人生初めての合コンは意外に楽しいものだった。
ディーヴァの目の前に座った、ネロと名乗る少し年上の男性もよく気がつくとてもいい人だった。

時おりワイングラスにおかわりの一杯を継ぎ足しながら、楽しく会話を弾ませる。

「ディーヴァさんはチーズ料理が好きなんですね」
「ええ。でも、さんなんてつけなくてもいいですよ。ディーヴァでいいです」
「だったらオレの方もさん付けしないでくださいよ。敬語もなしで……さ？」
「ふふ、じゃあネロだね」
「ああ、ディーヴァ」

チン、とワイングラスをぶつけて鳴らす。
お酒が入ったこともあり、ディーヴァは男性がいる場所で、久しぶりにとても楽しいひとときを過ごすことができた。

この場を設けてくれた友人達には感謝しなくては。