バレンタインSS
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「はー。せっかく作ったのにな……悪魔化するなんて思わなかったぜ」
……悪魔どころか魔神の粋なんですけど。
で、このあとダンテはどうするんだろうか。
また1から作り直すのだろうか。
「抜かりない。失敗するのは目に見えていたっ!!」
カッ!!
目を見開き、そう言うダンテの差した先、そこには大量のクーベルチュールチョコレートが。
「チョコレートならまだこんなにたくさん買ってあるのだ!!フハハハハ!思い知ったか!!」
正規のクーベルチュールチョコレートなんて結構な値段なのに、どれだけ買い込んだんだかこの人。
どんだけ失敗する気でいたのか、むしろ呆れる。
高笑いしてるダンテをほっといて、気を取り直してもう一度作り始めましょ。
テーッテ、テーッテ、テテテテー、テッテ!(キ●レツ風)
「ふおおおお!見よ!この素晴らしい丸さ加減!芸術的だなオイ!」
今度こそ性交……変換違う、成功したようだ。
ここまで紆余曲折はあったが、やっとこさ完成かあ、長かった。
ダンテの目の前にある、ココアパウダーをしっかりとまとったトリュフチョコレートは、綺麗にまぁるくできていてとても美味しそうだった。
よかったね、ダンテ。
そんなダンテは少し思案するように黙ったまま。
沈黙がしばらく続いたのち、一粒。
「…………、……一つ味見してみっか。ディーヴァが腹壊したら困るし、管理人の用意した胃薬なんか飲まれたらムカつく」
あらー、胃薬準備したのバレちゃった。
「もぐ。……んめなーーー!」
どこの秋田っ子だお前。
干物妹う●るちゃんに出てくるえ●なちゃんか。
でも、美味しかったみたいだし、五分たっても「体が……熱い……!」みたいな症状が出ることもなさそうだし、よかったよかった。
「さぁて、ラッピングしてと」
そのラッピングで大丈夫か?
ラッピングがきたねーなダンテ、もっとぴっちり包みなさいよ。
「うるせー外野。ラッピングなんてこの際いいんだよ。きたねー外見の中に綺麗な心が詰まってりゃいいだろ?そんな装備で大丈夫か?みたいに聞くな!古い!!」
さーせん。
「ったく……。あ、やべ、もうこんな時間か」
おもむろに時計をチラ見。
あと一時間もしないでいとしのディーヴァが帰ってくる。
疲れているであろう彼女を万全の体制で受け入れなくてはなるまい。
……だけど。
「フ、この惨状みたらトリュフ受け取ってくれるどころじゃねぇな」
遠足は帰るまで遠足で、そして料理は片付けが終わるまでが料理です。
ダンテは汚したキッチンを徹底的に!
……魔具達に片付け&掃除させた。
ひどいなお前。
「にしてもチョコレートくさっ!服に匂いがついちまった」
悪魔退治のあとの埃と血なまぐさいよりよっほどいいとおもう。
女の子みたいでかーわーいーいー。
「それもそうだな。でも、かわいいのはディーヴァだけで充分だ。オレはかっこよくいたい」
あ、そう。
おえー、砂糖吐きそうだからもうそういうのはいらん。
「でもよ、いったいいくつのチョコレート無駄にしたかな……菓子作りって大変なんだな……」
ディーヴァ、いつもありがとう。
そう心の中で感謝を述べていると、ちょうどディーヴァが帰ってきたようだ。
「ただいまー」
「お、帰ってきたか」
声のトーンが出かける時と違う。
やっぱり仕事で疲れたんだな、と労わりたい気持ちと、いつ渡そうかとワクワクソワソワした気持ちがわいてくる。
「ふむ、バレンタインデーは明日だがせっかく上手くできたんだ、今日渡すか」
枯れないように茎の先を水につけておいた小さな花束、それに先ほど作ったトリュフを並べて入れたラッピング箱を手に、外套を脱ぐディーヴァに近寄る。
「おかえりディーヴァ。お疲れさん」
「うん、ありがと。ちょっとまってね、すぐお夕飯の支度するから」
「その前に……ちょっといいか?」
「?……なぁに?」
手を洗ってエプロンを結びながら、ディーヴァがきょとんと首をかしげる。
家に帰ってきてまで休むことなく忙しない彼女に、ダンテはそっとプレゼントを渡した。
「バレンタインは明日だが……ハッピーバレンタインデー、ディーヴァ。これ受け取ってくれ」
「!っダンテありがとう!!」
まずは花束を。
ふわりと香るバラの匂いを鼻先につけて胸いっぱい嗅ぎ、幸せそうに微笑む。
そして少しいびつなリボンと包装紙に包まれたピンクの箱、そっとその包みとリボンを解き、蓋をを開けて中を覗き込むと、そこにはトリュフチョコレート。
「大したものじゃないけど手作りなんだ」
「何言ってるの!」
「え?」
「大したものでしょ?」
チョコレートをひとつ指でつまみ、持ち上げてみせるディーヴァ。
あまりそんなにチョコレートを見つめないでほしい……粗が目立つから。
「ふふ……ダンテ、頑張ったんだね。一生懸命作ってくれたんだね」
ディーヴァはすごく嬉しそうににっこりと笑って言う。
「……なんで……そう思う?」
「だって顔にチョコレートついてるもん」
「んなっ!?……ど、どこだ!?」
カァァァ!
恥ずかしいのか珍しく顔を赤らめて、ダンテはゴシゴシと頬を手で拭った。
ちゅ。
「ここだよ?」
そ ん な と こ ! ?
背伸びしたディーヴァの唇が近づき、慌てるダンテの首筋をぺろりと舐める。
……まさか首筋だとは気がつかなかった。
「ッ!?」
「ごちそうさま。あとであたしからもバレンタイン送らせて欲しいから…………、」
夜にベットに来てね?
その言葉とともに、今度は唇にキスが落とされた。
「ありがとう、ダンテ」
意味を理解してハッとなり慌てふためくダンテを残し、ディーヴァは笑顔とともにキッチンへと消えた。
●あとがき
なんだかダンテの登場するトリュフ作りのレシピみたいになったw
アッこれホワイトデー小説としてUPしてもよかったかも!?
マーラ様の画像を検索するときにはグロ&エロ&背後注意ですヨォ……!
……悪魔どころか魔神の粋なんですけど。
で、このあとダンテはどうするんだろうか。
また1から作り直すのだろうか。
「抜かりない。失敗するのは目に見えていたっ!!」
カッ!!
目を見開き、そう言うダンテの差した先、そこには大量のクーベルチュールチョコレートが。
「チョコレートならまだこんなにたくさん買ってあるのだ!!フハハハハ!思い知ったか!!」
正規のクーベルチュールチョコレートなんて結構な値段なのに、どれだけ買い込んだんだかこの人。
どんだけ失敗する気でいたのか、むしろ呆れる。
高笑いしてるダンテをほっといて、気を取り直してもう一度作り始めましょ。
テーッテ、テーッテ、テテテテー、テッテ!(キ●レツ風)
「ふおおおお!見よ!この素晴らしい丸さ加減!芸術的だなオイ!」
今度こそ性交……変換違う、成功したようだ。
ここまで紆余曲折はあったが、やっとこさ完成かあ、長かった。
ダンテの目の前にある、ココアパウダーをしっかりとまとったトリュフチョコレートは、綺麗にまぁるくできていてとても美味しそうだった。
よかったね、ダンテ。
そんなダンテは少し思案するように黙ったまま。
沈黙がしばらく続いたのち、一粒。
「…………、……一つ味見してみっか。ディーヴァが腹壊したら困るし、管理人の用意した胃薬なんか飲まれたらムカつく」
あらー、胃薬準備したのバレちゃった。
「もぐ。……んめなーーー!」
どこの秋田っ子だお前。
干物妹う●るちゃんに出てくるえ●なちゃんか。
でも、美味しかったみたいだし、五分たっても「体が……熱い……!」みたいな症状が出ることもなさそうだし、よかったよかった。
「さぁて、ラッピングしてと」
そのラッピングで大丈夫か?
ラッピングがきたねーなダンテ、もっとぴっちり包みなさいよ。
「うるせー外野。ラッピングなんてこの際いいんだよ。きたねー外見の中に綺麗な心が詰まってりゃいいだろ?そんな装備で大丈夫か?みたいに聞くな!古い!!」
さーせん。
「ったく……。あ、やべ、もうこんな時間か」
おもむろに時計をチラ見。
あと一時間もしないでいとしのディーヴァが帰ってくる。
疲れているであろう彼女を万全の体制で受け入れなくてはなるまい。
……だけど。
「フ、この惨状みたらトリュフ受け取ってくれるどころじゃねぇな」
遠足は帰るまで遠足で、そして料理は片付けが終わるまでが料理です。
ダンテは汚したキッチンを徹底的に!
……魔具達に片付け&掃除させた。
ひどいなお前。
「にしてもチョコレートくさっ!服に匂いがついちまった」
悪魔退治のあとの埃と血なまぐさいよりよっほどいいとおもう。
女の子みたいでかーわーいーいー。
「それもそうだな。でも、かわいいのはディーヴァだけで充分だ。オレはかっこよくいたい」
あ、そう。
おえー、砂糖吐きそうだからもうそういうのはいらん。
「でもよ、いったいいくつのチョコレート無駄にしたかな……菓子作りって大変なんだな……」
ディーヴァ、いつもありがとう。
そう心の中で感謝を述べていると、ちょうどディーヴァが帰ってきたようだ。
「ただいまー」
「お、帰ってきたか」
声のトーンが出かける時と違う。
やっぱり仕事で疲れたんだな、と労わりたい気持ちと、いつ渡そうかとワクワクソワソワした気持ちがわいてくる。
「ふむ、バレンタインデーは明日だがせっかく上手くできたんだ、今日渡すか」
枯れないように茎の先を水につけておいた小さな花束、それに先ほど作ったトリュフを並べて入れたラッピング箱を手に、外套を脱ぐディーヴァに近寄る。
「おかえりディーヴァ。お疲れさん」
「うん、ありがと。ちょっとまってね、すぐお夕飯の支度するから」
「その前に……ちょっといいか?」
「?……なぁに?」
手を洗ってエプロンを結びながら、ディーヴァがきょとんと首をかしげる。
家に帰ってきてまで休むことなく忙しない彼女に、ダンテはそっとプレゼントを渡した。
「バレンタインは明日だが……ハッピーバレンタインデー、ディーヴァ。これ受け取ってくれ」
「!っダンテありがとう!!」
まずは花束を。
ふわりと香るバラの匂いを鼻先につけて胸いっぱい嗅ぎ、幸せそうに微笑む。
そして少しいびつなリボンと包装紙に包まれたピンクの箱、そっとその包みとリボンを解き、蓋をを開けて中を覗き込むと、そこにはトリュフチョコレート。
「大したものじゃないけど手作りなんだ」
「何言ってるの!」
「え?」
「大したものでしょ?」
チョコレートをひとつ指でつまみ、持ち上げてみせるディーヴァ。
あまりそんなにチョコレートを見つめないでほしい……粗が目立つから。
「ふふ……ダンテ、頑張ったんだね。一生懸命作ってくれたんだね」
ディーヴァはすごく嬉しそうににっこりと笑って言う。
「……なんで……そう思う?」
「だって顔にチョコレートついてるもん」
「んなっ!?……ど、どこだ!?」
カァァァ!
恥ずかしいのか珍しく顔を赤らめて、ダンテはゴシゴシと頬を手で拭った。
ちゅ。
「ここだよ?」
そ ん な と こ ! ?
背伸びしたディーヴァの唇が近づき、慌てるダンテの首筋をぺろりと舐める。
……まさか首筋だとは気がつかなかった。
「ッ!?」
「ごちそうさま。あとであたしからもバレンタイン送らせて欲しいから…………、」
夜にベットに来てね?
その言葉とともに、今度は唇にキスが落とされた。
「ありがとう、ダンテ」
意味を理解してハッとなり慌てふためくダンテを残し、ディーヴァは笑顔とともにキッチンへと消えた。
●あとがき
なんだかダンテの登場するトリュフ作りのレシピみたいになったw
アッこれホワイトデー小説としてUPしてもよかったかも!?
マーラ様の画像を検索するときにはグロ&エロ&背後注意ですヨォ……!