DMC×黒執事
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「し、子爵さま……これのどこが楽しい遊びなんですの?私、被虐趣味はないんですのよ」
「だ、だして!!お願い、今すぐだして!!」
震える声音でシエルが子爵に聞く。
ここに来ても尚、女装中なのを忘れないあたり、さすがは裏社会の犬ファントムハイヴ家の当主である。
それに比べてカタカタと震え、素が出てしまっているディーヴァのなんと滑稽なことか。
一人前の淑女とは言えぬ姿だ。
「おや、二人とも起きていたんだね。天使の方は、喋り方が庶民のようなそれに変わってしまったようで残念だけど……」
そう言いつつも、相変わらずなんてかわいい駒鳥と天使、そう続けた子爵はやはり、目の色が普通と違っていた。
何かに操られているとしか思えない。
「そのかわいい駒鳥と天使に、貴方は何をさせるというの?もっと楽しい遊びを期待したのだけれど……」
ガチャン!
その時シエルの横で大きな音がし、彼らを驚かせた。
そこには縛られた体で、檻に勢いよく体当たりをするディーヴァ。
うーん、ディーヴァの貴重な脳筋ワイルドシーン。
あっけに取られるシエル、そして子爵。、
「……お姉さま、ちょっとおとなしくしてて。出ないとお身体を痛めてしまうわ」
「だってシエ……、わかった」
確かに痛いけれど何かしら抵抗していたい……と考えるディーヴァを、シエルの必死な瞳が止めた。
そうだ。
さっき冷静になると誓ったばかりなのになんてザマだ。
かなり空気は不味いけれど、軽く深呼吸、何か得策があるのであろうシエルに従う。
「ありがとうお姉さま。それで子爵さまは一体私達をどうしたいの?」
「どうって見たとおりさ!今から君達を生贄に悪魔を喚び出す高貴なる儀式をするんだ」
わかってはいる事を子爵に聞けば、腕を広げてそう答えてくる。
その様子を黙ったまま見つめるのは、子爵と共にやってきた人間の内の一人、貴婦人風の女性だ。
何か、違和感を感じた。
「……そう。せめてこの手枷を外してくださる?体に傷がついては悪魔さんに気に入られないかもしれなくてよ」
「それも……そうだね」
迷ったのか後ろに控える他の人間に目配せし、子爵は檻の隙間から手を入れて手と足の縄を解いてくれた。
ディーヴァは縄から解放された瞬間に噛み付いてやろうかと思ったが、シエルの手前やめておく。
「ずいぶん上玉を手に入れたのね」
「ええ。庶民ではなく貴族の出ですよ」
黙って立っていた貴婦人が、声をかける。
その声は貴婦人らしい優雅なものでなく、艶色の濃い男を堕とすものだった。
「可憐でかわいらしい駒鳥と美しく神秘的な森の天使!どうです?この二人なら悪魔も喜んで召喚出来るでしょうね」
「フ、確かにこれは期待できそうねぇ」
貴婦人…女は舌なめずりしてシエルをそしてディーヴァを見つめる。
ゾクリ。
見つめられた瞬間、背筋が凍る感覚。
あ、なんだろうこの感じ。
子爵が笑顔を浮かべてこちらにくるぅりと向く。
「と、いうわけで君達二人には、これから生贄になってもらうよ!今回は絶対うまくいく気がするね。もしかしたらもの凄い悪魔が来てくれるかもしれない!」
物凄いってなんぞ。
とりあえず、ダンテやセバスチャンにとっては相手に不足なしな、でもシエルやディーヴァにとっては危険極まりない悪魔がやってくるはずだ。
二人が来るのが遅れたらディーヴァ達の命はない。
「それじゃ生きてたらまた会いましょう。駒鳥に森の天使さん。生贄は食べられちゃうから多分無理だけどね」
ハハハ!
笑って子爵は、後ろの貴婦人を伴って部屋から退出した。
壁の上の方がガラッと開いて、その中から顔を出してこっちを覗いているが。
あそこから儀式する遠隔型スタイルのよう。
なんだその儀式の行い方。
そこから覗かせた顔をナイフで平面にしてやりたい。
さて、こちらの方だが。
少し大きめの映写機を回す部屋に近い。
そこから見られる自分達は、まるで舞台の真ん中に取り残された見世物のよう。
……似たようなものか。
「やっぱり食べられちゃうんだ……」
「あの言葉そっくり奴に返してやりたいものだ」
小さく会話する間にも、早速儀式は始まっているようで、遠方の部屋から悪魔召喚の儀に使っているであろう書物を読み上げる声が小さく聞こえる。
「……本当に血の匂いが酷い。ドレスが汚れるのは勘弁だな」
「うん、気持ち悪いね……。せっかくのスミレ色のドレスに血がついたらどうしよう。嫌だなぁ」
「ああ、つかないようにしないとな」
檻の中、鉄で出来た床は厚く、血溜まりに存在していてもその血が浸透してくることはない。
下手に動けばドレスの端が檻の外へ飛び出し、血が不着するけれども。
そんな状況なので、手足は動かせるようになったが、このままでは何も出来ないし、することもない。
手持ち無沙汰な二人は、冗談を言えるほどには少し回復していた。
血と肉でまみれた中、赤い欠片がキラリ、ほとんどありもしない光源を反射して輝く。
「あの紅い宝石はなんだ?」
「ああ、アレ?悪魔の血が固まったものだよ」
ほう、悪魔の血液か。やはりこちらの悪魔とは違うんだな。セバスチャンの血は普通に流れるのにあんな風に固まるとは」
確かに。
ある程度の量の血は、空気に触れると血小板の活性化で凝固してゼリー状になるが、どうやっても宝石のようにはならない。
流れた先にあるのも凝固だが、あんな硬質の宝石のようにはなるわけがない。
最初は流れ、そこから徐々に固まるのが常。
あ、人間の血が入っている半魔のダンテは例外で、こちらの世界の悪魔と同じ。
ディーヴァの世界の悪魔は、こちらの世界の悪魔と、体を構成する物自体異なるのかもしれない。
あれ、そもそも悪魔の血に血小板とかあったっけ?
まあいいか、深く考えないようにしよう。
現実逃避したいからか、話がちょいちょち脱線してごめんね。
「だ、だして!!お願い、今すぐだして!!」
震える声音でシエルが子爵に聞く。
ここに来ても尚、女装中なのを忘れないあたり、さすがは裏社会の犬ファントムハイヴ家の当主である。
それに比べてカタカタと震え、素が出てしまっているディーヴァのなんと滑稽なことか。
一人前の淑女とは言えぬ姿だ。
「おや、二人とも起きていたんだね。天使の方は、喋り方が庶民のようなそれに変わってしまったようで残念だけど……」
そう言いつつも、相変わらずなんてかわいい駒鳥と天使、そう続けた子爵はやはり、目の色が普通と違っていた。
何かに操られているとしか思えない。
「そのかわいい駒鳥と天使に、貴方は何をさせるというの?もっと楽しい遊びを期待したのだけれど……」
ガチャン!
その時シエルの横で大きな音がし、彼らを驚かせた。
そこには縛られた体で、檻に勢いよく体当たりをするディーヴァ。
うーん、ディーヴァの貴重な脳筋ワイルドシーン。
あっけに取られるシエル、そして子爵。、
「……お姉さま、ちょっとおとなしくしてて。出ないとお身体を痛めてしまうわ」
「だってシエ……、わかった」
確かに痛いけれど何かしら抵抗していたい……と考えるディーヴァを、シエルの必死な瞳が止めた。
そうだ。
さっき冷静になると誓ったばかりなのになんてザマだ。
かなり空気は不味いけれど、軽く深呼吸、何か得策があるのであろうシエルに従う。
「ありがとうお姉さま。それで子爵さまは一体私達をどうしたいの?」
「どうって見たとおりさ!今から君達を生贄に悪魔を喚び出す高貴なる儀式をするんだ」
わかってはいる事を子爵に聞けば、腕を広げてそう答えてくる。
その様子を黙ったまま見つめるのは、子爵と共にやってきた人間の内の一人、貴婦人風の女性だ。
何か、違和感を感じた。
「……そう。せめてこの手枷を外してくださる?体に傷がついては悪魔さんに気に入られないかもしれなくてよ」
「それも……そうだね」
迷ったのか後ろに控える他の人間に目配せし、子爵は檻の隙間から手を入れて手と足の縄を解いてくれた。
ディーヴァは縄から解放された瞬間に噛み付いてやろうかと思ったが、シエルの手前やめておく。
「ずいぶん上玉を手に入れたのね」
「ええ。庶民ではなく貴族の出ですよ」
黙って立っていた貴婦人が、声をかける。
その声は貴婦人らしい優雅なものでなく、艶色の濃い男を堕とすものだった。
「可憐でかわいらしい駒鳥と美しく神秘的な森の天使!どうです?この二人なら悪魔も喜んで召喚出来るでしょうね」
「フ、確かにこれは期待できそうねぇ」
貴婦人…女は舌なめずりしてシエルをそしてディーヴァを見つめる。
ゾクリ。
見つめられた瞬間、背筋が凍る感覚。
あ、なんだろうこの感じ。
子爵が笑顔を浮かべてこちらにくるぅりと向く。
「と、いうわけで君達二人には、これから生贄になってもらうよ!今回は絶対うまくいく気がするね。もしかしたらもの凄い悪魔が来てくれるかもしれない!」
物凄いってなんぞ。
とりあえず、ダンテやセバスチャンにとっては相手に不足なしな、でもシエルやディーヴァにとっては危険極まりない悪魔がやってくるはずだ。
二人が来るのが遅れたらディーヴァ達の命はない。
「それじゃ生きてたらまた会いましょう。駒鳥に森の天使さん。生贄は食べられちゃうから多分無理だけどね」
ハハハ!
笑って子爵は、後ろの貴婦人を伴って部屋から退出した。
壁の上の方がガラッと開いて、その中から顔を出してこっちを覗いているが。
あそこから儀式する遠隔型スタイルのよう。
なんだその儀式の行い方。
そこから覗かせた顔をナイフで平面にしてやりたい。
さて、こちらの方だが。
少し大きめの映写機を回す部屋に近い。
そこから見られる自分達は、まるで舞台の真ん中に取り残された見世物のよう。
……似たようなものか。
「やっぱり食べられちゃうんだ……」
「あの言葉そっくり奴に返してやりたいものだ」
小さく会話する間にも、早速儀式は始まっているようで、遠方の部屋から悪魔召喚の儀に使っているであろう書物を読み上げる声が小さく聞こえる。
「……本当に血の匂いが酷い。ドレスが汚れるのは勘弁だな」
「うん、気持ち悪いね……。せっかくのスミレ色のドレスに血がついたらどうしよう。嫌だなぁ」
「ああ、つかないようにしないとな」
檻の中、鉄で出来た床は厚く、血溜まりに存在していてもその血が浸透してくることはない。
下手に動けばドレスの端が檻の外へ飛び出し、血が不着するけれども。
そんな状況なので、手足は動かせるようになったが、このままでは何も出来ないし、することもない。
手持ち無沙汰な二人は、冗談を言えるほどには少し回復していた。
血と肉でまみれた中、赤い欠片がキラリ、ほとんどありもしない光源を反射して輝く。
「あの紅い宝石はなんだ?」
「ああ、アレ?悪魔の血が固まったものだよ」
ほう、悪魔の血液か。やはりこちらの悪魔とは違うんだな。セバスチャンの血は普通に流れるのにあんな風に固まるとは」
確かに。
ある程度の量の血は、空気に触れると血小板の活性化で凝固してゼリー状になるが、どうやっても宝石のようにはならない。
流れた先にあるのも凝固だが、あんな硬質の宝石のようにはなるわけがない。
最初は流れ、そこから徐々に固まるのが常。
あ、人間の血が入っている半魔のダンテは例外で、こちらの世界の悪魔と同じ。
ディーヴァの世界の悪魔は、こちらの世界の悪魔と、体を構成する物自体異なるのかもしれない。
あれ、そもそも悪魔の血に血小板とかあったっけ?
まあいいか、深く考えないようにしよう。
現実逃避したいからか、話がちょいちょち脱線してごめんね。
