DMC×黒執事
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攻撃は何も悪魔が囲んだダンテだけに向かっていなかった。
その対象は部屋全体。
こちらにも及ぶ。
もはや雑魚扱いのアルケニーはともかく、意外にものっそりした動きで爪を振りかざしてくるクイーン。
避けるのは容易い。
が、セバスチャンがシエルとディーヴァを小脇に抱えて飛んでいなくば、攻撃の余波を受けていただろう。
ごりごりと床が削れ、爪の勢いで生み出された風の刃が、その場を破壊する。
その範囲は蜘蛛の体の大きさの何倍もある。
「なんてパワーだ……」
「当たったらひとたまりもないね」
「シッ!第二波第三波が来ますよ。舌を噛みたくなくば黙っていてください」
薙ぐように横へ爪を振るう。
一薙ぎ目はダンテへ、二薙ぎ目はこちらへ。
それも簡単にかわすセバスチャン達に苛立ちを覚えたか、蜘蛛軍団一斉掃射の糸が迫り来た。
もはや弾幕系シューティング。
さすがのセバスチャンもこれは回避するのに苦労したようだ。
悪魔の怪力で引き千切りながら応戦していた。
あっちを見ればダンテも……アラ、やっぱり同じことしてる。
『キャッチディス!!』じゃないでしょそれは未来の甥っ子ちゃんの掛け声だよ。
と、こんな感じで攻撃力と攻撃が及ぶ範囲は脅威だが、その代わりでっぷりと肥えた体のせいか動きは遅い。
それがクイーン。
しかし、その遅さを完璧に補完するのが統率のとれた蜘蛛軍団と、その全てが使う蜘蛛糸だった。
「これは厄介です、ねっ」
ズバッ!
背中にシエルとディーヴァを庇い、セバスチャンは前方に構えた蜘蛛軍団にナイフを一閃させた。
一気に数匹の蜘蛛が、上下二枚におろされた。
悪魔は断末魔もあげずに、レッドオーブと化して消えた。
うーん、さすがはファントムハイヴ家の銀食器、なんと鋭く強い。
このままセバスチャンに身を任せていれば安心安全な気がしてきたディーヴァは、ダンテの方がどうなっているのが目で探す。
暗めの部屋でもダンテの銀糸の髪はよく目立つ。
すぐに見つかったダンテは、移動しながらのギリギリの戦いを繰り広げていた。
爪を避け、迫る糸を掻い潜り、そして部屋を駆け抜けエボニーとアイボリーの連射で蜘蛛を撃墜し続ける。
悪魔は確実に減っていくが、さすがに剣がないとキツそうに見える。
蜘蛛達の糸に一瞬でも動きを止められては命取りだ。
と、長年ダンテと一緒にいるから気がついた。
ダンテは器用にも攻撃はガンスリンガースタイルに、行動はトリックスタースタイルに、そしてカラダの表面に覆わせる魔力はロイヤルガードのスタイルに変えているようなのだ。
複雑怪奇な魔力操作。
それにより銃の攻撃力、糸がつかぬようにする防御力、そして相手の攻撃から逃れる素早さが一気に跳ね上がり、それを無意識でコントロールしている。
無意識……だよね、多分。
魔力のコントロールを鍛えるにはすごくいい練習台になりそうだが……ダンテの場合は本番ぶっつけの方が効率がいいだろう。
なぜかって?A:死と隣り合わせ
きっとこれきりの使いかたに違いない、うん。
また一匹、蜘蛛を片付けるダンテ。
キリがないが、セバスチャン達……こちらの方では一気に数匹がナイフの前に倒れている。
ダンテはあんなに頑張っているというに、これが完全なる悪魔の種族&歳の差というものか。
言っても仕方ないが、言いたくなりそうだ。
リベリオンカムバック。
ああ、せめてヒトに化けた悪魔だと気がついていれば。
とりあえず合流するにしても、もう少し邪魔な悪魔を減らさなくては、退路も何もあったもんじゃない。
「なんでオレともあろう者があいつが悪魔だと気付けなかったんだ!?」
「そんなの決まってるじゃん。ここ悪魔の気配ごろっごろしてる上に、セバスチャンさんが悪魔だから慣れちゃったんでしよ!」
「自慢ではありませんが、私の魔力は他の方の物と違い、強大ですからね。蜘蛛如き小さな魔力を持つ者が気配を隠そうとするならば、なおさら気がつきませんよ」
「……自慢にしかなってないぞセバスチャン。まあ、木の葉を隠すなら森の中、といつことか」
「なるほど、なっ」
かたや一人、かたや三人で、だだっ広くも蜘蛛のせいで狭くなった部屋の中、戦闘を繰り広げながら会話する。
会話がギリギリ聞こえる広さでよかった。
「っ!……てぇ……」
避け続けたダンテだが、体勢を崩したかよろけた体に悪魔の爪が直撃した。
肉を切り裂かれるよりはと、後ろに転がるようにして勢いよく飛び退いた先は、ちょうどディーヴァ達の控える場所。
「ダンテ!大丈夫!?」
「……ああ」
近寄ってしゃがみ、ダンテの怪我したであろう、腹を見るディーヴァ。
が。ダンテはピンピンしている。
エアトリック。
確かこれもトリックスタースタイルの能力の為せる技だったか……心配して損した。
ダンテを追ってきた悪魔を、その片っ端からナイフで片付けるセバスチャン。
スマート!かっこいー!
……こんな事言ってるけど、ダンテが一番好きだよ?
「効率悪そうですね。ナイフ一本お貸ししましょうか?」
「いい!人の愛武器にまで頼らねー!オレはオレの愛銃で倒ーす!!」
愛銃、エボニーとアイボリーを見せつけるよう構えたダンテは、セバスチャンの顔へ照準を合わせ、パァン!と撃つ。
正確にはその真横へと。
弾はセバスチャンがこちらへ向いた隙に迫っていた悪魔の眉間を正確に撃ち抜いた。
「ふ、貴方の銃の腕は命中率100%ですね。坊っちゃんの狩猟の腕磨きに付き合っていただけばよかったです」
ドスッ!
トドメとばかりに、投げられたナイフが悪魔の心臓たる核を破壊、瞬く間にレッドオーブへと成り果てる。
一体何本持ち歩いているのか、投げられたナイフの代わりのナイフが、いつの間にかセバスチャンの指には、また挟まっていた。
「どんだけあんだよ」
「屋敷のナイフは全てこの身にまとっております」
「おいセバスチャン。あとで困るだろうが」
「銀食器の管理は坊っちゃんの管轄外でしょう。心配せずとも困るような事にはなりません」
まさか、悪魔に突き立てたのを洗ってまた使う…なんてことファントムハイヴ家ではしないと思う。
多分。
その対象は部屋全体。
こちらにも及ぶ。
もはや雑魚扱いのアルケニーはともかく、意外にものっそりした動きで爪を振りかざしてくるクイーン。
避けるのは容易い。
が、セバスチャンがシエルとディーヴァを小脇に抱えて飛んでいなくば、攻撃の余波を受けていただろう。
ごりごりと床が削れ、爪の勢いで生み出された風の刃が、その場を破壊する。
その範囲は蜘蛛の体の大きさの何倍もある。
「なんてパワーだ……」
「当たったらひとたまりもないね」
「シッ!第二波第三波が来ますよ。舌を噛みたくなくば黙っていてください」
薙ぐように横へ爪を振るう。
一薙ぎ目はダンテへ、二薙ぎ目はこちらへ。
それも簡単にかわすセバスチャン達に苛立ちを覚えたか、蜘蛛軍団一斉掃射の糸が迫り来た。
もはや弾幕系シューティング。
さすがのセバスチャンもこれは回避するのに苦労したようだ。
悪魔の怪力で引き千切りながら応戦していた。
あっちを見ればダンテも……アラ、やっぱり同じことしてる。
『キャッチディス!!』じゃないでしょそれは未来の甥っ子ちゃんの掛け声だよ。
と、こんな感じで攻撃力と攻撃が及ぶ範囲は脅威だが、その代わりでっぷりと肥えた体のせいか動きは遅い。
それがクイーン。
しかし、その遅さを完璧に補完するのが統率のとれた蜘蛛軍団と、その全てが使う蜘蛛糸だった。
「これは厄介です、ねっ」
ズバッ!
背中にシエルとディーヴァを庇い、セバスチャンは前方に構えた蜘蛛軍団にナイフを一閃させた。
一気に数匹の蜘蛛が、上下二枚におろされた。
悪魔は断末魔もあげずに、レッドオーブと化して消えた。
うーん、さすがはファントムハイヴ家の銀食器、なんと鋭く強い。
このままセバスチャンに身を任せていれば安心安全な気がしてきたディーヴァは、ダンテの方がどうなっているのが目で探す。
暗めの部屋でもダンテの銀糸の髪はよく目立つ。
すぐに見つかったダンテは、移動しながらのギリギリの戦いを繰り広げていた。
爪を避け、迫る糸を掻い潜り、そして部屋を駆け抜けエボニーとアイボリーの連射で蜘蛛を撃墜し続ける。
悪魔は確実に減っていくが、さすがに剣がないとキツそうに見える。
蜘蛛達の糸に一瞬でも動きを止められては命取りだ。
と、長年ダンテと一緒にいるから気がついた。
ダンテは器用にも攻撃はガンスリンガースタイルに、行動はトリックスタースタイルに、そしてカラダの表面に覆わせる魔力はロイヤルガードのスタイルに変えているようなのだ。
複雑怪奇な魔力操作。
それにより銃の攻撃力、糸がつかぬようにする防御力、そして相手の攻撃から逃れる素早さが一気に跳ね上がり、それを無意識でコントロールしている。
無意識……だよね、多分。
魔力のコントロールを鍛えるにはすごくいい練習台になりそうだが……ダンテの場合は本番ぶっつけの方が効率がいいだろう。
なぜかって?A:死と隣り合わせ
きっとこれきりの使いかたに違いない、うん。
また一匹、蜘蛛を片付けるダンテ。
キリがないが、セバスチャン達……こちらの方では一気に数匹がナイフの前に倒れている。
ダンテはあんなに頑張っているというに、これが完全なる悪魔の種族&歳の差というものか。
言っても仕方ないが、言いたくなりそうだ。
リベリオンカムバック。
ああ、せめてヒトに化けた悪魔だと気がついていれば。
とりあえず合流するにしても、もう少し邪魔な悪魔を減らさなくては、退路も何もあったもんじゃない。
「なんでオレともあろう者があいつが悪魔だと気付けなかったんだ!?」
「そんなの決まってるじゃん。ここ悪魔の気配ごろっごろしてる上に、セバスチャンさんが悪魔だから慣れちゃったんでしよ!」
「自慢ではありませんが、私の魔力は他の方の物と違い、強大ですからね。蜘蛛如き小さな魔力を持つ者が気配を隠そうとするならば、なおさら気がつきませんよ」
「……自慢にしかなってないぞセバスチャン。まあ、木の葉を隠すなら森の中、といつことか」
「なるほど、なっ」
かたや一人、かたや三人で、だだっ広くも蜘蛛のせいで狭くなった部屋の中、戦闘を繰り広げながら会話する。
会話がギリギリ聞こえる広さでよかった。
「っ!……てぇ……」
避け続けたダンテだが、体勢を崩したかよろけた体に悪魔の爪が直撃した。
肉を切り裂かれるよりはと、後ろに転がるようにして勢いよく飛び退いた先は、ちょうどディーヴァ達の控える場所。
「ダンテ!大丈夫!?」
「……ああ」
近寄ってしゃがみ、ダンテの怪我したであろう、腹を見るディーヴァ。
が。ダンテはピンピンしている。
エアトリック。
確かこれもトリックスタースタイルの能力の為せる技だったか……心配して損した。
ダンテを追ってきた悪魔を、その片っ端からナイフで片付けるセバスチャン。
スマート!かっこいー!
……こんな事言ってるけど、ダンテが一番好きだよ?
「効率悪そうですね。ナイフ一本お貸ししましょうか?」
「いい!人の愛武器にまで頼らねー!オレはオレの愛銃で倒ーす!!」
愛銃、エボニーとアイボリーを見せつけるよう構えたダンテは、セバスチャンの顔へ照準を合わせ、パァン!と撃つ。
正確にはその真横へと。
弾はセバスチャンがこちらへ向いた隙に迫っていた悪魔の眉間を正確に撃ち抜いた。
「ふ、貴方の銃の腕は命中率100%ですね。坊っちゃんの狩猟の腕磨きに付き合っていただけばよかったです」
ドスッ!
トドメとばかりに、投げられたナイフが悪魔の心臓たる核を破壊、瞬く間にレッドオーブへと成り果てる。
一体何本持ち歩いているのか、投げられたナイフの代わりのナイフが、いつの間にかセバスチャンの指には、また挟まっていた。
「どんだけあんだよ」
「屋敷のナイフは全てこの身にまとっております」
「おいセバスチャン。あとで困るだろうが」
「銀食器の管理は坊っちゃんの管轄外でしょう。心配せずとも困るような事にはなりません」
まさか、悪魔に突き立てたのを洗ってまた使う…なんてことファントムハイヴ家ではしないと思う。
多分。
