バレンタインSS
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2017年
『太陽と月』
※天の声(管理人)と会話してるぽい感じになってます。
「何を作ろうか、あてはないけどどうにかなるでしょう、baby! take it easy♪……ってな!」
ダンテが某初めてのおつかいテーマソングを口ずさんでいる。
その体には珍しくもキュッと背中で結ばれた黒いエプロンがあり、銀糸の髪にはあらら!これまた珍しい光景、可愛らしいうさぎ柄のバンダナ製三角巾が被されている。
ププ……あらやだかわいい。
「まぁ、何を作ろうか?の、アテはあるし、材料も買ってあるけどなー」
これから料理?それとも毒物??のどちらかを作るようだ。
え?毒物は作らないって?
これはこれは失礼いたしました。
フ……人が食べれるものができるといいなぁ。
食べれるもの……そう、つまりここはキッチン。
だがキッチンの主たるディーヴァは今いなく、今日は夕方までバイトだということで小一時間前…10時ごろに出かけていった。
そしてディーヴァが出かけたのを見計らい、トリックスター装備のもと、ダンテは素晴らしい速さでスーパーへ買い出しに行った。
買ってきたのは主にチョコレート類、その他諸々。
「さて、ディーヴァに美味いチョコレートを作るとしますか!」
腕まくりして、気合いじゅうぶんにまな板に向かう。
何を隠そう、明日はバレンタインデー。
ダンテはチョコレートを作って、愛するディーヴァにサプライズで渡そうというのだ。
今日を逃せばもうチョコレートを作る暇などない。
というかダンテ、なぜにチョコレートなんて作ろうと思ったし。
料理の苦手なダンテにチョコレート作りはハードルが高そうな、そんな気がするのは私だけだろうか。
台所が瓦礫どころか木っ端微塵にならないことを祈るばかりである。
あとディーヴァの胃袋のために、こっそり胃薬を用意しておかなくてはなるまい。
『夢主の死因:ダンテの料理』とか何それ笑えない。
そうこうしてるうちに少し進んだようで、テーブルの上に調理器具と材料が所狭しと並んでいる。
だが、なぜにリベリオンまで置いてあるのか不思議だ。
不思議に思う管理人と読者諸君を無視し、ダンテは本をパラパラ。
ダンテが読む本といえば、エロ本くらいしか思いつかないが、今回は料理するということもあり、もちろん料理本!
これを見て作るようだ。
適当に作るよりは成功率が上がった。
やったねダンテ!!レベルアップだよ!!
「しっかし、なんだよこの本は。『猿でも馬鹿でも下級悪魔でも簡単にできるチョコレート菓子』?誰の書いた本なんだか……」
背表紙の著者の欄を見れば……あらやだ、エヴァの文字。
あとがきをパラリと先に捲ると、なんと夫に作らせるように出版した本のようだ。
つまりスパーダにチョコレート菓子を作らせようとしたってことか。
……何やってるんだエヴァさん。
「……マジかよ母さん……」
スパーダ達悪魔の血筋が、人間であるエヴァになんと思われているか、そして父と母の家庭での上下関係を垣間見た気がした。
というか、馬鹿にされてるのをわかっていてその本を教科書にするのか?それでいいのかデビルハンター・ダンテ。
「ちゃんと作れるんならべつに気にしねぇよ。ディーヴァが喜ぶのが一番だろ?」
さよけ。
ディーヴァ愛をまっすぐ貫くダンテのその心意気、大事だと思う。
「んーと……。お、あった。トリュフトリュフーっと」
そんなわけで、ダンテは初めてでも比較的簡単に作れるという、チョコレートトリュフを作ることにしたのだった。
「気分はパティシエだな」
チョコレートを刻むのだろう、刃物を手にダンテは気合を入れた。
……って、ちょっと待てダンテ。
刃物は刃物だが、自分が握ってる物よーく見てみようか?
「なんかおかしいとこあるか?ねーよな。さーて切るか!」
ちょ、ちょちょちょちょ!ちょい待ち!?
包丁にしては大きすぎるし重いと感じませんかね?包丁みたいに片刃じゃなくて両刃の刃物じゃありませんかね?
んで、柄の部分に見覚えあるドクロついてませんかね!?
「あ。リベリオンだったぜ☆てへぺろ。でもリベリオンで斬るのも包丁で切るのも一緒だろ」
クーベルチュールチョコレートを、宙に投げたァ!
そして、切る斬るKILL!!DIE!!
ダンテそれ普段なに斬ってるよ?斬ってる物想像してみ!ばっちぃから!
チョコレートが不味くなるでしょうが。
「ふーむ、確かにな。ディーヴァが悪魔菌でビョーキになっちまう」
悪魔菌ねぇ……ダンテにもありそうな菌ですな。
えんがちょ!
「んじゃ今のは捨てて、と。包丁で切り直そう……あーめんどくさ」
勿体無い……捨てないで自分で食べなさいよ。
というか最初から話を聞き入れて、包丁で切ればこんなことにはならなかったというのに。
とか言ってる間に次の犠牲品……もといチョコレートをやはり空中で切り刻む。
素晴らしい包丁さばきだが、それよりも感動したのは、やる気スイッチがオンしたダンテにだ。
なんだ、やる気になれば速いじゃない。
「えーと、お次は……生クリームを沸騰直前まで鍋であっためる……。え、こんな少なくていいのかよ」
いいんです。
菓子を作るなら、とりあえず材料はきちんと計って、きちんとその通りに作らないと失敗するよ。
……んふふ、経験者は語る。
「お、おう……」
昔ズボラな真似したせいで失敗したことのある人の言葉の重み(笑)がダンテにのしかかる。
チョコレートが150gに、生クリーム70cc、きちんと分量どおりに測り終え、その生クリームを小鍋投入。
白い液体を覗き込むダンテが思うことは、お約束な言葉。
「生クリームねぇ……。
これアレに似てるな!オレの精s……あだっ!!」
ダンテの頭の上に金だらい召喚!
はいダメーアウトー、みなまで言わすかコノヤロー。
『太陽と月』
※天の声(管理人)と会話してるぽい感じになってます。
「何を作ろうか、あてはないけどどうにかなるでしょう、baby! take it easy♪……ってな!」
ダンテが某初めてのおつかいテーマソングを口ずさんでいる。
その体には珍しくもキュッと背中で結ばれた黒いエプロンがあり、銀糸の髪にはあらら!これまた珍しい光景、可愛らしいうさぎ柄のバンダナ製三角巾が被されている。
ププ……あらやだかわいい。
「まぁ、何を作ろうか?の、アテはあるし、材料も買ってあるけどなー」
これから料理?それとも毒物??のどちらかを作るようだ。
え?毒物は作らないって?
これはこれは失礼いたしました。
フ……人が食べれるものができるといいなぁ。
食べれるもの……そう、つまりここはキッチン。
だがキッチンの主たるディーヴァは今いなく、今日は夕方までバイトだということで小一時間前…10時ごろに出かけていった。
そしてディーヴァが出かけたのを見計らい、トリックスター装備のもと、ダンテは素晴らしい速さでスーパーへ買い出しに行った。
買ってきたのは主にチョコレート類、その他諸々。
「さて、ディーヴァに美味いチョコレートを作るとしますか!」
腕まくりして、気合いじゅうぶんにまな板に向かう。
何を隠そう、明日はバレンタインデー。
ダンテはチョコレートを作って、愛するディーヴァにサプライズで渡そうというのだ。
今日を逃せばもうチョコレートを作る暇などない。
というかダンテ、なぜにチョコレートなんて作ろうと思ったし。
料理の苦手なダンテにチョコレート作りはハードルが高そうな、そんな気がするのは私だけだろうか。
台所が瓦礫どころか木っ端微塵にならないことを祈るばかりである。
あとディーヴァの胃袋のために、こっそり胃薬を用意しておかなくてはなるまい。
『夢主の死因:ダンテの料理』とか何それ笑えない。
そうこうしてるうちに少し進んだようで、テーブルの上に調理器具と材料が所狭しと並んでいる。
だが、なぜにリベリオンまで置いてあるのか不思議だ。
不思議に思う管理人と読者諸君を無視し、ダンテは本をパラパラ。
ダンテが読む本といえば、エロ本くらいしか思いつかないが、今回は料理するということもあり、もちろん料理本!
これを見て作るようだ。
適当に作るよりは成功率が上がった。
やったねダンテ!!レベルアップだよ!!
「しっかし、なんだよこの本は。『猿でも馬鹿でも下級悪魔でも簡単にできるチョコレート菓子』?誰の書いた本なんだか……」
背表紙の著者の欄を見れば……あらやだ、エヴァの文字。
あとがきをパラリと先に捲ると、なんと夫に作らせるように出版した本のようだ。
つまりスパーダにチョコレート菓子を作らせようとしたってことか。
……何やってるんだエヴァさん。
「……マジかよ母さん……」
スパーダ達悪魔の血筋が、人間であるエヴァになんと思われているか、そして父と母の家庭での上下関係を垣間見た気がした。
というか、馬鹿にされてるのをわかっていてその本を教科書にするのか?それでいいのかデビルハンター・ダンテ。
「ちゃんと作れるんならべつに気にしねぇよ。ディーヴァが喜ぶのが一番だろ?」
さよけ。
ディーヴァ愛をまっすぐ貫くダンテのその心意気、大事だと思う。
「んーと……。お、あった。トリュフトリュフーっと」
そんなわけで、ダンテは初めてでも比較的簡単に作れるという、チョコレートトリュフを作ることにしたのだった。
「気分はパティシエだな」
チョコレートを刻むのだろう、刃物を手にダンテは気合を入れた。
……って、ちょっと待てダンテ。
刃物は刃物だが、自分が握ってる物よーく見てみようか?
「なんかおかしいとこあるか?ねーよな。さーて切るか!」
ちょ、ちょちょちょちょ!ちょい待ち!?
包丁にしては大きすぎるし重いと感じませんかね?包丁みたいに片刃じゃなくて両刃の刃物じゃありませんかね?
んで、柄の部分に見覚えあるドクロついてませんかね!?
「あ。リベリオンだったぜ☆てへぺろ。でもリベリオンで斬るのも包丁で切るのも一緒だろ」
クーベルチュールチョコレートを、宙に投げたァ!
そして、切る斬るKILL!!DIE!!
ダンテそれ普段なに斬ってるよ?斬ってる物想像してみ!ばっちぃから!
チョコレートが不味くなるでしょうが。
「ふーむ、確かにな。ディーヴァが悪魔菌でビョーキになっちまう」
悪魔菌ねぇ……ダンテにもありそうな菌ですな。
えんがちょ!
「んじゃ今のは捨てて、と。包丁で切り直そう……あーめんどくさ」
勿体無い……捨てないで自分で食べなさいよ。
というか最初から話を聞き入れて、包丁で切ればこんなことにはならなかったというのに。
とか言ってる間に次の犠牲品……もといチョコレートをやはり空中で切り刻む。
素晴らしい包丁さばきだが、それよりも感動したのは、やる気スイッチがオンしたダンテにだ。
なんだ、やる気になれば速いじゃない。
「えーと、お次は……生クリームを沸騰直前まで鍋であっためる……。え、こんな少なくていいのかよ」
いいんです。
菓子を作るなら、とりあえず材料はきちんと計って、きちんとその通りに作らないと失敗するよ。
……んふふ、経験者は語る。
「お、おう……」
昔ズボラな真似したせいで失敗したことのある人の言葉の重み(笑)がダンテにのしかかる。
チョコレートが150gに、生クリーム70cc、きちんと分量どおりに測り終え、その生クリームを小鍋投入。
白い液体を覗き込むダンテが思うことは、お約束な言葉。
「生クリームねぇ……。
これアレに似てるな!オレの精s……あだっ!!」
ダンテの頭の上に金だらい召喚!
はいダメーアウトー、みなまで言わすかコノヤロー。