それからディーヴァは、帰宅後にはまずカメラの画像を調べるようにした。

撮影中になっているカメラを止めて、メモリーカードを抜き、パソコンを起動して差し込む。
あとは早送りで不審者が来ないか、それを確認するだけだ。

そして今日もまた、帰ってきて最初にその作業が始まる。

今日は何か映っているに違いない。
なぜならソファーに誰かが座っていたであろう、跡がくっきりと残っていたのだから。

「犯人を絶対に暴いてやる！」

ここまで来ると恐怖だけでなく、そんな怒りによる使命感がわいてくるから不思議だ。
とは言っても、恐怖心の方がいまだに勝っているのだが。

カメラを止め、中の動画を確認していくディーヴァ。
そこに映る真実に、ディーヴァは言葉を失った。