色々な短編的なお話
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『今年のことは今年の内に』
今年の汚れ、今年の内に。
……というわけで、おおみそか。
事務所や居住スペースなど、見えるところはもちろん、普段やらないような場所も綺麗にしようと、ダンテと二人、大掃除をしたわけだけど。
「あ゛ー。疲れた」
「ふふ、お疲れ様。ダンテが手伝ってくれたから早く終わったね」
「お前を手伝うのは当たり前だろ?なんてったって、二人で良き新年を迎えるためだからな……」
「ダンテ、ありがとう」
ここでポイントを稼いでおけば、良き新年、いや良きヒメハジメにも繋がろう。
いやいやいや、ヒメハジメもいいが、年越し×××ってのも捨てがたいよな。
などとダンテが心の中で考えているとは露知らず、ダンテに心から感謝を述べる。
高い場所や力がいる事など、ダンテが居なかったら掃除は出来なかった場所はたくさんあった。
「ね、ダンテ」
「うん?なんだ?」
じっと見つめてくる彼女。
内心ドギマギしながら、その視線を受け取っていれば、そのほっそりした指をダンテの後ろから首筋にそっと這わせてきた。
首から肩へと侵入してきた滑らかな指が、ダンテの素肌をすべり下りる。
ダンテよりも少しだけ体温の低いそれが、ぞわりとさせる。
「ちょ、ちょっと待て。
今から年越し×××やるってのか?
いや、別にいいが、まだ昼間だぞ!?」
「なんのこと?今年の疲れも今年の内に、だよ」
「は?」
彼女から、しかも真昼間からそういうお誘いが来たと勘違い。
ダンテならば昼間からだろうが、甘い雰囲気の中でボディタッチするイコールベッドインなのだが、彼女は違うよう。
では、一体何がしたくて肌を触ってきたのか。
「いつもありがとう、ダンテが悪魔退治してくれるから。安全な場所にしてくれるから。
あたしを……あたしたちのセカイを守ってくれるから、今の生活がある」
がんばるダンテに。
疲れてるダンテに。
お礼が言いたくて、でも言うだけじゃ足りなくて。
そっと再びダンテの首から肩へ、その中へと指を入れ、ぐいぐいと押し込んでいく。
つまり指圧だ、マッサージだ。
肩を揉みほぐし終えると、今度は服の上から背中を指圧してくれた。
「だから、マッサージか……」
「うんっ!」
力をグッといれながら、一生懸命マッサージしてくれている。
ありがたい。
彼女のその心遣いだけでもじゅうぶんに疲れが抜けていく気がした。
だがそこは変態ダンテの考え。
「あのな、マッサージしてくれるんだったらな」
「ん?なぁに??」
「もっと下の方、尻の前側とか、その辺りを上下にマッサージしてくれると嬉しいっていうか、なんというか……な」
「な、なに言ってるの……!」
さすがにどういう意味かわかったらしい。
なんとも可愛いことに、顔を真っ赤にして、距離をサッと取られてしまった。
しかし、そんな顔を見ていると余計に虐めたくなる…というのが、ダンテの考えである。
「おおそうだ。お前も肩凝ってるだろ」
「あたしはそんなに……ひゃ!?」
「ココとかココとか、絶対凝ってるはずだ」
ダンテが伸ばしてきた両手は、最初肩に行くかと思わせぶりに動き、しかし、その少し下へと到達した。
「そのたわわに実る2つの膨らみ……重いだろ、凝るだろ、疲れるだろ?」
「へ、ヘンタイ!」
そう、胸。
変態節の真骨頂が見られた。
「……でも……ダンテの疲れが取れるなら別に何をしてもいいよ……?」
「え、な……、なんだと……っ」
それは願ったり叶ったり……いやいやいや、だからと言ってそのまま欲望のままにコトを進めていいものか。
ダンテは嬉しい、だが、彼女はどうだろう。
せっかくの年明けを、腰痛に苛まれながら、ベッドの中で過ごすことが嬉しいはずがない。
「今はやめとくよ。それより、お互いマッサージ終わったし、のんびりして年を越そうか」
「ふーん。……本当にいいの?」
108個もの煩悩に、煩悩の塊みたいなダンテが勝てるの?とそう言われている気分。
「も、もちろんだ。オレはお前と一緒にいれるならそれでいいんだからな」
「そっか、ありがとう……。じゃあゆっくり美味しいお茶でも飲みながら、年を越そっか」
そう言って彼女から頬へ小さくも優しいキスを贈られた。
「ダンテ、今年一年お世話になりました。来年もよろしくね!」
「ああ、こっちこそ世話になった。来年と言わず、ずっとずっと、これからもよろしくな」
頬へのキスは、頬へのキスで返した。
そんな年越し。
今年の汚れ、今年の内に。
……というわけで、おおみそか。
事務所や居住スペースなど、見えるところはもちろん、普段やらないような場所も綺麗にしようと、ダンテと二人、大掃除をしたわけだけど。
「あ゛ー。疲れた」
「ふふ、お疲れ様。ダンテが手伝ってくれたから早く終わったね」
「お前を手伝うのは当たり前だろ?なんてったって、二人で良き新年を迎えるためだからな……」
「ダンテ、ありがとう」
ここでポイントを稼いでおけば、良き新年、いや良きヒメハジメにも繋がろう。
いやいやいや、ヒメハジメもいいが、年越し×××ってのも捨てがたいよな。
などとダンテが心の中で考えているとは露知らず、ダンテに心から感謝を述べる。
高い場所や力がいる事など、ダンテが居なかったら掃除は出来なかった場所はたくさんあった。
「ね、ダンテ」
「うん?なんだ?」
じっと見つめてくる彼女。
内心ドギマギしながら、その視線を受け取っていれば、そのほっそりした指をダンテの後ろから首筋にそっと這わせてきた。
首から肩へと侵入してきた滑らかな指が、ダンテの素肌をすべり下りる。
ダンテよりも少しだけ体温の低いそれが、ぞわりとさせる。
「ちょ、ちょっと待て。
今から年越し×××やるってのか?
いや、別にいいが、まだ昼間だぞ!?」
「なんのこと?今年の疲れも今年の内に、だよ」
「は?」
彼女から、しかも真昼間からそういうお誘いが来たと勘違い。
ダンテならば昼間からだろうが、甘い雰囲気の中でボディタッチするイコールベッドインなのだが、彼女は違うよう。
では、一体何がしたくて肌を触ってきたのか。
「いつもありがとう、ダンテが悪魔退治してくれるから。安全な場所にしてくれるから。
あたしを……あたしたちのセカイを守ってくれるから、今の生活がある」
がんばるダンテに。
疲れてるダンテに。
お礼が言いたくて、でも言うだけじゃ足りなくて。
そっと再びダンテの首から肩へ、その中へと指を入れ、ぐいぐいと押し込んでいく。
つまり指圧だ、マッサージだ。
肩を揉みほぐし終えると、今度は服の上から背中を指圧してくれた。
「だから、マッサージか……」
「うんっ!」
力をグッといれながら、一生懸命マッサージしてくれている。
ありがたい。
彼女のその心遣いだけでもじゅうぶんに疲れが抜けていく気がした。
だがそこは変態ダンテの考え。
「あのな、マッサージしてくれるんだったらな」
「ん?なぁに??」
「もっと下の方、尻の前側とか、その辺りを上下にマッサージしてくれると嬉しいっていうか、なんというか……な」
「な、なに言ってるの……!」
さすがにどういう意味かわかったらしい。
なんとも可愛いことに、顔を真っ赤にして、距離をサッと取られてしまった。
しかし、そんな顔を見ていると余計に虐めたくなる…というのが、ダンテの考えである。
「おおそうだ。お前も肩凝ってるだろ」
「あたしはそんなに……ひゃ!?」
「ココとかココとか、絶対凝ってるはずだ」
ダンテが伸ばしてきた両手は、最初肩に行くかと思わせぶりに動き、しかし、その少し下へと到達した。
「そのたわわに実る2つの膨らみ……重いだろ、凝るだろ、疲れるだろ?」
「へ、ヘンタイ!」
そう、胸。
変態節の真骨頂が見られた。
「……でも……ダンテの疲れが取れるなら別に何をしてもいいよ……?」
「え、な……、なんだと……っ」
それは願ったり叶ったり……いやいやいや、だからと言ってそのまま欲望のままにコトを進めていいものか。
ダンテは嬉しい、だが、彼女はどうだろう。
せっかくの年明けを、腰痛に苛まれながら、ベッドの中で過ごすことが嬉しいはずがない。
「今はやめとくよ。それより、お互いマッサージ終わったし、のんびりして年を越そうか」
「ふーん。……本当にいいの?」
108個もの煩悩に、煩悩の塊みたいなダンテが勝てるの?とそう言われている気分。
「も、もちろんだ。オレはお前と一緒にいれるならそれでいいんだからな」
「そっか、ありがとう……。じゃあゆっくり美味しいお茶でも飲みながら、年を越そっか」
そう言って彼女から頬へ小さくも優しいキスを贈られた。
「ダンテ、今年一年お世話になりました。来年もよろしくね!」
「ああ、こっちこそ世話になった。来年と言わず、ずっとずっと、これからもよろしくな」
頬へのキスは、頬へのキスで返した。
そんな年越し。