ハロウィンちっくな魔界遠征
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ディーヴァの逃げ足の右に出る者はいないといえど、ディーヴァよりは明らかに速いであろう、ダンテの足。
ダンテはディーヴァを横抱きにする暇もなく、まるで米俵のように抱えることしかできなかった。
「このまま行けば、ここに到着した時の帰還ポイントだが……」
ダンテの背中から見える景色は流れるように速いのだがしかし、ディーヴァが顔を上げるとそこに映るのは同じようにすごいスピードで追ってくる悪魔たちの姿だった。
このままでは、絶対に追いつかれる!
「簡単には帰してもらえなさそう……!早く走ってダンテ!」
「わかってるけど、他になんか手はないか?」
「やだ!手は切り落とされたくないよ!」
「は?切り落としたりしねぇけど……」
ダンテに意味は通じないだろうに、さっと手首を隠すような仕草をしてしまうのは致し方ない。あの頬擦りされた感触が今でも手に残っているのだから。
「あふん!それはこっちの話でした!」
あの悪魔、三時の休憩はもうとっくに終わってる時間なのだから、オフィスフロアに戻ってくれればいいのに。
と、思いつつ追っ手を見やると、『手』への執着ぶりどおりあの悪魔は追って来ていた。ブレない。こわい。
「詳しくはあとで話すね。無事に帰れたらっ!」
「そうしてくれ。
ディーヴァ、今のままでも火種とチケットを取り出せるか?」
「もちろん!」
逃げる時にダンテに背負ってもらったバックパック。
担ぎ上げられているディーヴァがそこへ手を伸ばすと……?
ピッ!
▼たたかう
▼なかま
▼どうぐ
▼にげる
「ワァーーー!なんか目の前に選択肢出たぁ!?」
軽い電子音とともに、デジタルウィンドウが現れ、そこに選択肢が出て来た。
先程エレベーター内で香水瓶を取り出した時はそんなことなかったのに、どういう機能、いや、どういう設定なんだろうか……。
「たたかう、なかま、どうぐ、にげる……ね。はぁ、そんなのにげる一択だろ?
火種とチケットを手に、な」
「あっ待って待って気になる……!
『▼どうぐ』で!」
ピッ!
▼自分の血
▼香水瓶
▼マッチ棒
▼チケット
▼油性マジック
▼ペットボトルのジュース
▼ぶどう味のグミ(果●グミ)
▼たけのこの形のチョコレート(たけ●この里)
▼もも饅頭(餡子入り)
▼いちご大福
▼たくさん入ってるチロ●チョコ
▼アップルパイ味のキャ●メルコーン
▼パ●ロのチーズケーキ味のチョコパイ
▼りんご味の飴ちゃん
▼ぽ●ぽた焼
▼バナナ
▼ポテトチップス(●ザポテト)etc…
ずらっと表示される菓子の山。
そして伏せ字の山。
「おま……っ、どんだけ菓子持って来てたんだよ。遠足か!
どーりでやけに重いわけだぜ……」
「あたしの非常食兼、へそくりなんですぅ~!」
「よく見りゃバナナまであるし……マジ遠足じゃねーか」
「バナナはおやつに入りますか?ってよく聞くけど、あたしは入ると思う!!」
「オレ的には却下。これ300円以内じゃ買えねぇだろ。500円でも無理だな。
……って●ザポテトもか!それオレのだろ?食おうとした時見つからないわけだぜ」
「わぁバレた」
ダンテの好物はピザである。
そんなピザ味を前面に押し出した商品であるポテトチップス、●ザポテトはダンテの好物の1つと言えた。
それを取ってきてしまった、いや、もはや盗ってきてしまったといえようディーヴァの行動。
これはマズイ。非常にマズイ。
が、ディーヴァも代わりの品を用意してこなかったわけじゃあない。
「かわりにダンテ用にカ●ムーチョ置いといたから許して」
「あーそういえばあったな……イラネ」
「でもね、●ザポテトのチーズくっついてるところがとっても美味しいから、見つけた瞬間持って来るの我慢できなかったんだよ……!」
「まあそこが美味いのには激しく同意する
……が、ならしょうがないなぁなんてオレが簡単に許すと思うなよ……?」
あ、カ●ムーチョじゃだめだった。
ダンテが口元を歪ませ、恐ろしい笑みを浮かべている。
その周りからは今にも再びゴゴゴゴゴ……という擬音が聞こえて来そうだった。
「ご、ごめんなさい!
謝るからその凶悪な笑みやめて!ねえほんとやめて!?」
食べ物の恨みは恐ろしい。
今まで幾度となく経験して知っていることだが、ディーヴァは初めてダンテ相手にそれを改めて知ったのだった。
「っていうか大体、自分の血って!血って!
どう考えてもどうぐじゃないよね!?」
「大方管理人が設定した、どうぐとして使用すると悪魔が降ってくるという『モンスターハウスだ!』状態になるトラップアイテム扱いだろう気にするな」
よくおわかりで(ゲス顔)
「痛い思いしてトラップだとか鬼畜ぅ……」
「で、何をどうすんだ。火種のマッチ棒とチケットは手にしたからいいとして……何か他に考えがあるんだろ?」
「うん」
背中の上で、ディーヴァがゆっくり頷くのが伝わってきた。その様子から何かを確信しているだろうとも。
「あたしね、グミは持って来てたけど、いちご味を持って来たはずなの。何種類かある果●グミのうち、『ぶどう味』なんて、あたしが選ぶと思う?」
「ねーな」
「それと、里と山シリーズでは、あたしはきのこでもたけのこでもなく、きりかぶ型とバーガー型を選ぶよ。
今回は最近じゃ滅多に見かけなくなったバーガー型持って来たはず!」
あれは美味い。ビスケット部分に隠し味としてとあるうまみ成分が入っているところがまたいいのだ。
みんなも見つけたら買ってみよう!
「ちょ、おいおいそれ会社すら違うぞ。●eijiじゃねぇ。それ●ルボン」
「そもそもたけのこ派なのは管理人でしょ!」
「あー、ビスケット部分で水分取られるからそこですかさずコーラを飲み次にポテチを食べてまたたけのこ型チョコレートを食べるのが美味いのだ!
……とか言ってたっけな」
なお出典は干妹●まるちゃんである。
ちなみにきのこ派の方がここにいたら……?
よろしいならば戦争だ。気の済むまで話し合おうではないか。
「もう1つあるの。
レンジがないし温めることができないけど、中華まんを入れたはずなの。チーズたっぷりのピザ味のやつ。
それが!もも饅頭に!変わっているっ!!!」
ババァーーーン!!
ダンテに抱えられたままというバランスの取りづらい状態だったが、ディーヴァは器用にもも型のお饅頭を掲げた。……ディーヴァのお尻のようなかわいらしいフォルムである。
さて。体が子供で頭脳は大人の名探偵もびっくりな冴え渡るディーヴァの推理!……正直、そこまですごくはないが。
その推理が解き明かした謎とは……!
「それがどうした?入れたの忘れてただけじゃねぇのか」
「違うよ。
日本の古事記にもね、ダンテが言ったギリシャ神話に似ているお話があるの」
精通とまではいかないが、ダンテはギリシャ神話に、ディーヴァは日本古事記にちょっぴり詳しい。
「詳細は省くけど、黄泉の国から追っ手に、服と髪飾りと持っていた桃を投げて退けるってのがあるんだよ。
服はぶどうに、髪飾りはたけのこに変わって追っ手の足を止め、桃には退魔の力があったからそれ以上追えず、無事に生者の国に帰ることができた、チャンチャン!みたいなお話」
ダンテはなぜぶどうやたけのこや桃が……と思ったが、そこまで詳しく知らなくてもいいと考えた。
大事なのは、あとちょっぴりで着く帰還ポイントだ。
そこまでたどり着くまでに、あの追って来ている悪魔をなんとかしなくてはならない。
「なるほど、じゃあ投げてみようぜ。グミとチョコと饅頭をな!」
「それは、そうなんだけどね……」
一度は手の中に取り出した、誰しも見たことあるパッケージの菓子が2種類と、中華街などでお馴染みなもも饅頭。ダンテが走ることで揺れる背中の上、それらを見つめるディーヴァ。
「まだ問題があるのか?オレはお前の考えを信じてるぞ。
まあ、信じてるって言っといてなんだが、失敗したとしても、そんときゃそんときだ。オレがなんとかしてやる」
「ちがうの。ただ、もったいないなぁ……って」
「はぁ!?違う菓子だったんだしお前のじゃないんだろ!」
「でもこれあたしのお菓子が変化した物!無理!気が乗らない!」
食べ物で遊んではいけないのはわかるが、これは遊びではない。命がかかっている状況で、ただ菓子を手放すだけのことが出来ないとは。
「んなこと言ってると、あいつらから逃げらんないだろ。
命と菓子どっちが大事だ?」
「お菓……命!」
「いま菓子って言おうとしただろアホ!」
ダンテは器用にも走りながら、ディーヴァを米俵運びから横抱きに抱え直してその手に包まれた物を奪い去った。
そしておおきく振りかぶってぇ~!
「おるぅぅぅぅぅぁぁぁあ!!」
後ろへ投げた!
「ぎゃあああああ!」
「WRYYYYY!?」
「ひでぶっ!」
菓子がどうなったかも、悪魔がどうなったかもわからないが、後ろで大きく聞こえた叫び声が全てを物語っていた。
そして頼むから●IOさまはお帰りくだ(ry
「あああ、さようならあたしのお菓子たちぃ~……」
「『元』な」
抱えられているディーヴァはもちろんダンテは後ろを振り返らずに、帰還ポイントである花畑からマッチで燃やしたチケットを使い、元の世界へと帰った。
ダンテはディーヴァを横抱きにする暇もなく、まるで米俵のように抱えることしかできなかった。
「このまま行けば、ここに到着した時の帰還ポイントだが……」
ダンテの背中から見える景色は流れるように速いのだがしかし、ディーヴァが顔を上げるとそこに映るのは同じようにすごいスピードで追ってくる悪魔たちの姿だった。
このままでは、絶対に追いつかれる!
「簡単には帰してもらえなさそう……!早く走ってダンテ!」
「わかってるけど、他になんか手はないか?」
「やだ!手は切り落とされたくないよ!」
「は?切り落としたりしねぇけど……」
ダンテに意味は通じないだろうに、さっと手首を隠すような仕草をしてしまうのは致し方ない。あの頬擦りされた感触が今でも手に残っているのだから。
「あふん!それはこっちの話でした!」
あの悪魔、三時の休憩はもうとっくに終わってる時間なのだから、オフィスフロアに戻ってくれればいいのに。
と、思いつつ追っ手を見やると、『手』への執着ぶりどおりあの悪魔は追って来ていた。ブレない。こわい。
「詳しくはあとで話すね。無事に帰れたらっ!」
「そうしてくれ。
ディーヴァ、今のままでも火種とチケットを取り出せるか?」
「もちろん!」
逃げる時にダンテに背負ってもらったバックパック。
担ぎ上げられているディーヴァがそこへ手を伸ばすと……?
ピッ!
▼たたかう
▼なかま
▼どうぐ
▼にげる
「ワァーーー!なんか目の前に選択肢出たぁ!?」
軽い電子音とともに、デジタルウィンドウが現れ、そこに選択肢が出て来た。
先程エレベーター内で香水瓶を取り出した時はそんなことなかったのに、どういう機能、いや、どういう設定なんだろうか……。
「たたかう、なかま、どうぐ、にげる……ね。はぁ、そんなのにげる一択だろ?
火種とチケットを手に、な」
「あっ待って待って気になる……!
『▼どうぐ』で!」
ピッ!
▼自分の血
▼香水瓶
▼マッチ棒
▼チケット
▼油性マジック
▼ペットボトルのジュース
▼ぶどう味のグミ(果●グミ)
▼たけのこの形のチョコレート(たけ●この里)
▼もも饅頭(餡子入り)
▼いちご大福
▼たくさん入ってるチロ●チョコ
▼アップルパイ味のキャ●メルコーン
▼パ●ロのチーズケーキ味のチョコパイ
▼りんご味の飴ちゃん
▼ぽ●ぽた焼
▼バナナ
▼ポテトチップス(●ザポテト)etc…
ずらっと表示される菓子の山。
そして伏せ字の山。
「おま……っ、どんだけ菓子持って来てたんだよ。遠足か!
どーりでやけに重いわけだぜ……」
「あたしの非常食兼、へそくりなんですぅ~!」
「よく見りゃバナナまであるし……マジ遠足じゃねーか」
「バナナはおやつに入りますか?ってよく聞くけど、あたしは入ると思う!!」
「オレ的には却下。これ300円以内じゃ買えねぇだろ。500円でも無理だな。
……って●ザポテトもか!それオレのだろ?食おうとした時見つからないわけだぜ」
「わぁバレた」
ダンテの好物はピザである。
そんなピザ味を前面に押し出した商品であるポテトチップス、●ザポテトはダンテの好物の1つと言えた。
それを取ってきてしまった、いや、もはや盗ってきてしまったといえようディーヴァの行動。
これはマズイ。非常にマズイ。
が、ディーヴァも代わりの品を用意してこなかったわけじゃあない。
「かわりにダンテ用にカ●ムーチョ置いといたから許して」
「あーそういえばあったな……イラネ」
「でもね、●ザポテトのチーズくっついてるところがとっても美味しいから、見つけた瞬間持って来るの我慢できなかったんだよ……!」
「まあそこが美味いのには激しく同意する
……が、ならしょうがないなぁなんてオレが簡単に許すと思うなよ……?」
あ、カ●ムーチョじゃだめだった。
ダンテが口元を歪ませ、恐ろしい笑みを浮かべている。
その周りからは今にも再びゴゴゴゴゴ……という擬音が聞こえて来そうだった。
「ご、ごめんなさい!
謝るからその凶悪な笑みやめて!ねえほんとやめて!?」
食べ物の恨みは恐ろしい。
今まで幾度となく経験して知っていることだが、ディーヴァは初めてダンテ相手にそれを改めて知ったのだった。
「っていうか大体、自分の血って!血って!
どう考えてもどうぐじゃないよね!?」
「大方管理人が設定した、どうぐとして使用すると悪魔が降ってくるという『モンスターハウスだ!』状態になるトラップアイテム扱いだろう気にするな」
よくおわかりで(ゲス顔)
「痛い思いしてトラップだとか鬼畜ぅ……」
「で、何をどうすんだ。火種のマッチ棒とチケットは手にしたからいいとして……何か他に考えがあるんだろ?」
「うん」
背中の上で、ディーヴァがゆっくり頷くのが伝わってきた。その様子から何かを確信しているだろうとも。
「あたしね、グミは持って来てたけど、いちご味を持って来たはずなの。何種類かある果●グミのうち、『ぶどう味』なんて、あたしが選ぶと思う?」
「ねーな」
「それと、里と山シリーズでは、あたしはきのこでもたけのこでもなく、きりかぶ型とバーガー型を選ぶよ。
今回は最近じゃ滅多に見かけなくなったバーガー型持って来たはず!」
あれは美味い。ビスケット部分に隠し味としてとあるうまみ成分が入っているところがまたいいのだ。
みんなも見つけたら買ってみよう!
「ちょ、おいおいそれ会社すら違うぞ。●eijiじゃねぇ。それ●ルボン」
「そもそもたけのこ派なのは管理人でしょ!」
「あー、ビスケット部分で水分取られるからそこですかさずコーラを飲み次にポテチを食べてまたたけのこ型チョコレートを食べるのが美味いのだ!
……とか言ってたっけな」
なお出典は干妹●まるちゃんである。
ちなみにきのこ派の方がここにいたら……?
よろしいならば戦争だ。気の済むまで話し合おうではないか。
「もう1つあるの。
レンジがないし温めることができないけど、中華まんを入れたはずなの。チーズたっぷりのピザ味のやつ。
それが!もも饅頭に!変わっているっ!!!」
ババァーーーン!!
ダンテに抱えられたままというバランスの取りづらい状態だったが、ディーヴァは器用にもも型のお饅頭を掲げた。……ディーヴァのお尻のようなかわいらしいフォルムである。
さて。体が子供で頭脳は大人の名探偵もびっくりな冴え渡るディーヴァの推理!……正直、そこまですごくはないが。
その推理が解き明かした謎とは……!
「それがどうした?入れたの忘れてただけじゃねぇのか」
「違うよ。
日本の古事記にもね、ダンテが言ったギリシャ神話に似ているお話があるの」
精通とまではいかないが、ダンテはギリシャ神話に、ディーヴァは日本古事記にちょっぴり詳しい。
「詳細は省くけど、黄泉の国から追っ手に、服と髪飾りと持っていた桃を投げて退けるってのがあるんだよ。
服はぶどうに、髪飾りはたけのこに変わって追っ手の足を止め、桃には退魔の力があったからそれ以上追えず、無事に生者の国に帰ることができた、チャンチャン!みたいなお話」
ダンテはなぜぶどうやたけのこや桃が……と思ったが、そこまで詳しく知らなくてもいいと考えた。
大事なのは、あとちょっぴりで着く帰還ポイントだ。
そこまでたどり着くまでに、あの追って来ている悪魔をなんとかしなくてはならない。
「なるほど、じゃあ投げてみようぜ。グミとチョコと饅頭をな!」
「それは、そうなんだけどね……」
一度は手の中に取り出した、誰しも見たことあるパッケージの菓子が2種類と、中華街などでお馴染みなもも饅頭。ダンテが走ることで揺れる背中の上、それらを見つめるディーヴァ。
「まだ問題があるのか?オレはお前の考えを信じてるぞ。
まあ、信じてるって言っといてなんだが、失敗したとしても、そんときゃそんときだ。オレがなんとかしてやる」
「ちがうの。ただ、もったいないなぁ……って」
「はぁ!?違う菓子だったんだしお前のじゃないんだろ!」
「でもこれあたしのお菓子が変化した物!無理!気が乗らない!」
食べ物で遊んではいけないのはわかるが、これは遊びではない。命がかかっている状況で、ただ菓子を手放すだけのことが出来ないとは。
「んなこと言ってると、あいつらから逃げらんないだろ。
命と菓子どっちが大事だ?」
「お菓……命!」
「いま菓子って言おうとしただろアホ!」
ダンテは器用にも走りながら、ディーヴァを米俵運びから横抱きに抱え直してその手に包まれた物を奪い去った。
そしておおきく振りかぶってぇ~!
「おるぅぅぅぅぅぁぁぁあ!!」
後ろへ投げた!
「ぎゃあああああ!」
「WRYYYYY!?」
「ひでぶっ!」
菓子がどうなったかも、悪魔がどうなったかもわからないが、後ろで大きく聞こえた叫び声が全てを物語っていた。
そして頼むから●IOさまはお帰りくだ(ry
「あああ、さようならあたしのお菓子たちぃ~……」
「『元』な」
抱えられているディーヴァはもちろんダンテは後ろを振り返らずに、帰還ポイントである花畑からマッチで燃やしたチケットを使い、元の世界へと帰った。