２０１４年
『ピザ喰いネコ』
ダンテ(ＤＭＣ４)と夢の場合。
※相変わらずちゃんねる顔文字ひどいです。



「hey,darling！」
「うわ、また来たのダンテ」

あれからしばらくたつ。
ダンテは毎日のように冷凍庫から夢の元へとやってきた。
冷凍庫が壊れたらどうなるのだろう、非常に気になるところではあるが確かめる気はない。

もしも会えなくなってしまったらいやだ。

言葉には出さないが、夢は夢でダンテに会えるのが嬉しいのである。
素直になれないお年頃ｗｗｗ

「嬉しいくせに、何言ってんだよ！」
「ばれてーらｗ」
「バレバレだよ、このこのこの♪⊂(´∀｀*)」
「うわなにをするやめ(;´Α`)」

ダンテにはその気持ちがよくわかっていたらしく、後ろからその広い胸板に閉じ込めるとグリグリと頭を撫でた。
撫でられるのは嫌いではないが、いかんせん力が強すぎるのが半魔の困るところ。

夢はダンテの腹に肘打ちを叩き込んで脱出をはかった。

「てーい！(・∀・´)⊃」
「ぐふぉっ！#)ﾟДﾟ)……き、きいたぜオメェのパンチ……」
「いや、パンチじゃないからね？＼(--;)」

想いが通じ合った年の差カップル達は、毎日こんなノリであった。

そして今日は、世界中でクリスマスと同じくらいリア充が色めきたつ日。
そう、町中がチョコレートの香りと愛で溢れるバレンタインデーだ！
それはダンテの世界もこちらの世界も変わらなかった。
ダンテの世界がクリスマスならこちらの世界もクリスマス、時期だけは同じだったのだ。
ちなみにダンテとしては嬉しいことに、ベオ……夢の愛犬は健康診断とやらで不在だ。
よかったな、ダンテェイ。

バレンタインデーを思うと、リア充爆発しろぉぉおー！！
そう叫びたくなる夢。

お前も一応リア充だろうが。

「あ、そうだった」

そんなボケをかます夢の横で、ダンテが何やらごそごそしている。
その背に何か隠しているようだった。

何々、どうかしたの？半魔マジックでもするの？？(・∀・*)
今日のダンテ、マジックでもやりそうな格好してるしね！ｗｋｔｋ！！

そうである。
夢から見たら、マジックでもやりそうな格好なのかもしれない。
が、今日のダンテは普通の人から見たら正装にしか映らない、スーツを着込んでいるのだった。

あら珍しい！