DMC×黒執事
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「しかし……そうとは思えないほど綺麗だ」
「綺麗?」
ガーネットのそれより深い赤だ、と続けるシエルに驚く。
自分はレッドオーブを綺麗などと考えた事がなかった。
ダンテの持つアミュレットは綺麗だと思っているが、よく考えたらあの色も同じような色合いか。
言われてみればどちらも妖しい美しさを放っている……ような気がする。
シエルは人間、こちらは天使の血筋。
単純に天使の力による悪魔探知能力により、嫌悪感が出ていただけに過ぎないのやも。
実際、ディーヴァの世界では悪魔の血、レッドオーブは一部のマニアの間で高額で取引がされていたりするし。
ダンテも時空神像に捧げる~とかで集めるし。
キラ、光るそれを檻の中から見つめる。
あれれ?なんだか光を反射しているとかではなく、自ら発光しているよ。
しかもその光がまた怖いのなんのって。
「……光ってるね」
「……ああ、光ってる」
「……禍々しい気配するね」
「……ああ、禍々しい気配するな」
何か来る。
何かっていうのは悪魔以外ないだろうし、悪魔召喚としては成功のようだ。
ディーヴァが考えるに、これはディーヴァの天使の血筋の力が大きいと思う。
普通のご飯と美味しいご飯、どっち食べたい?そんなの決まってる、悪魔だろうと美味しいご飯食べたいに決まってる。
そゆこと。
この分だとインスタントラーメンの出来る時間くらいで悪魔はこちら側にこんにちはする。
そしたら腹を空かせた悪魔はまずご馳走を口にするだろう。
「こんなところでただ捕まっているのにも飽きた」
片目を覆うようにかぶっていた帽子を下に置くシエル。
頭を振れば付け毛としてついていたツインテールがうねり、前髪が顔から少し退いた。
「もういい。このままでは本当に生贄になってしまうからな、セバスチャンを呼ぶ」
その意見に賛成、コクリと頷き返すディーヴァ。
ディーヴァとしても怖いのも痛いのも、死ぬのももちろんお断りだ。
帰る方法が見つかっても、死んだらなーんにも意味がない。
残った前髪を掻き上げると、隠されていた右目が露わとなる。
悪魔との契約印輝く、紫水晶のような瞳が。
「セバスチャン、命令だ。僕とディーヴァを助けろ」
その命令と共に、光る瞳。
そしてそれらが現れるのは、言い終わった直後だった。
ピシ、亜空間の扉がひらいた。
次いで金切り声に似た、悪魔の雄叫びが響き渡る。
ギィィィィィエ!!!
ズゥゥン……!
大きな影が、檻のすぐ上に降り立つのをディーヴァは感じ取った。
檻の外からでも見える、はみ出る脚は、黒く細く長く……そのうち一対の先は鋭い鎌状になっていた。
セバスチャンの報告とダンテの言った通り、蜘蛛の悪魔アルケニー。
ディーヴァの大嫌いな虫系の、大嫌いな悪魔。
大嫌いの二乗だ。
「……っ!きっ、もごっ!?」
「シッ、声を出すな」
あまりの嫌悪感に叫び出しそうになるディーヴァの口を、シエルが覆って黙らせる。
口っていうか鼻も覆ってるよ。
声出すっていうか、窒息しそうなんですが。
ともあれ、息苦しさによって逆に落ち着いた気がする。
こんなにマジマジと悪魔を見るなんてそうそうない。
ディーヴァはシエル同様に息を殺して悪魔の様子を伺うことにした。
檻からそっと見上げたアルケニー。
ずんぐり丸々した蜘蛛の体に、鎌のように鋭く長い脚、そして真っ白なヒト型の上半身それも女性のものが生えており、目は悪魔の蜘蛛らしく赤いものが多数、口からは虫特有の細長い牙……。
うえ、やっぱ気持ち悪い……見なきゃよかった。
視線を逸らそうとした時だ。
その赤い目が一斉にディーヴァの姿を捉えた。
……目が合った。
やばい。
シエルも気がついたようだが、思った時には遅い。
まるでディーヴァ達を串刺しにするかのように、鋭い前脚が檻の真ん中に突き立てられた。
「ひぇっ!」
「左右に避けろっ!」
ドスッというよりサクッ。
まるでウエハースか何かのように分厚い鉄板に穴を開けた悪魔の前脚が、シエルとディーヴァを隔てたど真ん中に突き刺さる。
鈍く光を反射するそれは禍々しい空気をまとっており、ディーヴァのような天使の血が流れる者は、触れるだけで皮膚が切り裂かれてしまうであろう事が予測できた。
恐ろしい。
そして、檻が破壊されたのは悪魔の攻撃によって穴開いた上部のみ。
他は壊れていない、イコール狭い檻の中では逃げ場がない。
袋の鼠。
いや、相手は蜘蛛なので蜘蛛の巣にかかった蝶ともいえる。
ズルッ……前脚が引き抜かれる。
次に突き立てられたら、逃げられないだろう。
シエルが先か、ディーヴァが先か、どちらにせよあんな巨大な前脚が刺さったら死、あるのみだ。
悪魔が勢いよく脚を振りかぶる。
空気を裂くその音が、ディーヴァにはスローモーションで聞こえた。
これが走馬灯か、そう思いながらも目を離さず見ていたその時、何かが視界の端を素早く動いた。
漆黒のように黒い、何者か。
もちろん、ディーヴァの嫌いなGではない。
セバスチャンさんだ、とわかったディーヴァの意識はここで一瞬暗転。
気がつけば嗅ぎ慣れた安心する香りに包まれていた。
死んでない?
手、動く。
足、動く。
頬つねる、……痛い。
走馬灯違う、だって生きてるもの。
「坊ちゃん、お待たせしました」
「ディーヴァ、大丈夫か!?」
考えがクリアになってきたところで、包まれた香りの正体を見上げれば、そこにはもちろんダンテ。
シエルはセバスチャンに。
ディーヴァはダンテに抱きかかえられていた。
なら檻の上にいた悪魔は……あ、セバスチャンに蹴り上げられたのか、ぷっくりした胴体がへしゃげて潰れ、伸びている。
死んではいない、死んでいたらレッドオーブになる。
なお、悪魔が前脚を振りかぶってからここまでで、数秒の出来事である。
「綺麗?」
ガーネットのそれより深い赤だ、と続けるシエルに驚く。
自分はレッドオーブを綺麗などと考えた事がなかった。
ダンテの持つアミュレットは綺麗だと思っているが、よく考えたらあの色も同じような色合いか。
言われてみればどちらも妖しい美しさを放っている……ような気がする。
シエルは人間、こちらは天使の血筋。
単純に天使の力による悪魔探知能力により、嫌悪感が出ていただけに過ぎないのやも。
実際、ディーヴァの世界では悪魔の血、レッドオーブは一部のマニアの間で高額で取引がされていたりするし。
ダンテも時空神像に捧げる~とかで集めるし。
キラ、光るそれを檻の中から見つめる。
あれれ?なんだか光を反射しているとかではなく、自ら発光しているよ。
しかもその光がまた怖いのなんのって。
「……光ってるね」
「……ああ、光ってる」
「……禍々しい気配するね」
「……ああ、禍々しい気配するな」
何か来る。
何かっていうのは悪魔以外ないだろうし、悪魔召喚としては成功のようだ。
ディーヴァが考えるに、これはディーヴァの天使の血筋の力が大きいと思う。
普通のご飯と美味しいご飯、どっち食べたい?そんなの決まってる、悪魔だろうと美味しいご飯食べたいに決まってる。
そゆこと。
この分だとインスタントラーメンの出来る時間くらいで悪魔はこちら側にこんにちはする。
そしたら腹を空かせた悪魔はまずご馳走を口にするだろう。
「こんなところでただ捕まっているのにも飽きた」
片目を覆うようにかぶっていた帽子を下に置くシエル。
頭を振れば付け毛としてついていたツインテールがうねり、前髪が顔から少し退いた。
「もういい。このままでは本当に生贄になってしまうからな、セバスチャンを呼ぶ」
その意見に賛成、コクリと頷き返すディーヴァ。
ディーヴァとしても怖いのも痛いのも、死ぬのももちろんお断りだ。
帰る方法が見つかっても、死んだらなーんにも意味がない。
残った前髪を掻き上げると、隠されていた右目が露わとなる。
悪魔との契約印輝く、紫水晶のような瞳が。
「セバスチャン、命令だ。僕とディーヴァを助けろ」
その命令と共に、光る瞳。
そしてそれらが現れるのは、言い終わった直後だった。
ピシ、亜空間の扉がひらいた。
次いで金切り声に似た、悪魔の雄叫びが響き渡る。
ギィィィィィエ!!!
ズゥゥン……!
大きな影が、檻のすぐ上に降り立つのをディーヴァは感じ取った。
檻の外からでも見える、はみ出る脚は、黒く細く長く……そのうち一対の先は鋭い鎌状になっていた。
セバスチャンの報告とダンテの言った通り、蜘蛛の悪魔アルケニー。
ディーヴァの大嫌いな虫系の、大嫌いな悪魔。
大嫌いの二乗だ。
「……っ!きっ、もごっ!?」
「シッ、声を出すな」
あまりの嫌悪感に叫び出しそうになるディーヴァの口を、シエルが覆って黙らせる。
口っていうか鼻も覆ってるよ。
声出すっていうか、窒息しそうなんですが。
ともあれ、息苦しさによって逆に落ち着いた気がする。
こんなにマジマジと悪魔を見るなんてそうそうない。
ディーヴァはシエル同様に息を殺して悪魔の様子を伺うことにした。
檻からそっと見上げたアルケニー。
ずんぐり丸々した蜘蛛の体に、鎌のように鋭く長い脚、そして真っ白なヒト型の上半身それも女性のものが生えており、目は悪魔の蜘蛛らしく赤いものが多数、口からは虫特有の細長い牙……。
うえ、やっぱ気持ち悪い……見なきゃよかった。
視線を逸らそうとした時だ。
その赤い目が一斉にディーヴァの姿を捉えた。
……目が合った。
やばい。
シエルも気がついたようだが、思った時には遅い。
まるでディーヴァ達を串刺しにするかのように、鋭い前脚が檻の真ん中に突き立てられた。
「ひぇっ!」
「左右に避けろっ!」
ドスッというよりサクッ。
まるでウエハースか何かのように分厚い鉄板に穴を開けた悪魔の前脚が、シエルとディーヴァを隔てたど真ん中に突き刺さる。
鈍く光を反射するそれは禍々しい空気をまとっており、ディーヴァのような天使の血が流れる者は、触れるだけで皮膚が切り裂かれてしまうであろう事が予測できた。
恐ろしい。
そして、檻が破壊されたのは悪魔の攻撃によって穴開いた上部のみ。
他は壊れていない、イコール狭い檻の中では逃げ場がない。
袋の鼠。
いや、相手は蜘蛛なので蜘蛛の巣にかかった蝶ともいえる。
ズルッ……前脚が引き抜かれる。
次に突き立てられたら、逃げられないだろう。
シエルが先か、ディーヴァが先か、どちらにせよあんな巨大な前脚が刺さったら死、あるのみだ。
悪魔が勢いよく脚を振りかぶる。
空気を裂くその音が、ディーヴァにはスローモーションで聞こえた。
これが走馬灯か、そう思いながらも目を離さず見ていたその時、何かが視界の端を素早く動いた。
漆黒のように黒い、何者か。
もちろん、ディーヴァの嫌いなGではない。
セバスチャンさんだ、とわかったディーヴァの意識はここで一瞬暗転。
気がつけば嗅ぎ慣れた安心する香りに包まれていた。
死んでない?
手、動く。
足、動く。
頬つねる、……痛い。
走馬灯違う、だって生きてるもの。
「坊ちゃん、お待たせしました」
「ディーヴァ、大丈夫か!?」
考えがクリアになってきたところで、包まれた香りの正体を見上げれば、そこにはもちろんダンテ。
シエルはセバスチャンに。
ディーヴァはダンテに抱きかかえられていた。
なら檻の上にいた悪魔は……あ、セバスチャンに蹴り上げられたのか、ぷっくりした胴体がへしゃげて潰れ、伸びている。
死んではいない、死んでいたらレッドオーブになる。
なお、悪魔が前脚を振りかぶってからここまでで、数秒の出来事である。
