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ゴーン……。
12回目の鐘が鳴り響く。
鬼ごっこ開始の合図の鐘が。
「さあて、オレのシンデレラはどこまで逃げたんだろうな」
走りづらかったのだろう、投げ捨てられた靴を見つけたダンテが、そう言う。
靴を置いて逃げるなんて、シンデレラそのものじゃあないか。
探してくれと言っているようなものだ。
探しにくくなったら、どうしようかと思った。
夢魔であるダンテ自身が、黒い夢に囚われ、焦らされるところだった。
拾った靴を媒介に、夢の世界をディーヴァにまっすぐ向かっていくダンテ。
この絵本の中のような夢の世界を旅するディーヴァは、今はどこ?
愛も夢も希望も、身に宿る全てを脱ぎ捨てて、見つかるときを怯えて待っているのだろう。
逆に誘ってるとしか見えないシチュエーション。
今から迎えに行くから……。
「イイコで待ってろよ、オレのお姫様」
***
見つけたディーヴァは、水辺に腰をおろしながら、こっそりと花占いをしていた。
「好き、嫌い、好き、嫌い、……好き。何度やってもあたしの心と同じ。『好き』になっちゃう」
自身を閉じ込めんとする悪魔だが、これまでとても楽しかったし、好きだという恋心は本物。
現実がいやになることはたくさんあるが、それでも、帰れないのはいやだ。
「『好き』』、それが本心か?」
「ひゃ、ダ、ダンテ……」
振り向くと、そこにはダンテがいて心を……本音を、覗かれた。
慌てて立ち上がるも、その逃げようとした手はダンテに掴まれてしまった。
「っ……!」
「……逃げんな」
囁くと、そのまま絡めとって、ディーヴァを腕の中に閉じ込めるダンテ。
「ここは誰か他の人間が見ている夢の世界かもしれない。だが、オレは夢魔。夢の世界はオレの思いのままだ。夢魔たるオレから逃げたところで何もならないこと、わかってんだろ?」
こくり、静かに頷くディーヴァの毛束をするりととり、静かに口づける。
「好きだ、ディーヴァ。お前が欲しい、足先から髪の毛先まですべて欲しい」
「ダンテ……」
その熱っぽい視線にほだされたか、魅入られたか、ディーヴァはダンテの手に自らの手を重ねる。
ギュッともう一度、確認の意味をこめて、ディーヴァをだきしめるダンテ。
もう、ディーヴァがダンテを突き飛ばすことはなかった。
残りの白紙のページは自分自身で紡ぎ解くもの…。
自分の居場所がそこにないと思うのなら、自分で書き足せばいい。
―後は読者(お前)だけが知る―
12回目の鐘が鳴り響く。
鬼ごっこ開始の合図の鐘が。
「さあて、オレのシンデレラはどこまで逃げたんだろうな」
走りづらかったのだろう、投げ捨てられた靴を見つけたダンテが、そう言う。
靴を置いて逃げるなんて、シンデレラそのものじゃあないか。
探してくれと言っているようなものだ。
探しにくくなったら、どうしようかと思った。
夢魔であるダンテ自身が、黒い夢に囚われ、焦らされるところだった。
拾った靴を媒介に、夢の世界をディーヴァにまっすぐ向かっていくダンテ。
この絵本の中のような夢の世界を旅するディーヴァは、今はどこ?
愛も夢も希望も、身に宿る全てを脱ぎ捨てて、見つかるときを怯えて待っているのだろう。
逆に誘ってるとしか見えないシチュエーション。
今から迎えに行くから……。
「イイコで待ってろよ、オレのお姫様」
***
見つけたディーヴァは、水辺に腰をおろしながら、こっそりと花占いをしていた。
「好き、嫌い、好き、嫌い、……好き。何度やってもあたしの心と同じ。『好き』になっちゃう」
自身を閉じ込めんとする悪魔だが、これまでとても楽しかったし、好きだという恋心は本物。
現実がいやになることはたくさんあるが、それでも、帰れないのはいやだ。
「『好き』』、それが本心か?」
「ひゃ、ダ、ダンテ……」
振り向くと、そこにはダンテがいて心を……本音を、覗かれた。
慌てて立ち上がるも、その逃げようとした手はダンテに掴まれてしまった。
「っ……!」
「……逃げんな」
囁くと、そのまま絡めとって、ディーヴァを腕の中に閉じ込めるダンテ。
「ここは誰か他の人間が見ている夢の世界かもしれない。だが、オレは夢魔。夢の世界はオレの思いのままだ。夢魔たるオレから逃げたところで何もならないこと、わかってんだろ?」
こくり、静かに頷くディーヴァの毛束をするりととり、静かに口づける。
「好きだ、ディーヴァ。お前が欲しい、足先から髪の毛先まですべて欲しい」
「ダンテ……」
その熱っぽい視線にほだされたか、魅入られたか、ディーヴァはダンテの手に自らの手を重ねる。
ギュッともう一度、確認の意味をこめて、ディーヴァをだきしめるダンテ。
もう、ディーヴァがダンテを突き飛ばすことはなかった。
残りの白紙のページは自分自身で紡ぎ解くもの…。
自分の居場所がそこにないと思うのなら、自分で書き足せばいい。
―後は読者(お前)だけが知る―
