ホワイトデーSS
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それからのダンテとバージルとネロの行動は早かった。
ネロの指導の元、放置すると厄介な悪魔であるキメラシードを先に倒し、大量のスケアクロウに取り掛かる。
……というか、ネロが右腕でキメラシードをほとんど倒したのであるが。
「くたばりやがれっ!」
「……フン」
「せりゃあっ!!」
ダンテは両手に双子銃を構え、スケアクロウに向かって乱射。
バージルはその場を動かず、周りに配置した幻影剣をただただ飛ばす。
ネロはブルーローズと悪魔の右腕を使い、確実にスケアクロウにダメージを与えていった。
ところでダンテは、持っていた自分のケーキの箱はどこにやったのだろうか?
両手は双子銃でふさがっており、ケーキの箱などどこにも見えない。
「おいダンテ、お前のケーキどうした?」
「ん?ちょっとそこに置いたが……」
そう言って振り返るダンテ。
だがそこにあったケーキの箱は、ダンテの攻撃で飛ばされた悪魔に無残に踏みつぶされていた。
ぐっちゃあぁぁっ……!!
「ノォォォォォ!オレのケーキがぁぁぁ!!」
「あーあ、後先考えず暴れるから……」
嘆くダンテ。
そうなれば気になるのはもう一方のケーキの箱。
ネロは慌ててバージルの持っているであろう、ディーヴァの為のケーキを確認した。
「もう一度確認するぜ。バージル、そっちのケーキは無事だろうな?」
「安心しろ、無事だ。こういう時は下手に動かない方がいい。愚弟のように動けば……ああなる」
その腕の中には、さも大事そうにケーキの箱が抱えられている。
ケーキのこともあり、バージルは動かなかったようだ。
ここに来てからバージルは全く動かず、周りに配置した幻影剣を使うのみで攻撃をしていた。
ああなる、とバージルが指差したダンテから、怒りのオーラがゆらりと放たれる。
「テメェら、許さねぇ……」
食べ物の恨みは恐ろしい。
それが、ダンテが愛してやまない好物……イチゴ関連の物ならなおのこと。
ダンテの纏う空気が、バチバチと電撃を帯びて雷雲を引き起こす。
気がつけば、無意識で魔人化していた。
「うらァ!食いモンの怨みは魔界の闇より深いってなァ!!」
オラオラオラオラァ!!
ドドドドド!!
なんという拳の速さ!
ダンテは肉弾戦に切り替え、迫り来る悪魔を全てパンチで攻撃した。
そして、そのとばっちりが、2人にも……。
ネロは舌打ちしながら、それに対応。
右腕で悪魔を千切っては投げ千切っては投げ……かーらーのー、バスタァァァ!!
一歩も動かず、幻影剣という攻防一体の技で悪魔の侵入を防いでいたバージルの方にも、ダンテのふっ飛ばした悪魔が来る。
幻影剣の壁すら突き破り、投げつけられる悪魔の残党を目撃したネロが叫ぶ。
「危ねえ、バージル!」
だが、バージルは慌てずため息を吐くのみ。
「やれやれら傍迷惑な暴れ方だ」
バージルはケーキの箱をそっと置くと、脱いだ自身の青いコートをそこに被せた。
そして、そこから飛び上がると、必殺の回し蹴りで全てをダンテの方角へ返してやった。
最後の悪魔が倒れる頃、ダンテの暴れっぷりとバージルの戦法、ネロのバスターで異空間にヒビが入り出した。
バラバラバラ、と天井の剥がれ落ちる音に、ギョッとして三人は見上げる。
「いかん、崩れるぞ」
「ネロ、戻る時はどうなるんだ!?」
「普通なら、ワープホールが出るはずだ……!」
しかし、そんな物はどこにも出現していない。
そんな物を探している内に、とうとう異空間の全てが崩れた。
ガラララ…!
三人の上に、ものすごい音と衝撃を起こし、大きな瓦礫の塊が落ちた。
ネロの指導の元、放置すると厄介な悪魔であるキメラシードを先に倒し、大量のスケアクロウに取り掛かる。
……というか、ネロが右腕でキメラシードをほとんど倒したのであるが。
「くたばりやがれっ!」
「……フン」
「せりゃあっ!!」
ダンテは両手に双子銃を構え、スケアクロウに向かって乱射。
バージルはその場を動かず、周りに配置した幻影剣をただただ飛ばす。
ネロはブルーローズと悪魔の右腕を使い、確実にスケアクロウにダメージを与えていった。
ところでダンテは、持っていた自分のケーキの箱はどこにやったのだろうか?
両手は双子銃でふさがっており、ケーキの箱などどこにも見えない。
「おいダンテ、お前のケーキどうした?」
「ん?ちょっとそこに置いたが……」
そう言って振り返るダンテ。
だがそこにあったケーキの箱は、ダンテの攻撃で飛ばされた悪魔に無残に踏みつぶされていた。
ぐっちゃあぁぁっ……!!
「ノォォォォォ!オレのケーキがぁぁぁ!!」
「あーあ、後先考えず暴れるから……」
嘆くダンテ。
そうなれば気になるのはもう一方のケーキの箱。
ネロは慌ててバージルの持っているであろう、ディーヴァの為のケーキを確認した。
「もう一度確認するぜ。バージル、そっちのケーキは無事だろうな?」
「安心しろ、無事だ。こういう時は下手に動かない方がいい。愚弟のように動けば……ああなる」
その腕の中には、さも大事そうにケーキの箱が抱えられている。
ケーキのこともあり、バージルは動かなかったようだ。
ここに来てからバージルは全く動かず、周りに配置した幻影剣を使うのみで攻撃をしていた。
ああなる、とバージルが指差したダンテから、怒りのオーラがゆらりと放たれる。
「テメェら、許さねぇ……」
食べ物の恨みは恐ろしい。
それが、ダンテが愛してやまない好物……イチゴ関連の物ならなおのこと。
ダンテの纏う空気が、バチバチと電撃を帯びて雷雲を引き起こす。
気がつけば、無意識で魔人化していた。
「うらァ!食いモンの怨みは魔界の闇より深いってなァ!!」
オラオラオラオラァ!!
ドドドドド!!
なんという拳の速さ!
ダンテは肉弾戦に切り替え、迫り来る悪魔を全てパンチで攻撃した。
そして、そのとばっちりが、2人にも……。
ネロは舌打ちしながら、それに対応。
右腕で悪魔を千切っては投げ千切っては投げ……かーらーのー、バスタァァァ!!
一歩も動かず、幻影剣という攻防一体の技で悪魔の侵入を防いでいたバージルの方にも、ダンテのふっ飛ばした悪魔が来る。
幻影剣の壁すら突き破り、投げつけられる悪魔の残党を目撃したネロが叫ぶ。
「危ねえ、バージル!」
だが、バージルは慌てずため息を吐くのみ。
「やれやれら傍迷惑な暴れ方だ」
バージルはケーキの箱をそっと置くと、脱いだ自身の青いコートをそこに被せた。
そして、そこから飛び上がると、必殺の回し蹴りで全てをダンテの方角へ返してやった。
最後の悪魔が倒れる頃、ダンテの暴れっぷりとバージルの戦法、ネロのバスターで異空間にヒビが入り出した。
バラバラバラ、と天井の剥がれ落ちる音に、ギョッとして三人は見上げる。
「いかん、崩れるぞ」
「ネロ、戻る時はどうなるんだ!?」
「普通なら、ワープホールが出るはずだ……!」
しかし、そんな物はどこにも出現していない。
そんな物を探している内に、とうとう異空間の全てが崩れた。
ガラララ…!
三人の上に、ものすごい音と衝撃を起こし、大きな瓦礫の塊が落ちた。