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『キミと御伽噺の悪魔』
―これは、ひとりの夢に夢見る女の子と、ひとりの夢を操る悪魔のお話―
夜になると迎えに来る。
あたしの枕元に迎えに来る。
あたしを夢の中のお伽噺の読者で、語り部で、冒険者にしてくれる、素敵な素敵な赤いコートの悪魔さん。
「さあ、イイコで眠りなさい」
「おやすみ、ディーヴァ」
「うん。おやすみなさい、パパ、ママ」
そう言って両親に別れの挨拶を告げて静かに目を閉じれば、小さな風が窓辺のカーテンを揺らす。
そして、低く微かな声が耳元を擽った。
「よう、ディーヴァ。今夜もデートにぴったりのイイ夜だな」
「こんばんは、ダンテ」
すっと目を開ければ、窓辺に腰かけた銀の髪、青い双眸、トレードマークの赤いロングコート。
外を歩けば目立つこと間違いなしの彼の名前はダンテ。
彼は人ではない。
夢の世界を旅し、時に案内し、時に悪夢を喰らう夢魔という悪魔なのだという。
彼が悪魔だと聞いた時は、拍子抜けしてしまった。
悪魔とは、もっと、こう……牙がびっしり口に並んでいて、頭には角が生え、爪も長いものだとばかり思っていた。
そりゃあガーゴイル像のような偶像や本の中の悪魔イメージだな、と笑われてしまったのが懐かしい。
つまらないヨノナカ。
傍目からは大人しそうなどと言われるこんなあたしですら、刺激に飢えている。
世の中のつまらなさを増長させるような悪夢を見ていた、そんなあたしを助けてくれたところから、彼との出会いは始まった。
―これは、ひとりの夢に夢見る女の子と、ひとりの夢を操る悪魔のお話―
夜になると迎えに来る。
あたしの枕元に迎えに来る。
あたしを夢の中のお伽噺の読者で、語り部で、冒険者にしてくれる、素敵な素敵な赤いコートの悪魔さん。
「さあ、イイコで眠りなさい」
「おやすみ、ディーヴァ」
「うん。おやすみなさい、パパ、ママ」
そう言って両親に別れの挨拶を告げて静かに目を閉じれば、小さな風が窓辺のカーテンを揺らす。
そして、低く微かな声が耳元を擽った。
「よう、ディーヴァ。今夜もデートにぴったりのイイ夜だな」
「こんばんは、ダンテ」
すっと目を開ければ、窓辺に腰かけた銀の髪、青い双眸、トレードマークの赤いロングコート。
外を歩けば目立つこと間違いなしの彼の名前はダンテ。
彼は人ではない。
夢の世界を旅し、時に案内し、時に悪夢を喰らう夢魔という悪魔なのだという。
彼が悪魔だと聞いた時は、拍子抜けしてしまった。
悪魔とは、もっと、こう……牙がびっしり口に並んでいて、頭には角が生え、爪も長いものだとばかり思っていた。
そりゃあガーゴイル像のような偶像や本の中の悪魔イメージだな、と笑われてしまったのが懐かしい。
つまらないヨノナカ。
傍目からは大人しそうなどと言われるこんなあたしですら、刺激に飢えている。
世の中のつまらなさを増長させるような悪夢を見ていた、そんなあたしを助けてくれたところから、彼との出会いは始まった。