色々な短編的なお話
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がちゃ。
「ただいまー」
「お、帰ってきたな。おかえりディーヴァ」
ちょうどディーヴァのご帰宅だ。
さっとエプロンを取り去り、愛する彼女を迎えるべく両手を広げて包み込むように抱きしめる。
オレの大きな体にすっぽり覆われてしまうディーヴァの体は小さいが、まあ胸はあるほうなので、オレの腹付近に当たること当たること。
欲望がムクムクと膨れ上がるが、それはメインディッシュにとっておく。
「ん、アレ……?ダンテなんかバジルくさい」
絶対匂いバレしそうなエプロンは外したが服の方にも香りが移ったようで、ぎゅうと抱きつき返してきたディーヴァに気付かれた。
なら、チーズ好きのディーヴァは、もう一つの香りには気づくかな?
「バジルだけか?」
「んー……すんすん……。あ!チーズの匂い!!!!」
「ご名答」
さすがチーズ星人。
「なんでチーズの匂い?」
「それはな」
ディーヴァを抱えたままダイニングキッチンへと足早に移動。
早く見せたくてディーヴァの大切な御身を揺らしてしまったようで、そこについては申し訳ない思いだ。
この詫びはベッドの上で返す。
「これを準備してたからだぜ」
椅子へと運んで座らせた目の前に、じゃーん!
チーズがやたら存在アピールブチかましてくるカプレーゼを置いてやる。
チーズ好きにはたまらねーよなこれ。
オレも好きだ。
「わぁ!モッツァレラチーズ!!」
思った通り、ディーヴァはキラキラした瞳で喜んでくれた。
「って、モッツァレラチーズとトマトとバジルのカプレーゼ?」
モッツァレラチーズをトマト&バジルの上に乗せただけに見えるというに、チーズの匂いが服にまでつくのはおかしい。
チーズに何か細工をしない限りは。
そう指摘してくるディーヴァに「食べてみればわかる」と軽く返す。
ディーヴァが本日のメインやらスープやらのカプレーゼ以外を作ってくれている間、(すまん、さすがにメインやスープ作るなんてオレには無理ゲーなんだ)再び冷やしておいたそれをディーヴァの前に置き直す。
日本人ではないが、今日の糧に感謝だ!と揃って手を合わせ、いただきます。
「お好みでオリーブオイルをかけてどうぞ、お姫様」
「うん、ダンテの言う通りにしてみるね」
たら~り、オイルをかけたディーヴァがナイフとフォークでチーズを一口分切ると、切り口が普通のモッツァレラチーズとは違うのに気がついた。
「あれ?なんか、とろとろしてる……?」
そうである。
これがモッツァレラチーズではなく、ブッラータチーズの特徴の、中がとろけているところだ。
「モッツァレラチーズが主原料だが、これはモッツァレラチーズじゃねぇからな。オレが一手間加えたブッラータチーズだ」
とろけ具合がディーヴァのナカみたいだろ?
とは、思うだけにして口が裂けても言わないでおく。
「これがあのブッラータチーズ……!一度食べてみたかったやつだーーー!ありがとダンテ!」
あんむ。
小さな口を大きく開いて一口。
ほっぺたが溶けそう!と頬を手で押さえて幸せそうに頬張るディーヴァ。
ディーヴァのやつ、ほんと美味そうに食べるなー……まぁいっぱい食べる君が好き!なので眼福だしいいか。
「前にディーヴァが食べたいって言ってたろ?だから作ってやりたくてね」
「覚えてたんだ……」
「お前の願いはどんな些細なことだって聞き逃さないし、叶えてやりたいからな。さ、中身が流れ落ちる前に食えよ?」
「……うん!」
感動してジーンとしているディーヴァに続きを食べるよう促すと、チーズだいしゅき星人ディーヴァは、モグモグと食べ進めた。
口いっぱいに好物を詰め込んだまま、おもむろに聞いてくるディーヴァ。
「でもなんで?どうしてお料理を?」
「昨日、お前誕生日だったってのに、オレなーんにもしてやれなかっただろ?だからだよ」
「プレゼント貰ったし、愛だってたくさんダンテから貰ったよ。……夜の愛は正直要らなかったけど」
夜の愛が一番大事なところだと思う人挙手。
……え、オレだけ?管理人もハンズアップしろっての。
「買えるものじゃなく、オレの気持ちがこもってるプレゼントが良かったんだ。……安直な考えですまん」
料理なんて金で買えぬ価値の筆頭だろ?
おいお前ら、お金で買えない価値がある、買えるものは●スターカードでな。
「そんなこと考えなくていいのに。でも……、ありがとう」
花もほころぶほどの笑顔でそう答えたディーヴァ。
その口元にはチーズのかけらがぽっちりとついたままで、そのチーズのかけらと笑顔ごと唇にむしゃぶりつきたい!…が、TPOを考えて今はやめておこう。
「はー……ほんと美味しい。……ん?あれ?」
「どした?」
まさか半魔パワーで、味付けが変わったとかじゃねーだろうな?
変な調味料は加えてないはずだが、オレの最強()の魔力で何かしらが変質するなんてあり得なくもない。
「とろとろなはずのブッラータチーズが、途中からかちこちに凍ってるよ」
「は?どれどれ、どういうことだ……おお、まじだ」
まるで永久凍土。
カッチカチやでぇ!
「もしかして冷凍庫で冷やしちゃったの?」
「A:ケルベロスのアイスエイジ使った。時間がなくてな……」
「あっ(察し)」
氷に特化した悪魔のケルベロス、その氷河期を表す最大威力の技を使うなんて、チーズの塊で釘が打てるほど固くてもなんらおかしくない。
むしろケルベロス使ってとろとろの部分残ってるとか、逆にすごいんじゃないかと思う。
「アグニ使うか?」
「んーん。溶けるのゆっくり待つよ。その間、ダンテがあたしにしてほしいこと、何か聞いてもいい?」
嬉しかったからお返しにね?
スッとオレの手に手を重ね、指を絡めてそう言うディーヴァ。
彼女に何かしてもらったら、オレの気持ちがこもったプレゼントにならない気がする。
が、ここでやらねば男がすたる!
もちろん、あっつぅいベーゼと夜のメインディッシュをお願いしたがそれがどうかしたか?^^
「ただいまー」
「お、帰ってきたな。おかえりディーヴァ」
ちょうどディーヴァのご帰宅だ。
さっとエプロンを取り去り、愛する彼女を迎えるべく両手を広げて包み込むように抱きしめる。
オレの大きな体にすっぽり覆われてしまうディーヴァの体は小さいが、まあ胸はあるほうなので、オレの腹付近に当たること当たること。
欲望がムクムクと膨れ上がるが、それはメインディッシュにとっておく。
「ん、アレ……?ダンテなんかバジルくさい」
絶対匂いバレしそうなエプロンは外したが服の方にも香りが移ったようで、ぎゅうと抱きつき返してきたディーヴァに気付かれた。
なら、チーズ好きのディーヴァは、もう一つの香りには気づくかな?
「バジルだけか?」
「んー……すんすん……。あ!チーズの匂い!!!!」
「ご名答」
さすがチーズ星人。
「なんでチーズの匂い?」
「それはな」
ディーヴァを抱えたままダイニングキッチンへと足早に移動。
早く見せたくてディーヴァの大切な御身を揺らしてしまったようで、そこについては申し訳ない思いだ。
この詫びはベッドの上で返す。
「これを準備してたからだぜ」
椅子へと運んで座らせた目の前に、じゃーん!
チーズがやたら存在アピールブチかましてくるカプレーゼを置いてやる。
チーズ好きにはたまらねーよなこれ。
オレも好きだ。
「わぁ!モッツァレラチーズ!!」
思った通り、ディーヴァはキラキラした瞳で喜んでくれた。
「って、モッツァレラチーズとトマトとバジルのカプレーゼ?」
モッツァレラチーズをトマト&バジルの上に乗せただけに見えるというに、チーズの匂いが服にまでつくのはおかしい。
チーズに何か細工をしない限りは。
そう指摘してくるディーヴァに「食べてみればわかる」と軽く返す。
ディーヴァが本日のメインやらスープやらのカプレーゼ以外を作ってくれている間、(すまん、さすがにメインやスープ作るなんてオレには無理ゲーなんだ)再び冷やしておいたそれをディーヴァの前に置き直す。
日本人ではないが、今日の糧に感謝だ!と揃って手を合わせ、いただきます。
「お好みでオリーブオイルをかけてどうぞ、お姫様」
「うん、ダンテの言う通りにしてみるね」
たら~り、オイルをかけたディーヴァがナイフとフォークでチーズを一口分切ると、切り口が普通のモッツァレラチーズとは違うのに気がついた。
「あれ?なんか、とろとろしてる……?」
そうである。
これがモッツァレラチーズではなく、ブッラータチーズの特徴の、中がとろけているところだ。
「モッツァレラチーズが主原料だが、これはモッツァレラチーズじゃねぇからな。オレが一手間加えたブッラータチーズだ」
とろけ具合がディーヴァのナカみたいだろ?
とは、思うだけにして口が裂けても言わないでおく。
「これがあのブッラータチーズ……!一度食べてみたかったやつだーーー!ありがとダンテ!」
あんむ。
小さな口を大きく開いて一口。
ほっぺたが溶けそう!と頬を手で押さえて幸せそうに頬張るディーヴァ。
ディーヴァのやつ、ほんと美味そうに食べるなー……まぁいっぱい食べる君が好き!なので眼福だしいいか。
「前にディーヴァが食べたいって言ってたろ?だから作ってやりたくてね」
「覚えてたんだ……」
「お前の願いはどんな些細なことだって聞き逃さないし、叶えてやりたいからな。さ、中身が流れ落ちる前に食えよ?」
「……うん!」
感動してジーンとしているディーヴァに続きを食べるよう促すと、チーズだいしゅき星人ディーヴァは、モグモグと食べ進めた。
口いっぱいに好物を詰め込んだまま、おもむろに聞いてくるディーヴァ。
「でもなんで?どうしてお料理を?」
「昨日、お前誕生日だったってのに、オレなーんにもしてやれなかっただろ?だからだよ」
「プレゼント貰ったし、愛だってたくさんダンテから貰ったよ。……夜の愛は正直要らなかったけど」
夜の愛が一番大事なところだと思う人挙手。
……え、オレだけ?管理人もハンズアップしろっての。
「買えるものじゃなく、オレの気持ちがこもってるプレゼントが良かったんだ。……安直な考えですまん」
料理なんて金で買えぬ価値の筆頭だろ?
おいお前ら、お金で買えない価値がある、買えるものは●スターカードでな。
「そんなこと考えなくていいのに。でも……、ありがとう」
花もほころぶほどの笑顔でそう答えたディーヴァ。
その口元にはチーズのかけらがぽっちりとついたままで、そのチーズのかけらと笑顔ごと唇にむしゃぶりつきたい!…が、TPOを考えて今はやめておこう。
「はー……ほんと美味しい。……ん?あれ?」
「どした?」
まさか半魔パワーで、味付けが変わったとかじゃねーだろうな?
変な調味料は加えてないはずだが、オレの最強()の魔力で何かしらが変質するなんてあり得なくもない。
「とろとろなはずのブッラータチーズが、途中からかちこちに凍ってるよ」
「は?どれどれ、どういうことだ……おお、まじだ」
まるで永久凍土。
カッチカチやでぇ!
「もしかして冷凍庫で冷やしちゃったの?」
「A:ケルベロスのアイスエイジ使った。時間がなくてな……」
「あっ(察し)」
氷に特化した悪魔のケルベロス、その氷河期を表す最大威力の技を使うなんて、チーズの塊で釘が打てるほど固くてもなんらおかしくない。
むしろケルベロス使ってとろとろの部分残ってるとか、逆にすごいんじゃないかと思う。
「アグニ使うか?」
「んーん。溶けるのゆっくり待つよ。その間、ダンテがあたしにしてほしいこと、何か聞いてもいい?」
嬉しかったからお返しにね?
スッとオレの手に手を重ね、指を絡めてそう言うディーヴァ。
彼女に何かしてもらったら、オレの気持ちがこもったプレゼントにならない気がする。
が、ここでやらねば男がすたる!
もちろん、あっつぅいベーゼと夜のメインディッシュをお願いしたがそれがどうかしたか?^^