ダンテを完全にあたしのものにするためにはどうしたらいい？

自分自身に問いかける。


Ａ．監禁
監禁はめんどくさいわ。
監禁しなくても、依頼ないとどうせ外に出ないで寝てるし。


Ａ．食べる
カニバリズムってやつね！
むしろあたしが食べられる側よ？悪魔の餌だもん。


Ａ．動けなくする
長い杭で床に打ち付けて……いや、杭が折れそう。
ならチェンソーで手足を切り落としてしまえば……？
あ、なんか絵面的にすごく嫌。
ダンテ、手足だと切り落としても繋がるかもしれないし。

今考えたのは全部なし。


でもダンテと一緒にいたらこれからも不安や苛立ち……悲しみに惨めさを感じ続けるのかもしれない。

それをあたしが耐え続けていればイイって？


「うふふ……」

ズリズリガラガラガラ…
断頭台へと死刑執行に向かう気分。


目には相変わらず光がないが、しかしその表情はとても明るかった。
フォースエッジを重そうに両手で引きずりながら、ディーヴァは何を思うのか。



＊＊＊



「ん、ちょっとまて」

ダンテの中に、何やら疑問が浮かんだようだ。

『ごめん』ってさっきの嫉妬からくる、変な行動に対して……だよな？
だったらなんでディーヴァはキッチンではなく、事務所のほうに行った？

そして、何やら重いものを引きずる音が聞こえてくる。
地獄の底から響いてくるような、ズリズリガラガラガラという奇妙な音が。

「なんだかいや～な予感がするな」

野生のカンが働く。
ダンテはその本能に従い、そそくさと外へ逃げた。