。
それに手を振り返して小さく笑みをこぼすと、ダンテは静かにその場を後にした。
カツン、カツンと靴音を鳴らして長い回廊をすすむ。
一歩一歩が重く、上手く進まない。
そして、とうとうその歩みは止まる。
無視しようと思っても、無視できぬこの感情。
気が付かないふりをしようとしても、身の内に宿る心には悟られている。
妹に酔いしれている思いには、嘘がつけない。
「ダメだ……やっぱり耐えられない」
ルクレツィアには、最近婚約者が出来た。
親の決めたその人は、名だけ通った顔も知らぬ者。
結婚の日取りが決まるまでは、お互い顔も性格も何も知らないまま。
名が通っていたところでダンテからしてみれば、どこの馬の骨。
そんな者に愛する妹が娶られていくなんて、耐えきれないし許せない。
それならば禁忌であろうともいっそ……と、手で覆っていた顔を歪ませた。
その表情には、鋭くも妖艶な光がたたえられていた。