色々な短編的なお話
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『プラシーボ効果』
※最近新しい文章を書いたりっていうのしてなかったので、リハビリがてら短いお話をば!
プラシーボ効果。
別名偽薬効果。
薬になり得ない薬、ブドウ糖や乳糖など薬に似せた偽薬を投与して、病気が快方に向かったり治癒すること。
そのメカニズムは解明されていない。
……という感じの話題がたった今、ディーヴァが何の気なしにつけたテレビにて放送されていた。
ディーヴァもプラシーボ効果については知っている。
「なにもプラシーボ効果があるのって、錠剤だけじゃないんだよねぇ。
水薬にも、普段の飲み物にも期待できる……んふふふふ」
不眠症に悩み睡眠剤を常用しすぎる患者などには「こちら睡眠剤になります」と言って、ラムネ菓子のようなものを渡したりすることがあるという。
信じればなんでも薬に、そして毒にもなる。勘違いとは恐ろしいものだ。
そしてこのディーヴァの笑みだ。
夢主にあるまじき、ちょっぴり不気味な笑みを浮かべ、ディーヴァは一体何をしようと言うのか。
「え?そんなの決まってるじゃない。
普段すけべなことばーーーっかりしてくるダンテへの仕返しするのよ」
あ、そうですか。
『打倒・ダンテという変態悪魔』を握りしめた拳に誓い、ディーヴァは冷蔵庫からよく冷えたイチゴの天然水サイダーを取り出した。
イチゴといったらダンテ。
ダンテはガタイの良さに似合わず、かわいらしいイチゴ味が好きだ。あま〜いデザートも嬉々として頬張るような甘党。
いや、これは最近ではギャップ萌え、というものにあたるのだろうか。
コワモテであればあるほど、甘党だったとバレた時の一部の女性からの好感度は計り知れない。
何よりスイーツ男子、などという言葉が流行っているくらいだ。
甘いものが好きな人に悪人はいない。断言する。
……変態はいるけど。
と!いうわけで。
ディーヴァは未だ夢の中でぐっすりスヤスヤおやすみタイムなダンテの元へと、よく冷えていて甘くて美味しいサイダー片手に軽い足取りで向かった。
「ダーンテ、もうおそようの時間だよ。
あたしそろそろバイトに行く時間だから起きてほしいなー?」
布団の海に潜り、銀髪のてっぺんだけがぴょこんと見えるダンテ。
……腹下しに効果的な、てっぺんのツボを全力で押したい気分にかられる。
ディーヴァが布団ごとゆさゆさと揺すっても起きないそれに、大きめの声量で声をかけてみる。
それでもなかなか起きないダンテには、最終的に布団を剥ぎ取って、瞼しょぼしょぼ、起きたてほやほやのなかなかかわいい顔を至近距離で覗き込む。
顔に差し込んだ日光と、ダンテの『太陽』たるディーヴァの眩しさで、ようやく目を開けるダンテ。
「ん、おお。もうそんな時間か……?」
起こさないで書き置きをしていくという手もあるのだが、一度そのやり方にしたら、ダンテがひどく拗ねていた。
起きたらディーヴァがいない。
声もかけずに出かけられたことにショックを覚えたらしい。
それからというもの、ディーヴァはダンテが気持ちよく寝ていようが、依頼から帰ってきたばかりで疲れて寝ていようが、どんな時も一度起こして声をかけてから出かけるようにしている。
「はよ、ディーヴァ」
「ん。ダンテおそようー」
「じゃあ、おはようのチューじゃなくて、おそようのチューだな?」
「ひゃっ、いきなりは勘弁してっていつも言ってるじゃない。
んんっ、はぁ……」
「……ン……、
ごちそうさん」
起こしたら押し倒すかのように迫ってきて顔を固定され、無理やり舌を入れられてキスされた。
朝始めの挨拶キスなら、小鳥が啄むくらいの軽いものが普通だろう。むしろそれを望む。
なのにダンテときたら……嗚呼、起きがけになんと激しいディープキス!
こうして覆いかぶさられてキスされるまでが一連の流れ。ディーヴァにとってではなく、ダンテにとってのルーティンである。
少し疲れはするが他は大丈夫。髪が乱れるのを見越してブラシはいつでも用意してあるし、ファンデーションは崩れる……なんてこともない。そんなものほとんど塗っていない。
成長しないお肌はいつもぴちぴち。(羨まギリィ……!)
「ああもう、朝から疲れちゃった!」
そう言いながら髪の乱れを直し、ディーヴァはくるぅりとその場で回る。
回れ右した先は、ドアの前。
もう行かなくては、仕事に遅刻してしまう。
「朝ご飯は作ってあるし、お昼ご飯も冷蔵庫の中。
ついでにハイこれ、今日のおめざ。水分とって体を潤してね。
イチゴの天然水サイダーだよ」
行く前に、と。
忘れていた風を装い、ダンテに例のブツを渡す。
「おっ!イチゴのなんて気がきくなディーヴァ。さすがだぜ!」
ちょうど喉乾いてたんだ、とそう漏らすダンテはぷしゅりとペットボトルを開け、喉へと傾けた。
ごくり、ごくり、飲みっぷり良く、喉越しの良い豪快な音が聞こえる。
ダンテの喉へと、消えていくサイダーをディーヴァはしっっっかりと確認した。
「どした?そんなにオレの飲みっぷりを見つめて。
さらに惚れたってか?これ以上どっか惚れるとこあるか??」
なんというナルシーっぷり。
「や、いい飲みっぷりだなーって。それだけ〜。
んふふー!」
「?変な奴だな」
ニコニコと笑い、ディーヴァは今度こそドアのノブに手をかける。
あとは、最後の仕上げのセリフだけ。
「それじゃ、お仕事行ってくるね」
「ああ、気をつけてな」
「……あ!!!」
「!?
そんなに声を荒げてどした!?」
「ごっめーーーん!
そのイチゴのサイダー、悪魔にも効いちゃう媚薬だったんだった〜!!」
「え゛ぇっ!!!?」
自分で言っててわざとらしい。
「ど、どういうことだってばよ!」
ダンテがついつい別ジャンルを彷彿とさせる、『だってばよ』なんて言葉を使うほどに、慌てている。
だが、説明している時間はない。
時間があっても、説明しないけど。
「いっけなーいもうこんな時間だー遅刻しちゃうからもう行かなきゃー多分それ数時間で効果切れると思うから頑張ってねーんじゃいってきまーす」
「ちょ待てよ!
っていねぇ!?あーーーくそ!」
棒読みノンブレスで言い切ったディーヴァはダンテの制止も聞かずするりと部屋を出て行く。
部屋どころか階段を、悪魔から逃げきる『最速の逃げ足』の要領で駆け下り、そのまま家を後にするという徹底ぶりを貫く。
しめしめ成功。
たぶん、成功。
「アレを媚薬と勘違いして悶々するダンテが見れないのは残念だけど、あたしの仕返しはこれで済んだ。
んふふ、ダンテめ!思う存分にモヤモヤするがいい……!」
こんなことが仕返しになるのかって?
普段ダンテにソウイウ場面で散々焦らされたりと、ダンテの好きな時にソウイウコトをされてばかりのディーヴァには、充分過ぎるくらいの仕返しになる。
ダンテは気持ちよくなりたくて苦しいくらいな状態を、少しくらいは我慢するべきである。
我慢してモヤモヤするダンテを想像すると、ちょっとスッとする。
ちなみに、一人でする。という選択肢がダンテ……男性にはあることをディーヴァはよく知らない。
ダンテの場合、セルフですること自体少ないのだが。
もっぱらディーヴァがお相手になってしまうからだ……。
こうして気分良く(?)ディーヴァは仕事に向かった。
※最近新しい文章を書いたりっていうのしてなかったので、リハビリがてら短いお話をば!
プラシーボ効果。
別名偽薬効果。
薬になり得ない薬、ブドウ糖や乳糖など薬に似せた偽薬を投与して、病気が快方に向かったり治癒すること。
そのメカニズムは解明されていない。
……という感じの話題がたった今、ディーヴァが何の気なしにつけたテレビにて放送されていた。
ディーヴァもプラシーボ効果については知っている。
「なにもプラシーボ効果があるのって、錠剤だけじゃないんだよねぇ。
水薬にも、普段の飲み物にも期待できる……んふふふふ」
不眠症に悩み睡眠剤を常用しすぎる患者などには「こちら睡眠剤になります」と言って、ラムネ菓子のようなものを渡したりすることがあるという。
信じればなんでも薬に、そして毒にもなる。勘違いとは恐ろしいものだ。
そしてこのディーヴァの笑みだ。
夢主にあるまじき、ちょっぴり不気味な笑みを浮かべ、ディーヴァは一体何をしようと言うのか。
「え?そんなの決まってるじゃない。
普段すけべなことばーーーっかりしてくるダンテへの仕返しするのよ」
あ、そうですか。
『打倒・ダンテという変態悪魔』を握りしめた拳に誓い、ディーヴァは冷蔵庫からよく冷えたイチゴの天然水サイダーを取り出した。
イチゴといったらダンテ。
ダンテはガタイの良さに似合わず、かわいらしいイチゴ味が好きだ。あま〜いデザートも嬉々として頬張るような甘党。
いや、これは最近ではギャップ萌え、というものにあたるのだろうか。
コワモテであればあるほど、甘党だったとバレた時の一部の女性からの好感度は計り知れない。
何よりスイーツ男子、などという言葉が流行っているくらいだ。
甘いものが好きな人に悪人はいない。断言する。
……変態はいるけど。
と!いうわけで。
ディーヴァは未だ夢の中でぐっすりスヤスヤおやすみタイムなダンテの元へと、よく冷えていて甘くて美味しいサイダー片手に軽い足取りで向かった。
「ダーンテ、もうおそようの時間だよ。
あたしそろそろバイトに行く時間だから起きてほしいなー?」
布団の海に潜り、銀髪のてっぺんだけがぴょこんと見えるダンテ。
……腹下しに効果的な、てっぺんのツボを全力で押したい気分にかられる。
ディーヴァが布団ごとゆさゆさと揺すっても起きないそれに、大きめの声量で声をかけてみる。
それでもなかなか起きないダンテには、最終的に布団を剥ぎ取って、瞼しょぼしょぼ、起きたてほやほやのなかなかかわいい顔を至近距離で覗き込む。
顔に差し込んだ日光と、ダンテの『太陽』たるディーヴァの眩しさで、ようやく目を開けるダンテ。
「ん、おお。もうそんな時間か……?」
起こさないで書き置きをしていくという手もあるのだが、一度そのやり方にしたら、ダンテがひどく拗ねていた。
起きたらディーヴァがいない。
声もかけずに出かけられたことにショックを覚えたらしい。
それからというもの、ディーヴァはダンテが気持ちよく寝ていようが、依頼から帰ってきたばかりで疲れて寝ていようが、どんな時も一度起こして声をかけてから出かけるようにしている。
「はよ、ディーヴァ」
「ん。ダンテおそようー」
「じゃあ、おはようのチューじゃなくて、おそようのチューだな?」
「ひゃっ、いきなりは勘弁してっていつも言ってるじゃない。
んんっ、はぁ……」
「……ン……、
ごちそうさん」
起こしたら押し倒すかのように迫ってきて顔を固定され、無理やり舌を入れられてキスされた。
朝始めの挨拶キスなら、小鳥が啄むくらいの軽いものが普通だろう。むしろそれを望む。
なのにダンテときたら……嗚呼、起きがけになんと激しいディープキス!
こうして覆いかぶさられてキスされるまでが一連の流れ。ディーヴァにとってではなく、ダンテにとってのルーティンである。
少し疲れはするが他は大丈夫。髪が乱れるのを見越してブラシはいつでも用意してあるし、ファンデーションは崩れる……なんてこともない。そんなものほとんど塗っていない。
成長しないお肌はいつもぴちぴち。(羨まギリィ……!)
「ああもう、朝から疲れちゃった!」
そう言いながら髪の乱れを直し、ディーヴァはくるぅりとその場で回る。
回れ右した先は、ドアの前。
もう行かなくては、仕事に遅刻してしまう。
「朝ご飯は作ってあるし、お昼ご飯も冷蔵庫の中。
ついでにハイこれ、今日のおめざ。水分とって体を潤してね。
イチゴの天然水サイダーだよ」
行く前に、と。
忘れていた風を装い、ダンテに例のブツを渡す。
「おっ!イチゴのなんて気がきくなディーヴァ。さすがだぜ!」
ちょうど喉乾いてたんだ、とそう漏らすダンテはぷしゅりとペットボトルを開け、喉へと傾けた。
ごくり、ごくり、飲みっぷり良く、喉越しの良い豪快な音が聞こえる。
ダンテの喉へと、消えていくサイダーをディーヴァはしっっっかりと確認した。
「どした?そんなにオレの飲みっぷりを見つめて。
さらに惚れたってか?これ以上どっか惚れるとこあるか??」
なんというナルシーっぷり。
「や、いい飲みっぷりだなーって。それだけ〜。
んふふー!」
「?変な奴だな」
ニコニコと笑い、ディーヴァは今度こそドアのノブに手をかける。
あとは、最後の仕上げのセリフだけ。
「それじゃ、お仕事行ってくるね」
「ああ、気をつけてな」
「……あ!!!」
「!?
そんなに声を荒げてどした!?」
「ごっめーーーん!
そのイチゴのサイダー、悪魔にも効いちゃう媚薬だったんだった〜!!」
「え゛ぇっ!!!?」
自分で言っててわざとらしい。
「ど、どういうことだってばよ!」
ダンテがついつい別ジャンルを彷彿とさせる、『だってばよ』なんて言葉を使うほどに、慌てている。
だが、説明している時間はない。
時間があっても、説明しないけど。
「いっけなーいもうこんな時間だー遅刻しちゃうからもう行かなきゃー多分それ数時間で効果切れると思うから頑張ってねーんじゃいってきまーす」
「ちょ待てよ!
っていねぇ!?あーーーくそ!」
棒読みノンブレスで言い切ったディーヴァはダンテの制止も聞かずするりと部屋を出て行く。
部屋どころか階段を、悪魔から逃げきる『最速の逃げ足』の要領で駆け下り、そのまま家を後にするという徹底ぶりを貫く。
しめしめ成功。
たぶん、成功。
「アレを媚薬と勘違いして悶々するダンテが見れないのは残念だけど、あたしの仕返しはこれで済んだ。
んふふ、ダンテめ!思う存分にモヤモヤするがいい……!」
こんなことが仕返しになるのかって?
普段ダンテにソウイウ場面で散々焦らされたりと、ダンテの好きな時にソウイウコトをされてばかりのディーヴァには、充分過ぎるくらいの仕返しになる。
ダンテは気持ちよくなりたくて苦しいくらいな状態を、少しくらいは我慢するべきである。
我慢してモヤモヤするダンテを想像すると、ちょっとスッとする。
ちなみに、一人でする。という選択肢がダンテ……男性にはあることをディーヴァはよく知らない。
ダンテの場合、セルフですること自体少ないのだが。
もっぱらディーヴァがお相手になってしまうからだ……。
こうして気分良く(?)ディーヴァは仕事に向かった。
