ホワイトデーSS
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「ん……なんか焦げ臭くねぇか?」
そのダンテの言葉に、鼻をスンスンと利かせるバージルとネロ。
鼻に届く焦げ臭さに、ネロの表情が固まった。
「げ!やべっ!!」
ネロは急いでキッチンへ向かう。
その後に続いてダンテとバージルも、キッチンへ向かった。
「あーあ、ホワイトチョコが使い物にならなくなっちまった」
ネロはダンテとバージルには内緒でこっそりと、1人、ディーヴァに贈り物をしようとお菓子を作っていたらしい。
だが肝心のホワイトチョコレートは、湯煎にかけている途中で見るも無残にこげこげのまっ黒な消し炭になってしまっていた。
火をつけっぱなしにしていたのだろう、鍋の中身は焦げたが、ボコボコグツグツに煮え水気も飛んだそのほとんどは、周囲に飛び散っている。
なのでもちろん、食べれる部分など何も残っていない。
「せっかくこっそり作ってたのに……」
「ハン、そんな風にポイント稼ごうとして、ずるい事すっから失敗すんだ」
「くっそー……」
悔しそうなネロ。
2人のやり取りは兎も角、バージルは焦げた鍋やら周りを見ていた。
「ネロ、お前……ガステーブルが白い物まみれではないか……」
「おお、卑猥卑猥」
「貴様は黙れ、ダンテェイ」
白いものといったら、ダンテにとってはソレしかない。
そんなどうしようもない変態愚弟ダンテを、バージルは再び凄まじい勢いで地に沈めた。
「あぎゃあああ!」
叫び声をあげながら、地べたに這いつくばるダンテ。
ネロはそんなダンテを無視し、自分の右腕をぷるぷる震わせながら、悔しそうにつぶやいた。
「くそー、オレの右腕のせいだ……この悪魔の右腕のせいで……!」
「おーい、菓子作りの失敗を右腕のせいにすんなよー」
沈んでいるダンテからの鋭いツッコミ。
「なるほど、だから急いでいたのか……」
と、焦げ臭かった理由がわかったところで。
再び、今回のホワイトデーをどうするかの話に戻った。
「振り出しに戻る、か……」
「どうするんだ?」
「はぁ……仕方がない。やはりここは王道に則って、ホワイトチョコレートを使った菓子を贈ることにしよう」
バージルの提案。
それで、ネロはバージルが何を贈ろうとしているのかわかった。
「あ、さては巷で話題になっている有名店のホワイトチョコレートケーキを贈るんだな」
こくり、うなずくバージル。
雑誌に載っていた有名店のホワイトチョコレートケーキを贈ろうというのだ。
「へぇ……ホワイトデーにぴったりじゃねぇか」
「だろう?」
ニヤリ、バージルは笑う。
「というわけで行くぞ、愚弟共」
「ああ、愛するディーヴァのためにホワイトチョコレートケーキを買いに行くとするか」
「俺も愚弟扱いかよ……」
三人の男達は合点一致、ホワイトチョコレートケーキを買いに出かけるのであった。
そのダンテの言葉に、鼻をスンスンと利かせるバージルとネロ。
鼻に届く焦げ臭さに、ネロの表情が固まった。
「げ!やべっ!!」
ネロは急いでキッチンへ向かう。
その後に続いてダンテとバージルも、キッチンへ向かった。
「あーあ、ホワイトチョコが使い物にならなくなっちまった」
ネロはダンテとバージルには内緒でこっそりと、1人、ディーヴァに贈り物をしようとお菓子を作っていたらしい。
だが肝心のホワイトチョコレートは、湯煎にかけている途中で見るも無残にこげこげのまっ黒な消し炭になってしまっていた。
火をつけっぱなしにしていたのだろう、鍋の中身は焦げたが、ボコボコグツグツに煮え水気も飛んだそのほとんどは、周囲に飛び散っている。
なのでもちろん、食べれる部分など何も残っていない。
「せっかくこっそり作ってたのに……」
「ハン、そんな風にポイント稼ごうとして、ずるい事すっから失敗すんだ」
「くっそー……」
悔しそうなネロ。
2人のやり取りは兎も角、バージルは焦げた鍋やら周りを見ていた。
「ネロ、お前……ガステーブルが白い物まみれではないか……」
「おお、卑猥卑猥」
「貴様は黙れ、ダンテェイ」
白いものといったら、ダンテにとってはソレしかない。
そんなどうしようもない変態愚弟ダンテを、バージルは再び凄まじい勢いで地に沈めた。
「あぎゃあああ!」
叫び声をあげながら、地べたに這いつくばるダンテ。
ネロはそんなダンテを無視し、自分の右腕をぷるぷる震わせながら、悔しそうにつぶやいた。
「くそー、オレの右腕のせいだ……この悪魔の右腕のせいで……!」
「おーい、菓子作りの失敗を右腕のせいにすんなよー」
沈んでいるダンテからの鋭いツッコミ。
「なるほど、だから急いでいたのか……」
と、焦げ臭かった理由がわかったところで。
再び、今回のホワイトデーをどうするかの話に戻った。
「振り出しに戻る、か……」
「どうするんだ?」
「はぁ……仕方がない。やはりここは王道に則って、ホワイトチョコレートを使った菓子を贈ることにしよう」
バージルの提案。
それで、ネロはバージルが何を贈ろうとしているのかわかった。
「あ、さては巷で話題になっている有名店のホワイトチョコレートケーキを贈るんだな」
こくり、うなずくバージル。
雑誌に載っていた有名店のホワイトチョコレートケーキを贈ろうというのだ。
「へぇ……ホワイトデーにぴったりじゃねぇか」
「だろう?」
ニヤリ、バージルは笑う。
「というわけで行くぞ、愚弟共」
「ああ、愛するディーヴァのためにホワイトチョコレートケーキを買いに行くとするか」
「俺も愚弟扱いかよ……」
三人の男達は合点一致、ホワイトチョコレートケーキを買いに出かけるのであった。