「何……それ。そんなの……そんなのやり過ぎだよっ！こんな……っ、ストーカーみたいな真似……！！」

ダンテの言葉に怒り心頭。
ディーヴァはダンテに詰め寄ってとっちめた。

「悪い……悪かった……」

シュンとして謝るダンテを許しそうになるディーヴァだが、続く言葉に凍りつくことになる。

「オレな、お前が怖がる姿がすっげー好きみたいなんだよな……。最低だと思うか？……最低だよな？
でも、お前が怖がる姿ってマジでそそる。……なあ、オレのために、もっともっと怖がってくれるよな？」
「ヒッ！！」

ダンテは怖がるディーヴァすら愛しいと、歪んだ愛情を向けてくる。
これがこの男の本性。

へらへら笑ってはいるものの、目はギラギラしていて恐ろしい。
ディーヴァの肩を掴み、顔を覗き込んでのたまうダンテの青い双鉾は闇よりも深く、澱んで見えた。

「……狂ってる……。誰か……誰か助けて！！」

ダンテの腕をどうにか振り払い、ディーヴァは玄関へ猛ダッシュした。

一刻も早くここから逃げなくちゃ！

鍵をオープン状態に急いで回し扉を開けるために、ドアノブに手をかける。

「あっ！」
「どこ行くんだよ、ディーヴァ？」

だが、その手はパシッ！と取られ、ディーヴァは再びダンテに組み敷かれてしまった。